
鳥納め
2008年12月31日水
快晴、9:38~11:00、13℃
ルリビタキ♂山から下りてくるともう今年最後の一日になっていた。そんなことは予定を立てる時からわかっていることだったが、実際にこうして大晦日になってみるとせわしない気分になる。ただその忙しさは自分活動のもの。なんとなくもの寂しく、あまり積極的に取り組もうとは思わない年末年始の行事や風物詩に関わりなく私の写真家活動は果てしなく続いており、これが忙しい。このホームページの更新もその一つだし、滅多にないまとまった休みを利用して今までに撮影した膨大な写真の再整理を行なう。いわば写真データの大そうじというところだろうか。
そんな忙しい中でも地元にいる限りは井の頭公園での鳥類相モニタリングは欠かさない。久しぶりにお会いした武者小路会長と一緒にルリビタキ♂成鳥を観察して今年の鳥納めとした。
山篭り
2008年12月27~30日
27~28日、雪 29日、快晴 30日、晴れ
この年末年始は休みが長い。これを生かさない手はない、ということで休みに入るやいなや、赤谷へ入ることにした。
今回は以前から泊まってみたかった法師温泉に3泊4日で単身逗留し、山に入ることにした。例の「フルムーン」で有名な伝統の宿。お風呂はもちろん最高だし、間違いなく料理も美味しいだろうことは、以前に出していただいたおにぎりとお漬物の味で察しがついていた。供された料理は果たしてその期待を裏切らない秀逸なものだったし、食べきれない程品数が多いものだ。
新潟県、日本海側の天候に近い赤谷なので、この時期は強い冬型の気圧配置ともなると荒れて大雪になることが多い。今回も山篭りの日程にタイミングを合わせるように前日から強い冬型となり、雪に見舞われた。27日初日はなるべく標高の低い方で活動することにしたが、イスカの群れを確認したくらいでほとんど成果がなかった。しかし惨敗しても楽しみな温泉が待っていて、冷え切った心と身体を温めてくれる。伝統の少しぬるめの法師の湯にゆっくりと浸かりながら、明日の作戦を思索した。
翌日になっても雪は降り続き、風も強まってきて大荒れになった。奥山に入ると時折吹雪となり、視聴覚が完全に殺されて動物探しどころではなくなった。しかも隠れる場所がないので吹雪の中でおにぎりを食べることになった。2日目も雪の中のルリビタキ、ジョウビタキの不完全な写真を2,3撮ったくらいで終わってしまった。「まあ、この天気ではしかたあるまい...」その通りなのだが、4日間の日程の半分を成果なく消化してしまい(このまま坊主で終わるのか...)のあせりを感じていた。予報で翌日の天気が好転することを確認し、法師の湯に浸かって作戦を練った。
後半の3日目になって絶好の天気となった。風はまだ残っていたが、雲ひとつなく澄み切ったブルーの空がどこまでも広がっていた。雪上がりなので最近勉強中の足跡の観察を進めた。収穫は少なかったが、オオアカゲラ雌雄およびニホンザルの群れと格闘した。対オオアカゲラ戦の奮闘についてはいずれあらためて筆を取ろう。少し写真は撮れたが、肝心の動物がニホンザルだけでは、しかもいい写真が撮れていないのでは成果とは言えない...20時から男性が入れる玉城の湯で最終日の作戦を練った。
最終日も天気はまあまあ。しかし誤って宿の鍵をポケットに入れたままお暇し、山に入ってしまった!下山してから返しに戻ろう...そんなとほほなスタートだったが、実り多い日だった。謎の声に不安になったり、滑る雪の斜面を登ったり下ったりして苦労した甲斐があった。今は事情があって多くを語れないが、いずれ数々のエピソードを発表する機会が来ることになる。
謎の声
オオアカゲラの声
クリスマスソング?
2008年12月25日木
快晴、7:53~8:50、8℃
イカル
昨日の寒さがウソのようにあたたかい朝だった。
人でなしでルール破りの釣り人があちこちに置き去りにしているルアーやワーム、テグスは凶器だ。最近その凶器の犠牲になったのがハクセキレイ君。足にテグスがからみつき、自由が利かなくなっている。足は腫れ、壊死する可能性も考えられる。それを救おうと奮闘しているTさん。早く捕獲して動物病院に連れてゆきたいが、いざ捕まえようとするとハクセキレイ氏は警戒して巧みに逃げ回り、うまくいかない。今朝も捕獲がうまく行かずにがっくり肩を落として歩いていた。「いろいろ方法を工夫しましょう」仕事やら何やらで傷病救護に参加できない私が慰めの言葉をかけても説得力がないか...とその時、イカルの声が聞こえた。久しぶりに聞く澄んだ口笛の声。やがて姿も発見し、Tさんと一緒に観察を楽しんだ。
無信教の私でも、久しぶりの美声はクリスマスソングのように思えた。
イカル
異常に暖かい日
2008年12月21日日
快晴、7:53~14:20、20℃
うろの水を飲むアトリ
やや二日酔い気味だったが、昨日のカモセンサスの精度に疑問があったので(調査時間帯が遅すぎ?)、やり直すことにした。今朝は井の頭バードリサーチの仲間が数人集まってくれて、ゆとりをもって調査ができた。
調査後、調査中に見つけたアトリの小さな群れを観察。今日はケヤキやサクラではなくイタヤカエデの実についていた。しばらく観察・撮影しているとかろうじて残っているイロハカエデに小鳥がいるのが眼に入ったので攻めた。シジュウカラ、メジロ、コゲラ、エナガなどの混群がモミジ辺りをうろうろしていたのだ。「これは絵になる!」夢中になって200-400/4を手持ちで振り回し、ちょろちょろと動きの速い連中に悪戦苦闘した。たくさんたくさん撮影した中の一枚くらいは使えそうだ。
撮影を終え、異常に暖かいのに気付いた。
恒例年末の夕暮れかんさつ会+忘年会
2008年12月20日 37th anniversary
快晴、9:00~11:30、15:00~20:30
金星と木星を観察する参加者と飛び入り参加者 毎年恒例となった夕暮れ観察会と忘年会の井の頭かんさつ会の今日、37歳になった。この歳になって誕生日など何でもないが、午前中独りでカモを数えているのもどうかと思った。まあ、らしいといえばらしい。その後、用あって丸の内に出かけ、とんぼ帰りで井の頭公園に戻って観察会に臨んだ。
夕暮れ観察会は鳥類の塒入りを観察するなど夕刻の生き物の動きを観察する内容だが、メインは忘年会だったりするのでややおまけ的な位置づけかもしれない。もちろん観察会だからきちんと自然観察するのだが、いろいろを観察するのではなく二、三のテーマをずっと観察する内容で参加者にも少し根気が必要だ。そこには生き物の隠れ家を探したり、謎の声の正体を突き止めたりという面白さはあるのだが。
一番星を一番に見つけよう!という観察テーマもあった。夕刻の鳥の塒入りと同時に、暗くなるにつれてどんどん見えてくる星を見ようというテーマだ。今は一番星(宵の明星=金星)と木星が近くに見える時期となっている。
塒入りのため井の頭池にコサギが戻ってくる頃、Oさんが一番星を見つけた。未だ空は明るく、眼を離すと見失ってしまうくらいだった。コサギが数を増すのを尻目に参加者は一番星に夢中になっていた。七井橋の上で空を見上げる私たちを見て、通りすがりの人たちが皆「何を見ているんですか」と立ち止まる。たかだか金星なのだが、みんな都市生活に没頭して星を見ることも少ないのか、双眼鏡やスコープを覗いて夢中になった。人が人を呼び、七井橋の上はあっという間に往来が滞るほどの人だかりになった。女子高生から若いカップル、お年寄りまで老若男女皆宙を見上げていた。これはいいことだ。実に愉快な観察会になった。
吉祥寺の街中でハクセキレイのねぐらを観察
忘年会の会場に入る前にオプションの観察を行なった。街路樹(クスノキ)のハクセキレイの塒を観察したのだが、吉祥寺の街中で双眼鏡で観察する怪しい一団はまたまた人だかりを作った。これも我々にとってはごく定番の観察・事実だが、まだまだ知らない人は多い。世界遺産知床へ行ってエゾシカを観て感激するのも悪くはないが、身近でいろいろ楽しめること、身近な環境と生き物を大切にすべきことを多くの人に伝えていきたいと思う。
朝靄
2008年12月18日木
快晴、7:30~8:20、7.8℃
少し冷え込みが緩み、朝靄が印象的だった。
耳にした「ヒッ」の声、どちらかわかりますか?
ヒントは高くてやや不規則ということ。
ヒッはどちらの声でしょう?
アトリ年
2008年12月13日土
晴れ、12:30~15:00、14℃
アトリ
久しぶりに遠出しない週末なので、早起きしてアトリの大群を観察しようと思っていたのだが、昨晩飲み過ぎて起きることができなかった。朝寝し、家の片付け・整理などしてやっと昼過ぎに出陣した。
バードリサーチのメンバーの話では今朝もアトリは大群でとあるマンションの前のケヤキ並木についていたそうだ。今はどうだろう...静かな早朝と違って公園は来園者で賑やかな時間帯だ。ダメ元でポイントに行ってみた。少し探したが一羽も見当たらないのでとりあえずベンチに座っておにぎりにかぶりついた。そこにバードリサーチ随一の観察力を誇るAさんが登場。久しぶりに話をし、一緒に鳥観することができて嬉しかった。そのAさん、単独のアトリを発見したのはさすがだった。その後、Aさんと別れ、もう一度ぐるっと回ってみると数羽のアトリを見つけることができた。今日はやっとホームフィールドでアトリを観察できた日だった。
メニューの変化
2008年12月10日水
くもり、7:35~8:20、10.7℃
イイギリを食べるヒヨドリ
今季冬鳥は数も種類も豊富で観察し甲斐がある。
このところの鳥類相にはあまり大きな変化がないが、観察していると食事のメニューが変わってきていることがわかる。ムクノキの実はだいぶん少なくなり、今朝はヒヨドリがイイギリを食べているのを確認した。大食いのヒヨどもはネズミモチも食べていた。在庫のなくなってきたムクノキと入れ替わるように食べ頃を迎えているのかもしれない。アカハラ、シロハラ、ツグミなど大形ツグミ類はエノキの実を食べていた。今後も在庫や食べ頃の関係でどんどんメニューは変わっていく。いずれにしても彼らはこれから少ない食糧で冬をしのぎ、昆虫が豊富に出てくる春を待たなければならない。
葉っぱの雪
2008年12月5日金
くもり
黄葉と落葉
風の強い日だった。公園のそこここでどしゃ降りのように木の葉が舞い落ちていた。落葉の様は日本人の心の琴線に触れるものがあり、私もその風情に浸る一人だ。その感動を写真に収めたいが、お散歩機材では不足だし、ムービーの表現力にはかなわない。それでもカメラマンの端くれ根性で、木の葉の雨が降るたびに足を止めてスチル写真での表現に挑戦してしまう。
弁天池に下りて、イロハカエデを背景に木の葉の雨が降っているのに見とれていると、小学生くらいの子供たちが通りかかり、「わーい、葉っぱの雪だ」とはしゃいだ。「葉っぱの雪...子供の感性はなんて豊かなんだろう...」最近、連句を勉強していた私は感心することしきりだった。何のことはない、ムービーや端くれカメラマンよりも子供の無垢な感性の方が豊かに表現していたのだった。
紅葉と超能力
2008年12月4日木
快晴、7:28~8:20、8.2℃
コガモ
公園で朝ご挨拶する中の一人、Yさんによると紅葉は1日でピークを過ぎたという。なるほど、言われてみると昨日の方がより力があって、鮮やかだった気がする。
都市生活ばかりで動植物や土にふれていない人からすると「え?そんなの気のせいでしょ」と思うかもしれないが、毎日土や動植物にふれている人の五感は研ぎ澄まされ、他の人が感じ取れないことを敏感に感じ取ることがいろいろとあるものだ。
私はそれを超能力と呼んでいる。それは念力や透視など空想上の派手な特別能力ではなく、五感を研ぎ澄ませて場数を踏んだ人の視覚や聴覚、嗅覚などが何もしていない人よりも発達した状態をいう。多くの人に見えないものが見え、聞こえないものが聞こえる、それは超能力といっても過言ではない。
珍しく弁天池にコガモが佇んでいた。
丸の内周辺を駆け回る
2008年12月2日火
曇天、8:30~10:00、7.6℃
BONNIE PINKとヨーコ
ゆっくりめの観察の後、大手町へ。所用があって久しぶりに新聞社へ立ち寄った。
その後、丸の内のNikonに寄り、有楽町で「ジョン レノン スーパーライブ」の発表記者会見へ。1年ぶりにヨーコさんとBONNIEに再会した。
電気ショッカー船の操業
その芸能の現場からがらっと変わって今度はお堀に出て環境省と工藤智氏の電気ショッカー船操業による外来種駆除作業を見学した。同じ丸の内界隈ながら、華やかな芸能の世界から地道な環境保全の現場へ。これぞ私のA面B面だ。
それにしても...日頃鍛錬しているし、軽量化の工夫をしているとはいえ、ある程度重さのある機材を担いで走り回るのは年々身に応えるようになってきた。だが、心地よい疲れでもある。
外来魚問題に取り組む有志、井の頭に集う
2008年11月30日日
快晴、9:30~
全国から集まった有志
都内で外来種問題絡みのシンポジウムがあり、この問題に取り組んでいる有志が全国から集まった。そして、空いた時間を利用して井の頭池での外来魚駆除の取り組みを視察に来て下さった。いつもお世話になっている三ッ池の天野氏も来てくれたし、あの電気ショッカー船で著名な工藤智氏もわざわざお見えになった。他にもシナイモツゴの会の方々、自然写真家、版画家などそうそうたる顔ぶれがここ井の頭公園に集った。会では主にブルーギル捕獲に有効なオダ網を紹介し、この地での外来種問題への取り組みについて説明させていただいた。
水たまり
2008年11月28日金
雨、7:50~8:20、10.6℃
水たまり
まとまった雨の朝だった。いつもは朝の仕事を片付けながら慌しく森へ出て行くが、今朝くらい雨が降っているとほとんど満足に観察できないのでかえってゆっくりできる。ただ、意外にこんな日は1年に何日もなかったりする。
通勤の人たち(私もだ!)の後について歩いていくと、皆きれいに水たまりを避けるコースを取っていく。ダナーのブーツを履いている私は少し余裕で水たまりをクリアした。その時、先日の赤谷のことを思い出した...Dさんと一緒に雪が積もった林道を歩いていた時の事、道沿いにクマの足跡を見つけた。足跡は珍しく脇に入らずずっと林道沿いに続いていた。「おお、一緒に歩いているねぇ」なんて喜びながら足跡を追跡していくと水たまりに当たったが、意外にも足跡は人間のように見事に水たまりを避けていた。Dさん「クマも水たまりいやなんでしょうかね」私「そうかも、人と一緒だね」。
野に生きる最強の猛獣といえど、無用に濡れるのはイヤなようだ。
人々が水たまりを避けるのを眺めながら水たまりを避けるクマの滑稽な姿を想像していた...
寒鰤
2008年11月26日水
寒ブリのお造り
少しご無沙汰してしまった三鷹「季節の詩」へ。季節は移ろい、食材にも変化があるはずだ...果たしてその期待は裏切られず、旬のメニューには寒鰤が登場していた。正に旬、食べない手はない。お造りとカマの塩焼きを注文した。鰤は福井産とのこと、お造りは背の部分を出してくれた。もっと脂の乗った部位もあるがしつこすぎるので、最も鰤らしい味がして脂はほどほどの背がお刺身にはベストらしい。なるほど、赤身の味と脂の折り合いがいい感じがした。その後、比較用に腹身を出してくれたが、大トロのように脂が乗っていて食べ応えがあるものの、ちとしつこい。これは2切れが限度。腹身の後に背を食べると、美味しさが増すから不思議だ。やはり刺身で食べるにはベストの部位なのだろう。和食の旬=冬の素材を楽しむことができた夜だった。
誤算
2008年11月23日日
雪の斜面
翌日、調査に入った。私は自ら志望し、往復4時間は確実に歩く奥地へ向かった。若くて体力のあるDさんも一緒だ。タバコを永遠に止め、この半年以上鉄棒懸垂と駅と会社での階段運動を続けてきたことで体力に自信がある。身体はぐっと引き締まり、息は上がらなくなり、ふんばりが利くようになった。昨年はこの調査地への往復でいっぱいいっぱいになっていたが、今年は余裕をもってこなせる自信があった。荷物も15kgを切る程度だ。ところが...
想像以上に雪が多かった。平坦な道は足元が濡れるくらいでなんでもないが、雪の斜面のけものみちのトラバースは本当に疲れた。滑落しないよう気を張りっぱなしだし、もともとやわらかく滑りやすい地盤に雪がのっかっているので滑りに滑る。滑るたびにふんばったり、立て直したりを頻繁に繰り返すので疲れてしまうのだ。積雪のせいで岩場もおっかないし、冒険のようになって調査どころではなくなってしまった。調査に参加できたのは3時間程度。結局往復6時間はかかり、下山完了時には真っ暗、おまけに雨で身体はびしょ濡れ、疲労困憊だった。
在来線で行く、赤谷
2008年11月22日土
上越線普通列車
猛禽類調査に参加するために赤谷へ向かったが、経費節減の一環として在来線で行ってみた。
吉祥寺で9時前の中央線に乗り、新宿で高崎線直通の湘南新宿ラインに乗った。高崎には10:40頃到着し、その後11:07発の上越線に乗車。暖房が効きすぎた車両には手でドアを開けて乗車する。沼田に到着したのが12時前で、ここまでで概ね3時間。
そして沼田から路線バスに乗って1時間、13時前にやっと猿ヶ京温泉に到着した。電車2520円、バス1100円、合計3620円で赤谷の玄関口まで来ることができた。新幹線で行った場合、約2倍弱かかるので、時間に余裕がある時は在来線も経費節減に有効だ。ちなみにもっともっと早起きすれば、10時前に着くことも可能だ。
新酒
2008年11月20日木
快晴、9:20~10:00、8.7℃
紅葉の井の頭池 今朝はさらに寒い。日に日に寒くなっていく初冬だ。感覚としては寒いというより空気が冷たいという感じだ。
井の頭公園の紅葉もぐっと進み、池の紅葉も鮮やかになったもののかなり落葉してしまっている。今年もまた落ち葉が邪魔だ、足が滑る、といった類の苦情が入り始めたようだ。全く傲慢で不粋な人種の不愉快な発想だ。その愚かな要望を受けた公園管理課の職員が落ち葉を掃いていると、今度は私のような自然派から「生物多様性と旬の味わいが損なわれる」と文句を言われるのだから彼らはかわいそうだし、その板挟み状態は滑稽でもある。
2008新酒 夜は今年の新酒を飲んだ。ボジョレーヌーボーなんて赤ワインとして美味しくないという意見もあるが、私は旬を楽しむという意味でいいと思う。大好きな魚や野菜だって、とびきり美味しいものからあまり好まないものまで季節によっていろいろだが、食べる対象は絶対的な味の優劣で選ぶわけでなく、旬の食材を適時として楽しむわけだ。日本人なのに季節が巡る感覚を楽しめない方は一年中最高級のワインでも飲んでいればいい。ただその場合、うるさいので「ヌーヴォーなんて」と偉そうに語りかけずに黙っていて欲しい。
アタリ年
2008年11月17日月
快晴、13.5℃
コサギ 予想通りアトリのアタリ年となっているようで、各地で数十羽の群れの観察が報告されている。
よし、今季は久しぶりにアトリの写真に取り組もうと意気込んでいるが、なぜかここ井の頭公園では観察されない。前回の当たり年の際には普通に出ていたので、何か理由があるのだろうか。しかし、近隣の公園や緑地とさほど大きな違いがあるとは思えないので、程なく出るだろう。そう考えていたところ、数羽の観察の報告がちらほら入り始めた(私は未だ今季ここでは観ていない)。たまに見かける、上空を数十羽で飛ぶあの一団が怪しいのだが...
分園ラクウショウをダイサギが占領していて、コサギがつき従っているようだった。ゴイサギにアオサギもいるので、あとチュウサギが欲しいところだ。
ツグミそのもの
2008年11月12日水
くもり、7:35~8:20、12℃
ツグミ
大形ツグミ類の地鳴きを良く聞くとはいっても、ほとんどアカハラ、シロハラで、ツグミの声はまだ少ない、そんな状況だったが今朝はツグミそのものをムクノキの樹上に見つけることができた。「らしい観察」を楽しむ間もなくヒヨのアホがギャーギャー騒ぎながらツグミを追ってしまった。本当にヒヨだけは役に立たないトリだ。好戦的で、異種だろうが同種だろうがしょっちゅう追いかけっこし、無駄なエネルギーを費やしている。セールで他者を押しのけて遮二無二走り回っている方々のような、実にうっとうしい奴らだ。
ムクノキの実を食べるオシドリ
その後ツグミを見かけることはなく、池へ出た。こちら黄葉しているムクノキではオシドリの雌が実を食べていた。「ほお、オシドリはムクノキの実を食べるんだなぁ」当たり前のようで意外に観たことのなかった光景に感心した。
ツグミ科出てきた!
2008年11月11日火
くもり、7:30~8:20、10.2℃
マミチャジナイ♂
アカハラ♂
大形ツグミ類の地鳴きを良く聞く朝だった。その地鳴きを私は「ホイッスルC」と呼んでいる。シジュウカラの声よりも大形ツグミ類地鳴きの方を多く聞いたほどだった。
野鳥の声は実に多様で(考えてみりゃ人間もそうだが)、カタカナ化することが困難だと思う。大形ツグミ類のあの独特な地鳴きを「ツィー」と表現しても適切とは思えないし、まして「チー」だと全く別のイメージになってしまう。強いて表現するならホイッスルの前に使っていた「ズィー」だろうか。いや、やはり表現しきれていない。やはり「ホイッスル」と呼ぶのがイメージを再現するのに最適だと思う。
池でオオタカJがカラスの一団に追われ、ラクウショウの中に潜り込むのを見た。しかしこの日の午後、井の頭池の上空をコミミズクが飛ぶとは想像もできなかった...
カワアイサ♀か...ん!ミコアイサ!?
2008年11月10日月
くもり、7:38~8:20、10℃
さむーい朝、今季一番の冷え込みだった。早朝組から「池にミコアイサ♀」のメールが入った。私は、少しぼうっとしていたかもしれない「カワアイサ♀...あの何年か前に動物園で保護されていたやつが逃げたんだか放鳥された、あれが戻ってきたのかな、頭部に腫瘍があったっけ、再度それを確認できないかな」などと考えながら森へ。朝組に会って話しているうちに「カワ...いやミコアイサ!?、初記録ですよ!!」とここに至って事の本質に気が付いた。井の頭産鳥類目録129種目は早朝組が確認した場所から離れたところにいたが、このエリアを離れていない限りにおいて当然見逃すはずもなかった。本当にミコアイサ♀がそこにいた。
ミコアイサ♀
今週も赤谷
2008年11月8~9土日
くもりベース、風冷たし、3℃
赤谷の紅葉今週末もプロジェクトの活動で赤谷へ入った。週末は時間が取れる限り赤谷に入り、四季を通じた撮影活動に取り組むのが私の使命だ。
「1週間でこんなに季節が進んだのか...」ピックアップしてもらった車から窓の外を眺めながら抱いた印象だった。「前線」という言い方をするが、正に紅葉前線がこの一週間で山から里に降りてきた感じだ。里の紅葉は今が見頃だ。
そして今回は晩秋から冬へと移った感じがした。風が冷たく、初冬の装備でもじっとすると寒い。山は雪化粧した。
今回は温泉農家民宿「はしば」さんにお世話になった。とてもあたたかく親切にもてなしてくれ、再び訪れたい宿だ。あつーい源泉掛け流しの風呂も魅力だ。
紅白ツグミ
2008年11月6日木
快晴、7:43~8:25、11.1℃
アカハラとシロハラ 昨日に続いて寒い朝だった。少し寝坊して森へ着いたので時間がなく、とにかくムクノキの状況を見ることを優先して時計回りにセンサスすることにした。ムクノキの根元からは相変わらずキャパキャパキャパという地鳴きがしている。ふと、前方奥に眼をやるとアカハラとシロハラがまとまって上がっているのが見えた。「やっぱり!」喜び勇んで観察した。やがてその数羽の一団はムクノキの樹上に上がり、実を採食し始めた。「思ったとおりだ...」予想は的中。アトリ予報に続いて行動予測が当たったのだった。
実が熟して食べ頃だから上がってきたのか、
ヒヨドリらがいない間隙をぬって上がってきたのか、そこまではわからない。
赤谷へ
2008年11月1~3日
久しぶりに赤谷へ。第一の土日なので「赤谷の日」が開催されたが、その活動への参加ではなく、関連する別プロジェクトのために入った。


晩秋の赤谷、標高の高いところはだいぶん葉が落ちていて、麓は紅葉がそこそこ見頃という感じだった。3日間、重い機材を担いで広大なエリアのあちこちを歩き回り、動物を求めた。さすがに600mm+D3の重量装備で一日中歩くので久しぶりに筋肉痛にはなったが、タバコをやめて身体を鍛えまくってきたおかげで息が上がらないし、動ける。
赤谷のどこを歩くのも好きだが、とりわけ今回初めて歩いた旧三国街道は大のお気に入りとなった。自然度こそ原生自然に一歩譲るかもしれないが、ある程度人が手を入れた自然って親しみやすく、心地いい。往時の賑わいを想像しながら、街道を歩いた。
オオバン飛来
2008年10月29日水
快晴、7:28~8:25、14.8℃
オオバン上空をいろいろが飛び交っている。多くはニイという金属音、シメの飛び声だ。この声を耳にしたら姿を見つけるとアトリ科の飛翔フォーム、黒ぽい羽色に白斑が目立つ姿を見つけられるはずだ。
他にもビンズイや大形ツグミ類などいろいろが飛び交っている。冬鳥の季節移動が盛んな時期だ。
早朝組によって知らされたオオバン飛来はお茶の水池に出るとすぐに確認できた。そして、この日は各地でジョウビタキが豊富に観察できた日だった。大きな波の日だったようだ。
最後の一頭?
2008年10月27日月
快晴、7:33~8:25、17.2℃
アケビコノハ 秋の渡りがほぼ終息し、キビタキを探すのが難しくなってきた今日この頃、到着し始めた冬鳥に話題は移っている。セミの声が聴こえなくなり、昆虫はほぼほぼ消え、鳥類の主食は植物食に移った。そんなこの頃だったが、Tさんが「アケビコノハの羽化したヤツの写真よ」とデジカメの液晶で見せてくれた。「おお、まだいるんだ!」感心しつつ、それを観に行く。そして観た成虫は「なるほどこれは木の葉だ!」の一言に尽きた。この一頭が最後なのだろうか。これで虫のシーズンも終わりだが、来年もユニークな「目玉ぎょろ」を観たいものだ。
寒い日、アトリ。
2008年10月26日日
アトリ ジョウビタキを今季初めて観察できた朝の散歩。美味しい朝食をいただいた後は皆で車山へ。予報に反して雨混じりの暗い空に気分は少しブルーになるが、なーにそのうちに止むさとプラスに考える。そして到着した車山の気温は5℃!強い風が吹いていたので、体感的には2~3℃そこそこだった。「秋の日さわやかトレッキング」のはずが「耐寒ひややかトレーニング」になりそうだったので予定を変更し麓に降りることにした。八ヶ岳自然文化園を散策するとキビタキの残留組とジョウビタキが同時にいて、さらにアトリとマヒワの群れもじっくり観察することができた。
先日は井の頭近郊エリアでアトリが確認されているし今季は公園にも来てくれるかもしれない。そんなことを考えつつ観察を終了し、解散。
皆で再会を約束して帰路へ着いた。
キノコ祭り
2008年10月25日土
食べられるキノコいろいろ 秋の旬の味覚の一つ、茸のシーズンを迎え、8月初旬にお邪魔したKさんのログハウスに再びお邪魔し「キノコの会」に参加させていただいた。
キノコに関して知識が皆無で危険な私はKさんやIさんら先輩方の指導を受けながら、茸狩りについて少しだけ理解が進んだ。茸狩りとは出会った茸を一つ一つ分類するのではなく、クリタケを筆頭に、ムラサキシメジやチャナメツミタケ、スッポンタケ、ハナイグチなど限られた、食べられる茸を探す作業なのだった。
雑木林に入り、観察と勉強をした10名強の参加者の目的はもちろん宴!Kさんの奥様がそれぞれの茸に合った調理法で次々に料理をふるまって下さり、それを美味しくいただきながら、先週購入してきた甲州種のワインなどを楽しんだ。夜には茅野の友人も来てくれて宴はさらに楽しくなった。
環境の変化に応じた鳥類の変化
2008年10月22日火
くもり、7:28~8:20
ハクセキレイ 雑草が茂りきっていた近所の空き地がきれいに整地された。学校の敷地なので、何か施設を建てるつもりなのかもしれない。
それまでいわば草原環境だったものが、非舗装の地面が露出する、畑に近い環境になった。そしてその土地にハクセキレイがやってくるようになった。どこで知ったのか、今まで飛来していなかったものが毎朝観られるようになった。彼がどのようなプロセスを経てこの空き地を見つけ、何を目的にやってくるようになったか興味あるところだが、それはなかなかわからない。少なくとも環境の変化によって、利用者である鳥類に変化が生じたことは現象的に間違いない。
空き地の環境改変と鳥相の変化は大規模な環境改変に警鐘を鳴らす縮図になり得るかもしれない。
ワインバード?
2008年10月18日土
原茂ワイナリーでの一コマ ついにワイバードによるワイナリーツアーが実現した!大手の観光ワイナリーを回る観光ツアーではなく、魂の入ったワイン作りをしている中小の有力ワイナリーを少人数で回るもので、地元のワインツーリズム山梨と提携して実現した企画だ。
参加者24名は原茂ワイナリー、丸藤葡萄酒工業、シャトー酒折を回って主に甲州種の秀逸な作品を堪能した。今まで白といえばシャルドネの秀逸なものを求めて飲んできたが、今回の一連の関わりですっかり甲州種のファンになってしまった。和食に合う白、それが正に甲州種なのだ。
おかげさまでツアーは盛況で、第二弾の実現に向けて企画を練っている。
さわやかな秋の日に
2008年10月4日土
ツツドリ 外来種捕獲大作戦IIを明日に控え、赤谷に行くことができない土曜日、ニコン修行が続く。現場に行けないなら行けないで、行ったときのために道具を使いこなしておくのみ。
秋物として買ったポールスミスの長袖のカットソーを着、手首にはいつものロレックス・エクスプローラーIをはめ、首からはここ一番の時のスワロフスキーEL10x42を下げ、肩には操作に慣れないニコンD3+VR80-400mmを背負い、昨晩の酔いのダメージを少々残しつつ出かけた。外は実にさわやかな秋の日で、いるだけで気持ちがいい。秋が好きだ。
森のヒタキの数は少し減ったが、ツグミsp.の声を今季初めて聴いたし、渡りの鳥類は一通り確認できた。井の頭池にはキンクロハジロが到着していた。
おデブちゃん再発見?
2008年10月3日金
オオルリ♂J 今朝も試写の続き、というより道具が手についていない状態をいち早く脱しなければ仕事にならないので、とにかく沢山触れて操作して我が手としなければまずい。毎日使っていたキヤノンは自分の手足と化し、瞬間のチャンスを捉えるために最適化されている。今日で二日目のニコンに関しては操作に戸惑う一瞬にチャンスを逃すことが何回もあった。
C⇔Nの変更はフィルムカメラほど簡単ではなく、複雑多機能なデジタル一眼レフの操作は感覚でこなせるものではない。そういえば「ちょっとシャッター押してもらえますか」と頼まれて困るのがコンパクトデジカメだった。機種ごとに操作が大きく異なるので、渡されても戸惑ってしまう。
そういえばニコン→コンタックス→ハッセルブラッドと機材を変えてきた後、キヤノンに替えた時に「あれ?絞りがない!変なカメラ...」と戸惑ったものだ。
今朝もおデブちゃんがつきあってくれた。
おデブちゃん?
2008年10月2日木
オオルリ♂Jおデブちゃん 無骨なニコンをぶら下げ、すっかり涼しくなった森を歩く。Nikon D3...それは黒く無骨な「メカ」という印象。縁あってF4以来ほぼ10年ぶりにニコンを使うことになった。ここしばらく使っていたキヤノンとは「回転方向」をはじめ、いろいろが異なる。評判のD3、今日はその試写だった。
仲間から「重いでしょー」と声をかけられるがピンとこない。最近の小型軽量な一眼レフボディに比べればかなり重いが、普段から鍛えているのでなんでもない。今後この無骨なボディと600mmを持って頻繁に山に入るわけで、こういう仕事のためにタバコをきっぱりやめ、日頃から鉄棒懸垂と歩きと階段で鍛えているのだ。
森はヒタキ祭り。オオルリ♂の若いヤツが試写の被写体になってくれた。ツートンもユニークだが、キビタキと並ぶとちょっとおデブちゃんに見える。。。
大波来る
2008年9月27日土
晴れ、10:00~12:00、20℃、
ホトトギス 昨晩から、熱波が嘘の様に涼しい風が入ってきた。風向きが正反対に動いたような、残暑と秋が切り替わったような、そんな慌しい動きだ。
少し寝坊して森へ出かけると冷たい風が吹きまくっていた。Tシャツの上に長袖のシャツを着る程度のなめた格好で歩くと、少し身体を冷やすほどの涼しさだった。
鳥類観察に関しては実に面白い土曜日となった。森に着くなりカケスの声!もちろん今季初。どこに行ってもキビタキ♀はごちゃごちゃおり、ムシクイ類ではメボソムシクイを確認。サシバ10+は上空を飛ぶし、ホトトギスをじっくり観察できるし、サンコウチョウも。実に大きな波だった。ただし午後からは引き潮になったようだ。
第39回井の頭かんさつ会
2008年9月23日火祝
秋晴れ、7:00~16:30
39回井の頭かんさつ会 忙しく楽しい一日が始まった。今季一回目のカモセンサスをほぼほぼカモ不在の状況でさらっとこなし、39回目の井の頭かんさつ会へ。テーマは3年目の「秋の渡りの夏鳥観察」、私の本領発揮の回だ。満員御礼で参加をお断りし、キャンセル待ちまでになった嬉しい悲鳴、その数十名を3班に分けて進行。池でカワセミやサギ、森で夏鳥を観察した後は恒例の「屋内興行」。
夏鳥観察・カモのエクリプスの見分け・シジュウカラ消去法の3つの講座を行なった。最近は回を追うごとに喋るのが楽しくなってきた。正午を回り、観察会を無事に終了。普段ならここで終了だが、今回は「井の頭公園ネイチャー☆プログラム」武蔵野三鷹自然祭の一環としてやっているので、引き続き午後はミニ観察会を行なわなければならない。13:30から45分の観察会を3回連続で行なった。連続で観察会を繰り返すのはNACOTの観察会で慣れてきたが、疲れるには疲れる。しかしそれも楽しい疲れだ。
台風一過
2008年9月20日土
くもり|晴れ、29℃
飛ぶオナガガモ 台風一過でいい日和になった。洗われた空の蒼の美しさといったら北の大地で見上げる空のようだ。空はつながっているけれども、東京と地方とでやはり普段は全然違う空だ。そしてこういう時だけ同じ空、本来の空が姿を見せる。その蒼の空にオナガガモが飛んでいた。今季はハシビロガモがやっと姿を見せたくらいで、例年なら9月頭には井の頭の池に来るオナガガモが一向に姿を見せなかった。それが今日やっと、台風一過に現れた。上空を2羽飛び、池に1羽着水、計3羽だった。
ツミ
アート展会場 仕事で顔を出せなかったアート展の会場に足を運んだ。友人が次々に顔を出してくれて、嬉しかった。
さんまも早い
2008年9月18日木
雨、7:33~8:20
ムアンタイなべの汁なしタイ麺 バーミーセンレック 神保町の出版社に行く用があったので、昼ごはんが楽しくなった。前回は『近江屋』の焼き魚を楽しんだが、今回は神保町名物ともいえるタイ料理、中でも馴染みの『ムアンタイなべ』へ。お店が岩波ビルの地下にあった頃から良く食べていた。とりわけ『タイ麺の汁なし』をセンレックで頼むのが定番。まずまずバランスのいいトムヤンクンが付け合わせでついて1000円なので、お得感がある。
サンマ塩焼き 夜は久しぶりに三鷹『季節の詩』へ。お目当ては旬のさんま塩焼き。丁寧な仕事をし、美味を供する三浦さんがじっくり丁寧に焼き上げてくれる。モノは三陸沖、北海道から鰯を追って南下してきたもので、北海道産よりも身が丸々として脂乗りが良く、焼き物に最適だそうだ。今年はさんまが回遊する時期が例年より早いという。そういえば、夏鳥も植物も早かったような...暑い印象があるので遅れそうなものだが...そうか、8月の中旬から下旬に妙に涼しい数日があった!あれが季節移動を始動させたのではないか。しかしカモは遅い。こちらは餌やり抑制の関係だろうか。
『今年はさんまが早い』...これ、使える...
さんまも早い
2008年9月18日木
雨、7:33~8:20
ムアンタイなべの汁なしタイ麺 バーミーセンレック 神保町の出版社に行く用があったので、昼ごはんが楽しくなった。前回は『近江屋』の焼き魚を楽しんだが、今回は神保町名物ともいえるタイ料理、中でも馴染みの『ムアンタイなべ』へ。お店が岩波ビルの地下にあった頃から良く食べていた。とりわけ『タイ麺の汁なし』をセンレックで頼むのが定番。まずまずバランスのいいトムヤンクンが付け合わせでついて1000円なので、お得感がある。
サンマ塩焼き 夜は久しぶりに三鷹『季節の詩』へ。お目当ては旬のさんま塩焼き。丁寧な仕事をし、美味を供する三浦さんがじっくり丁寧に焼き上げてくれる。モノは三陸沖、北海道から鰯を追って南下してきたもので、北海道産よりも身が丸々として脂乗りが良く、焼き物に最適だそうだ。今年はさんまが回遊する時期が例年より早いという。そういえば、夏鳥も植物も早かったような...暑い印象があるので遅れそうなものだが...そうか、8月の中旬から下旬に妙に涼しい数日があった!あれが季節移動を始動させたのではないか。しかしカモは遅い。こちらは餌やり抑制の関係だろうか。
『今年はさんまが早い』...これ、使える...
盛り沢山
2008年9月14日土
くもり/晴れ、9:00~12:00、30℃
カワセミの喧嘩 森ではサメ祭りが続いていた。サンコウチョウは消えたし、ここに来てセンダイムシクイをほとんど見かけなくなったが、代わりにサメビタキ、エゾビタキ、コサメビタキの3種が森を賑わせている。
森を軽く流し、精査を後回しにして池に出るとカワセミ2羽がお辞儀し合っていた。お辞儀を擬人的に捉えると求愛?と間違えかねないが、良く観察して欲しい。こんな時のカワセミはいつになく細長くなっているはず。カワセミに限らず細長くなるのは争いの緊張状態にあるということだ。ベテランの雌に若い雄が何度か仕掛ける。高感度、高速シャッターで待ち構え、2羽が交錯する瞬間を捉えようとねばってみたが、枝がうるさいのと決定的な争いに至らないのであきらめた。
サシバ お茶池に出るとハトたちが騒いで飛んでいた。その中に大きな茶色い一羽がいて、すぐに猛禽類だとわかった。オオタカの若いヤツ、そう思い込んで適当に撮っていたが、後で写真を見返してみるとサシバだった。途中、チョウゲンボウが突っかかっていくのが眼に入った。今季井の頭でサシバを確認するのは2回目3羽目だ。最近多磨霊園でもサシバが飛んでいくのを確認したという。
エゾビタキ 森へ戻るとサメ祭りに井の頭バードリサーチの面々が参加していた。秋の季節移動が本格化し、鳥観人たちに活気が出ている。なにしろ観る眼が多くなるのはいいことだ。いつも何かしら新しい事実が出てくる。
なかなか姿をじっくりと見せてくれないツツドリを待とうと思ったが、昼時になりお腹が空いたのと写真展の作業があったので、切り上げた。
秋の波
2008年9月3日水
晴れ、7:35~8:20、27.7℃
サンコウチョウ バードリサーチ朝組Oさんから速報が入った。小鳥の森サンコウチョウ。「来た!」秋の季節移動が本格化してきたようだ。なるほど、森に着くとそれはかろうじて観ることができた。おまけに池にはイソシギやササゴイらゲストも来ているそうだ。働き盛りとはいえ、早朝の観察を早朝組メンバーに頼っている現状を申し訳ないと思う。
同日、一通のメールが入った。吉祥寺のヨドバシカメラ前で動けなくなっている鳥類を発見、保護したが対応をどうしたらいいかという地元の会社員の方からの相談だった。写真を送ってもらったが、保護したのはセンダイムシクイらしい。仕事中ではあったが、この手の相談は優先順位が高い。そもそも自然や生き物に関することは仕事などより優先順位が高い。人間は自然界の中に存在する生き物の中の一種なのだから。
自然観察指導員の中で都の鳥獣保護員をやっている友人に対応策を相談し、保護した人にアドバイスを送った...
カワウとササゴイ
小鳥一羽の生命を心配し、思いやる心に敬意を払いたい。忘れてはいけない大切な優しい心だ。
近江屋の焼き魚定食
2008年9月2日火
近江屋のサバ塩焼き定食 紀尾井町の出版社で打ち合わせがあった後、久しぶりに神保町へ。ちょうど昼時だったので、近江屋に寄った。最後に食べたのは市ヶ谷オフィスの時の何月くらいだったろう...店の親父さん、おかみさんとはつうかあで、いつもオーダーしなくとも「いつものやつで?」「はい」とあうんの呼吸で半鯖焼き、たっぷり太ひじき煮、ほうれん草胡麻和えが出てきたものだが、さすがにブランクが長かったせいか、顔を忘れられてしまったようだ。でも、すぐに思い出してくれたので、いろいろと近況を報告した。
やはりここはどこの焼き魚屋よりも美味しい。現在働いている埋立地のコンクリートジャングル、天王洲アイルにはない素晴らしい飲食店だ。
雨上がる
2008年8月31日日
オオルリJ 前夜遅くまで飲んでいた上、我が友と共にナイトウォッチングまでしてフクロウの声など耳にしてすっかり寝るのが遅くなったにも関わらず、早朝、眼が覚めてしまった。
眠い眼をこすって外へ出ると、滅入るような前夜の天気予報をひっくり返し、空の蒼が雲の白を追いやって広がっていく。次第に広がる青の下、早朝の清々しい空気を身体一杯に吸い込みながら森林植物園へ。すぐに鳥類の動きを感じた。アカハラの親子を観察するころ、歩き始めて30分もしない内に、あっという間に観察種は20種を超え、植物園に到着すると渡り祭が始まっていた。オオルリ幼鳥3羽の追いかけあい、コサメビタキが2本の木を往復し続け、ある木にはセンダイムシクイが5羽いた。あっという間に30種。
「これはいい!」仲間にいろいろ見せられることを確信しつつ、朝食のために宿へ戻った。宿をアウトし、全員でいざ森林植物園へ。さあ、夏鳥ご覧あれ!と思ったのだが、これが不思議で早朝のお祭りはすっかり終わっていた。夏鳥たち、影も形もなくなっていたのだった。おそらく雨続きで待機していた彼らは晴れるやいなや、あっという間に移動していってしまったのだろう。それでも平地
カワウとササゴイではなかなか見られない留鳥や動植物、昆虫、両生類など観察しながら随神門へ出て参道を登って奥社を参拝。
戻ってきて昨日とは別の「奥社茶屋」で「戸隠古流蕎麦セット」を賞味。食後も好天が続いていたので、皆で鏡池へ。荘厳な戸隠連峰を眺め、その後解散した。
私は友と共に残り、のんびり過ごした。いつまでも終わりたくない旅の残りの時間を惜しみながら、大切に思いながら過ごした。かけがえのない時間は過ぎていってしまったけれど、この想い出は私の中を過ぎることなく、いつまでも残り続ける。そんな、いい時間だった。
古式蕎麦セット
戸隠連峰
戸隠へ
2008年8月30日土
越水ロッジ前の草原 友と共に茅野のOさんを訪ねた。Oさんにお会いするのも2年ぶりだ。二人は同じ茅野に住む自然観察指導員で私の共通の友人だが面識がなかったので、この機会に紹介しようと思った。すぐに意気投合した二人には意外な接点があった。一緒にいろいろ活動してくれればと思った。
Oさんい暇を乞い、友の運転で戸隠へ。あいにく空模様は雨。だが友との信州ドライブは楽しく、心が弾んだ。ガス欠の危機を乗り越え、雨の午後戸隠へ入った。止まない雨の下、長野市出身の会社の同僚が調べてくれた「奥社前食堂」で蕎麦を食し空腹を満たした。
「越水ロッジ」へ移動して荷物を降ろし、ロッジの前の湿地帯をフィールディングしているとベテラン観察指導員仲間が続々と帰ってきた。
気の置けない仲間との時間が始まった。
信州へ
2008年8月29日金
中央本線普通松本行 金曜日の午後、暇をもらい、ミレー55/65を背負って会社を離れた...
正午、中央本線は止まっていた。このところ頻発している集中豪雨の影響で高尾-大月間が止まっているという。復旧の見込みは19:00頃とのこと。よりによって旅立ちの日にこんなことになるとは。中央線は一本道で代替の路線はない。行き先は茅野。友が待っている。
代替手段として高速バスで行こうと思い、予約センターにアクセスすると終バスまで全て満車だった。それはそうだ。平日だからといって自分だけが甲信へ旅立つわけではない。仕事でも遊びでも、同じ方面に移動したい人々は五万といるのだ。代替手段がない以上、皆バスに殺到するのは必然。座席に限りがあるバスはあっという間に満席になるわけだ。
ローカル線の旅ではしばしばこのようにくつろげる「さーてどうすっか...」仕事をこなしながらも仕事どころではない心境。随時状況を見るが「復旧の見込み19:00」は変わらない。「もう仕方ない、復旧次第怒涛のように混雑した列車に揺られながら遅くに着くしかないな」そう腹を括って仕事を続けた。
午後14時頃「復旧の見込み」は15:00に繰り上がった。「よっしゃー!」思わず拳を握った。
p.m.16:10立川駅、5分遅れで車庫から出てきた普通松本行きに乗車した。約30分送れて列車は出発した。列車に揺られること3時間強、予定より40分ほど遅れて茅野に到着。2年ぶりに友に再会することができた
38回井の頭かんさつ会
2008年8月23日土
くもり→雨、16:00~20:30、22℃
38回ポスター 傘マークの土曜日、38回目のかんさつ会を迎えた。
最近はおかげさまで「井の頭かんさつ会」の知名度が上がっており大盛況、このところ定員オーバーで受付を締め切る状況が続いている。参加したい方にあきらめていただくのは心苦しいが、保険対象人数の関係や参加者に内容が行き届かなくなることを回避するためにはやむを得ない選択だ。
かんさつ会ポスターには満員御礼札が貼られるようになった。
かんさつ会当日の今日、一組のシニア夫婦がポスターを見ながら「夜のかんさつ会、今夜だよ」「いいわね」「あれ、満員御礼だってさ」「あらら、残念だねぇ...」といったやり取りをしていた...(ごめんなさい!)心の中でシャウトした。
3年前、かんさつ会がやっと軌道に乗った頃、田中代表と小町さんと3人で「いつか定員オーバーで参加希望をお断りしてみたいね」と冗談を飛ばしていたのが現実になってしまった。ここまで来られたのも周囲で応援してくれた人々、熱心に参加してくれた参加者のみなさま、伝えたいことを好意的に取り上げてくれたメディアのおかげに他ならない。保険の見直し、および現在のメンバーのスキルを向上させ、もっと大人数でも対応できるように会をブラッシュアップさせたいと思う。
屋内講座
18:30pm、雨。「井の頭かんさつ会は雨知らず」そのジンクスは38回目の今日ここにおいて崩れた。もちろん雨天時の対応=雨プログラムもしっかり備えている。降雨に備えて確保していた井の頭公会堂へ移動し、まずは田中代表が夜の生き物に関する解説のスライドを発表。カラスウリからセミの羽化まで生き物たちの夜の動きを紹介した。
次に小町さんが呼びかけて参加者でセミの抜け殻の分類を行なった。
脱け殻を分類する集合時間までに懸命に集めた抜け殻を机の上に広げ、識別ポイントを説明して分類に取り組んでもらった。
この何年か各地でさんざん行なってきた「抜け殻しらべ」である。
抜け殻の分類が終わった頃、外へ出てみると雨が小降りになっていた。(やはり井の頭かんさつ会は雨に負けない!)心を躍らせ、迷わずに会を屋外の観察へ移行した。
やはり観察会は屋外実習が面白いに決まっている。「お預け」されていた子供たちと「大きな子供たち」は喜び勇んでフィールドへ。カラスウリを観察した後でほどなく羽化中のツクツクボウシを見つけ、皆で観察した。
やっと野外観察ができましたすぐに「こっちでも羽化してるよー」
声がかかる。降雨のためだろう、セミらは直接雨を浴びないような場所を羽化ポイントとして巧みに選んでいるようだった。
その後もカブトムシの♂が見つかったり、会の時間いっぱい観察を楽しむことができた。
終了時間になると、再び雨脚が強まってきた。ジンクスは崩れたが、結果的には屋内雨プログラムと屋外での観察を両方とも楽しめた欲張りな会だった。
センダイとクマ
2008年8月20日水
晴れ、7:38~8:20、27℃
センダイムシクイ 昨日今季初認したセンダイムシクイ、朝組の皆はいないいないと言っていたが、丁寧に探すと混群が見つかり、その中に混ざっていた。ずいぶん久しぶりで一眼レフを携えてきた甲斐があった。証拠写真とはいえ、コンパクトデジカメではなかなか撮れない鳥をおさえることができた。鳥類の季節移動は始まっている。そして、これから皆が楽しみにしている秋祭りが始まる。
クマゼミ
満足して会社に行くと、相変わらずクマゼミが当たり前のように鳴いていた。今日は一眼があるので、成虫を撮影することにした。
いざ写真を撮ってやろうと思うと、成虫が見つからない。今まで抜け殻は見つからなかったものの、成虫はイージーに観察できていたにも関わらずだ。じっくり時間をかけて探し、やっといくつかを見つけることができた。天王洲産のクマゼミ、姿と声を両方確保した。
盛夏
2008年8月7日木
快晴、7:23~8:20、29.1℃
噴水が絵的には涼しげだが 今朝は特に暑かった!と連日書いているような気がする。朝の観察の時間、暑い日は森中で30℃を切るくらいだが、池の日差しを遮るものがない場所では数度気温が高い。測定していなかったが、毎日記録更新されているのかもしれない。
今朝は森でアオゲラの幼鳥を確認。アオゲラは今季繁殖できなかったと見ていたが、我々が知らない内にどこかで繁殖に成功していたのだ。行動を追いきれなかったのは悔しいが、生き物に対する愛情に欠け、自分の行動が生き物にどういう影響を与えるかを想像できる知性のない写真屋さんの巣前張り付きによる繁殖放棄を免れ、無事繁殖に成功したことは実に喜ばしいことだ。
日比谷公園セミ羽化観察会
2008年8月6日水
快晴、7:28~8:20、27.8℃
熱心に観察する参加者たち
ミンミンゼミの羽化仕事帰りに日比谷公園へ。帝人さん主宰のセミ羽化観察会のお手伝いに行ってきた。
四方をビルに囲まれた緑の孤島のような日比谷公園。仕事帰りのリーマンが往来する中、周囲が次第に暮れてくる。親子連れを中心に集まった参加者を順次観察に連れ出す。
ニイニイゼミ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、ヒグラシの声を確認。木々の根元をライトで照らしてびっくり!結構な数の幼虫が羽化すべく木登りしている。その数の多さには本当にびっくりした。住み家を減らされて追い詰められた生き物たちが必死で頑張っている構図にも思える。
一番人気はミンミンゼミ。アブラゼミと決定的に違うのは羽が青ぽく透けること。その美しさには参加者一同うっとりだった。
目玉ぎょろ
2008年8月4日月
晴れ、7:28~8:20、29.8℃
実にユニークなアケビコノハの姿 鳥類観察オフシーズンの今、私たちの関心は植物と昆虫にシフトしている。井の頭バードリサーチのメンバーには植物に詳しい人、昆虫に詳しい人、自然観察全般のオールラウンダーが揃っていて、このオフシーズンに様々な話題提供をしてくれる。私たちはただの鳥おたくの集まりではなく、鳥類観察と記録を活動の軸として中心に置きながら動植物全般を楽しみ、自然環境全体を捉えて考え、必要な時は行動するようにしている。鳥類以外も好きだし、生き物はすべてつながっている。
今朝の話題はこの「目玉ぎょろ」。漫画のキャラクターのようにユニークな姿は外敵を牽制するための不気味擬態だ。アケビコノハという。
22℃
2008年8月3日日
22℃
吐龍の滝 雑魚寝の私たちを起こしたのは日の出前に一斉に奏でられたヒグラシの輪唱。以前にN無線のIさんから「日の出30分前に一斉に鳴き出し、30分でピタッと止む」という話を聞いていたが、今朝は正にそれを体験したことになる。ちょっと起床時刻が早いのがたまにキズだが、やさしく素敵な森の目覚ましだ。
癒しのヒグラシの輪唱
朝食に「森のおやつやさん」のシフォンケーキやクッキーをいただき、仲間と共に清里の川俣渓谷へ。渓谷へ出ると冷気がとても心地良かった。吐龍の滝を眺めてから気温を測定すると22℃。涼しいわけだ。その後オオルリやカケスなど観察しながら渓谷沿いを歩き、清泉寮でベタにソフトクリームなどいただき、キープ協会関連の敷地をぐるっと歩いて一周した。美味しいというタマゴダケを何本か見つけた。
東京に戻ると灼熱の世界。川俣渓谷と10℃以上も違うのだと考えるとなんだかがっかりする。
北杜へ
2008年8月2日土
ログハウスあかげら 自然観察指導員仲間Kさんから山梨県北杜市にある「ログハウスあかげら」へお招きいただき、お邪魔してきた。ログハウスは30年ほどの若い森の中にあり、動植物が豊富に棲息する自然度の高い環境に恵まれている。また、Kさんの奥様はお菓子作りが得意で「森のおやつやさん」を営業しており、シフォンケーキが大人気。いろいろ楽しみなステイとなった。
森のおやつやさんホームページ
http://www.morinooyatsu.com/
周辺を軽く自然観察し、オオムラサキセンターというコンセプトがよくわからない施設を散策し、その後白州の尾白の湯に入って、シャルマンワイナリーに寄り、「あかげら」に戻って「メイン」の酒宴をはった。自然大好き、温泉大好き、美食大好き、お酒大好きの道楽人たちの長い夜がふけていった。
クマゼミ
2008年8月1日金
いつものようにりんかい線「天王洲アイル」駅を地下から駆け上がり、地上に出てびっくり!
クマゼミの声
掛川で聴いたクマゼミがシャッシャッと鳴いていたのだ。都内で増加中のクマゼミだが、まさか自分の会社のそばで当たり前のように聴くことになるとは!
地球温暖化の一つの現れを身をもって体感し、その現象を咀嚼しながら(証拠、証拠)とその声を一生懸命ステレオリニア録音している私の脇を、(わからないけどまた何かやっている...)と会社の同僚たちが通り過ぎてゆく...
井の頭産セミ抜け殻
2008年7月31日木
晴れ、9:00~10:30、28.5℃
ニイニイゼミのぬけがら 明日から8月。セミの声が顕著に増え、抜け殻が目立ち始めた。自然観察仲間の間では今季はニイニイゼミが多いという声が多いが、実際はどうなのだろう。データの裏付けがない場合はとにかく決め付けを避ける。私たちは自然観察会などで多くの人々に自然界のいろいろを知ってもらう指導的立場なのだから、話は科学的な根拠に裏付けられていなければならない。「動植物に詳しいおじさんの噂話」では困るわけだ。
今朝はニイニイ、ミンミン、ツクツクのぬけがらを見つけた。これからはアブラゼミが増えてくることだろう。
そういえば我が井の頭公園ではセミの抜け殻調査をやっていない。そろそろ公式に調査する時期に来ているかもしれない。現在Sさんが独自に実施しているものにバードリサーチの他のメンバーが加わる形ではどうだろうか。
小さなヘビ
2008年7月30日水
晴れ、7:29~8:20、25.2℃
小さな蛇 いつもの巡回コースを歩き、弁天池に降りるとかえるさんがいた。かえるカメラマンに何を狙っているのかと訊くと「ヘビの子供」とのこと。なるほど、足元に30センチほどの可愛いヘビがいた。
写真を撮るために近づくと小さくても一丁前に威嚇してくるが、ここ井の頭公園のことだからまずアオダイショウだろうと思って「かわいいかわいい」となめていたが、もしかして毒を持っている種だったらどうしよう...と思い直し、慎重に行動した。この地に自然に棲息する種で毒を持つ蛇はいないとわかっていても、誰かが飼っていたものが逃げ出すことも...と考え始めると、威嚇してくる彼をコンパクトデジカメで撮影するのにも急に勇気が必要になってきた。
※本種は「ヒバカリ」のようです。毒がなくおとなしい在来種ですね。
F森さん、同定ありがとうございます。
第37回井の頭かんさつ会
2008年7月27日日
曇|晴、8:30~12:00、37℃
子供の頃を思い出すプールでの観察 37回目のかんさつ会のお題はジブリ美術館に近い井の頭公園西園にある「使われなくなったプール」の生き物調査。みんな小学生の頃、学校のプール開きの準備で、使わなかった期間にプールに住み着いた生き物を調べただろう。夏休みということもあるが、何が出てくるだろうというわくわくする気持ちを抱いてか今回は小学生の参加者が多かった。もっとも小学生だけでなく、私たち「大きな子供たち」も興味津々、童心に返って夢中で生き物探しに取り組んだ。
こんなに多種多様な生物がいるとは
出てくるわ、出てくるわ、トンボだけでもコシアキトンボ、ショウジョウトンボ、オオシオカラトンボ、オオヤマトンボ、ギンヤンマ、クロイトトンボが観られ、そのヤゴも。アメンボ3種やモツゴなどの魚類、プールサイドにはカマキリやカミキリムシなど昆虫類も。かんさつ会メンバー、参加者合わせて50人弱の目が灼熱のプールサイドであらゆる生き物を探し出した。生き物だけでなく、水質検査も行い、この使われなくなったプールの自然度を計った。
予想以上に生物多様性に富んだプールだった。
トチノキの...
2008年7月26日土
トチノキの実 狛江橋近くのトチノキはたわわに実がなり、気付いた人たちは皆それを見上げて眼を細めている。秋になれば栃の実拾いをする人が出てくることだろう。ところで実は重量感があって遠くまで広がれないのは明らかだが、実際には公園のあちこちでトチノキの実生が出ている。栃はどうやって実を運んでいるのだろう???
この謎に挑んだのは我らが井の頭かんさつ会代表の田中利秋。以下で謎が解き明かされる…
自然観察の部屋「トチノキの陰謀」
自然観察会 in ap bank fes'08
2008年7月18日金~21日月祝
とても暑い
掛川市つま恋で開催されたap bank fes'08へ、といっても単に夏フェスを観に行ったわけではなく、イベントの一出展者としてNACS-Jがブースを出して来場者向けに展示やミニ自然観察会を行なう活動をNACOT(自然観察指導員東京連絡会)の仲間と共にサポートしに行った。灼熱の炎天下、前夜祭から4日間の観察会漬けだ。
掛川の駅を降りるとクマゼミがシャッシャッと鳴いていた。夏場は特に関東以北で行動することが多い私は聞き慣れない声に思わず「お、クマゼミの声だ」と声を上げてしまった。ニイニイゼミも抑揚なく鳴いている。ホテルに荷物を預け、会場のつま恋リゾートへ入り、ブースを設営して早速活動開始。ブースではセミの抜け殻調査の紹介と解説を行い、ミニ自然観察会の参加者を呼び込んだ。
ミニ観察会の風景
身近な動植物も話題に満ちている前夜祭から来場している来場者を随時ミニ観察会に連れ出し、身近な自然を五感で楽しむことをお伝えした。環境を考えるとき、身近な自然をよく観察し知っているほど実感のこもった危機感を持てて、より具体的・実践的なアクションにつなげられる。
ブースの様子朝から夜まで活動といっても、観察会やブース対応の合間をぬってライブに耳を傾けたり、生ビールを楽しんだりする。せっかくの夏フェス、ストイックに働き続けるのではなく、柔軟にイージーゴーイングにメリハリをつけて参加者としても楽しんでしまうのだ。
他のブースを回ったり、「to U」のTシャツを買って、イベントのフィナーレでそれに着替えて来場者と一緒に曲を聴いて感動したり、ライブ終了後の夜はキャンパー向けにテントサイトで「夜の観察会」を開催し、感動的なセミの羽化やカブトムシの観察などナイトウォッチングを楽しんだり。
夏フェス観察会ってとても面白い!
ニイニイゼミの羽化
好評だった夜の観察会
カブトムシ
キャンプサイトで連夜開催した夜の観察会=ナイトウォッチングではニイニイゼミの羽化(参加者一同小さな生命の営みに感動!)やカブトムシ、ノコギリクワガタ、コクワガタ、クワカミキリなどの甲虫類の観察など夜ならではの観察を楽しむことができ、とても好評だった。
皆、子供の頃は夏休みの夜に野遊びした経験があるだろう。そして、それはとても楽しい思い出に満ちていることだろう。そういう原体験がとても大切で、私が今こうした自然観察系ボランティア活動を行なっているのも大人になってから自分のバックグラウンドである原体験に回帰しているからだと思う。自然観察会で案内をしていたはずが、知らない内に参加者と一緒に野遊びしている。
あまりにも楽しかったので、東京へ戻りたくなかった。
つま恋の地に4日間滞在し、楽しさと感動の繰り返しが続き、仲間との信頼や一体感が強まった。
セミの抜け殻を懐かしんでくれる人、ドン引きの人、遊びたがる子供たち、調査の意義に納得してくれる人。ミニ観察会で身近な自然の中にある発見の連続を楽しんでくれる参加者たち。皆で宝探しを楽しんだナイトウォッチング。暑さでヘロヘロになった疲れを癒してくれるハイネケン。そして連日ライブエリアから聴こえる名曲の数々と「to U」...
もう社会復帰できないんじゃないかと思うほど最高の夏休みになった。
ap bank fes最高!来年は内容をさらにブラッシュアップして、絶対また参加したい!
白天宝山
2008年7月15日火
白天宝山 三鷹「季節の詩」へ。最近はお気に入りのボトル「まぼろしの五石橋」以外にいい焼酎が入っているとショットでいただくようにしている。少し前まで伊佐美があったし、なにげなく森伊蔵が置いてあることもあった。しかも店主の三浦さんはこれらいわゆるプレミアム焼酎を特別扱いせずに普通の価格で供してくれる。これらは仕入れるのが困難なので勧めればあっという間になくなってしまうし、前述の通り特別なものだとも考えていないから店主は積極的にお客に勧めることはしない。レギュラーメニューには載っていないし、座ったカウンター席から2メートル以内に森伊蔵が置いてあっても三浦さんはそれについて語らず、普通に接客している。だから店に行くたびにカウンターに並んでいるボトルをよく観察しなければせっかくのお宝を見落としてしまう。入店のたびに「何かいいのありませんか」と訊けば教えてくれるに決まっているが、さりげなく置いてあるお宝に自分で気づくのが楽しみなのだ。この日は最近メジャーな宝山の新製品「白天宝山」が入っていたので一杯いただいた。吉兆宝山や富乃宝山に比べ、かなりドライでシャープなお酒に仕上がっており、かなり好感を持った。既に人気焼酎の座を確保した宝山シリーズだが、これも人気が出るのではないだろうか。
虎の尾
2008年7月10日木
晴れ、7:20~、26.8℃
オカトラノオ 井の頭公園の野鳥観察が事実上オフシーズンを迎え、話題はそこここで咲き乱れる野草に。我が井の頭バードリサーチのメンバーは単なる鳥おたくではなく、総合的な自然観察者。しかもかなりの文化人、教養人が多い。そのためか、メーリングリストに野草の話題が出るととても盛り上がる。私としてもオフシーズンを植物の勉強に充てることは大いなる充実時間だ。
今日のお題はオカトラノオ。群落全体は少し盛りを過ぎているが、一部勢いのある花が残っていた。虎の尾と聞いてすぐに絵が浮かばない己の不勉強、観察力のなさが恨めしいが(動物園に行かないと観られないが...)、とにかく尻尾のような形状の花だということはわかるし、ユニークな形の花だ。

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