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2006年6月27日

曇/晴、29℃、〜3.0m/s

シギ炊き?

米茄子のシギ炊き

冬眠していた。取締役を拝命してからというもの、ビジネスのためのあらゆる方策に取り組んでいる。必然的に自然観察や趣味に割く時間というものは激減し、皆を食べさせなければならないという思いで突っ走っている。競争は熾烈でなかなか物事がうまくゆかないが、頑張らなければ未来はない。気付いたらホームページは2週間も更新なしだった。仕事のウェイトが高まると酒量が増えるようで(前からか)あちこち飲みに行っているが、やはり落ち着くのが地元三鷹の『季節の詩』。今は一升瓶の焼酎『まぼろしの五石橋』がキープされている。この良い仕事をする店で今夜感銘を受けたのが『米茄子のシギ炊き』。とにかく旨い。思わずおかわりをオーダーしてしまったこの逸品、椿山荘の名物料理の血統を受け継いでいる。めっちゃ旨い!


2006年6月15日

曇天、24℃、〜2.8m/s

カイツブリの悲劇

バン幼鳥

カラアカハラの出現をクライマックスに春の渡りは終息したようだ。井の頭公園の森は静かにたたずんでいる。しばらくお休みになろうけれども、2ヶ月強で秋の渡りが始まるからまたすぐ調査で忙しくなるだろう。昨年は8月28日にサンコウチョウ初認だったが、今年はいつどの種が確認されるのだろう。
池の鯉の大量死の問題は園が調査したところ、鯉ヘルペスの陽性反応が出たそう。鯉には気の毒だが、他の魚類や鳥類、両生類などに影響しない病気なのは救いだ。それに安心したのも束の間、今度はカイツブリが悲劇に見舞われた。4つあった卵が一晩の内に全て失われていたのだ。一体何が起こったのか、今となっては原因は推測することしかできないが、餌付けやミシシッピアカミミガメの問題、巣板の構造など考える必要がありそうだ。


2006年6月14日

曇天、23℃、ほぼ無風

謎の大量死

ウサギ

泊り込みで大応援しながらの仕事となった日本代表戦はとても悔しくて残念な結果に終わった。それでも、負けは負けで対応を考え、いくつかの媒体に写真を配信した。次はクロアチア戦で再び泊まり込みだ。
久しぶりに家で多少眠った朝、井の頭公園を歩いて駅へ。すっかり渡りが終わった森は静かで、子育てに精を出すカラスやムクドリばかりが目についた。先日のウサギが飛び出してきて、何だかなぁと思った。食害など調査してみないと読めないがこのまま放置するのもおかしな話。仲間の一人が管理事務所に連絡してくれたのだが園では保護できないという無碍な回答だったそうだ。『落し物』扱いで警察に担当させろというのだろうか。
池では大きな鯉がまとまった数死んでいる。先日も何本か目についたが、今朝は10本以上が浮かんでいた。鯉ヘルペスというやつか、水質汚染が進んだ結果なのか、はたまた何者かが池に毒でも投げ込んだのだろうか。早急に調査することが不可欠だ。


2006年6月12日

曇天、22℃、ほぼ無風

ペットの重さ

ウサギ

いよいよ戦だ。今夜の泊まり込みの準備は万端、個人的にも仕事的にも楽しみで必ず勝利して欲しい一戦である。そのワールドカップが始まってからというもの、少し遠ざかっている井の頭公園を今朝は通っていくことにした。
森に着くなりウサギがうろついていてびっくり!もちろん野生のノウサギではなくペット用の飼いウサギだ。逃げ出したのか、捨てられたのかはわからないが無責任極まりない話ではある。不忍池のワニガメのことといい、ペットを飼う人は責任の重さをよく考えて欲しい。責任とはそのペットの命や近所の迷惑だけにとどまらず、他人に危害を与える影響、生態系や環境に及ぼす影響、そしてその種が乱獲されるリスクなど多岐に渡る。ケースバイケースだが、釣りとペットとゴルフはあまり好きになれない。池では大きな鯉が複数浮かんでいた。また一つ問題が浮上するかもしれない。


2006年6月10日

ゼミのOB会

恩師

昨晩からワールドカップが始まり、忙しい。配信されてくる写真を即日アップロードするが、時差があるので作業は夜半前から早朝になる。緒戦の昨晩は会社に泊まり込みで作業を行った。今後も日本戦で泊り込むことになるだろう。
朝起きて本社での会議に出席、その後友人のお見舞いなどしてから会社に戻り、再び作業。その後大学時代のゼミのOB会に出席した。約10年ぶりにもなるだろうか、久しぶりに顔を合わせる懐かしい面々、そして私の尊敬する恩師との再会。成城学園前の崖線周りの自然が今の自分の自然観察面でのバックグラウンドになっているように、恩師に学んだことは総合的な社会生活面でのバックグラウンドになっている。師はマクロ経済学という学問の一分野にとどまらず、社会貢献やボランティアなど人間性についてもいろいろと私を指導してくれた本当に尊敬すべき人物だ。神田神保町でのひと時のタイムスリップを楽しんだ。


2006年6月8日

曇り、21℃、〜0.8m/s

森の住人?

ハクビシン

正体がカラアカハラとわかったので気合いを入れて500mm+1DmarkII、さらに欲張って声の録音用にMDまで持って4:00に起きて現場へ入った。今朝は朝の会議があるので使える時間はおよそ3時間30分、姿を撮り、声を録るのに十分に足りるはずだった。森は静かで何となく気配がないかと思われたが、5時前にアカハラやシロハラ系ながら異なるプクプクプクの地鳴きを聴いた。しかしその後森は静かで期待のさえずりが一向に聴けない。小平からかけつけたMさんの『いやな予感がする...』の一言が重く聞こえた。森を数周センサスしてみたが、姿はおろか声も聴けない時間が続いた。そんな中、木陰に噂のハクビシンが昼寝しているのを見つけたが、あまり嬉しくはなかった。結局、カラアカハラを再発見するには至らず非常に残念な結果に終わった。しかしながら前日に観察はできたし仲間が写真を残している。何よりも井の頭の鳥類相調査に大きく貢献する貴重なデータがまたここに一つ蓄積されたことが素晴らしい。


2006年6月7日

曇り、20℃、〜1.0m/s

青灰色のクロツグミ?

カラアカハラ♂

時間のない中、井の頭公園の森を通って足早に鳥観しながら駅へ向かっていた。するとクロツグミの声が森から聴こえてきて、そちらへ寄り道すると井の頭バードリサーチのTさん、Fさん、Oさんが何やら集まっている。見るとOさんのカメラレンズはかなりの角度で樹上に向けられていた。やっと姿が拝めるのか!ここ数日声は確認されど姿は見えずで皆がストレスをためていたのだ。声の主を拝むと...?!下面がオレンジで頭部、頸、上面は明るい青灰色、嘴が黄色の姿だった。ありゃりゃ、♀の幼鳥?いやさえずってるし。クロツグミ??じゃないの?声からクロツグミだと確信を持っていたのでそのギャップは大きく、頭の中が混乱しつつ時間切れで仕事へ。後で冷静になって考えてみるとそれはカラアカハラ以外のなにものでもなかったのだった。たまたま望遠レンズを持っていなかったのが痛かったが、ケータイでさえずりを録音することはできた。

PHOTO:YASUHIKO OKAMURO

←さえずり


2006年6月6日

曇り、21℃、〜0.5m/s

樹上のオシドリ

オシドリ♂

昨晩もアオバズク・ナイトウォッチングで盛り上がった。姿はなかなか捉えられないが、夜の森に皆で集い声を聴いているだけでもとても贅沢な時間だ。写真を撮りたいメンバーのために明るい時間に見つけたいのだが、なかなか塒はわからない。
最近、アオバズクと共に井の頭バードリサーチの中で話題なのがクロツグミ。ここ1週ほど美しい朗らかな声を聴かせてくれているのだが、よく鳴く割に姿を見つけることができないのだという。今朝はそんなクロツグミの姿を捉えてやれとばかり出陣したが、少し変わったプクプクプクを聴いただけでさえずりは聴けなかった。
池までの道中、樹上のアオバズクを探しながら歩いているとオシドリがピロピロ鳴いていて、雄が一生懸命に雌を追っていた。雌は求愛に応えているように見えたので、納得いく繁殖場所が見つかればそこ子育てが始まるだろう。


2006年6月5日

晴れ、18℃、〜1.8m/s

第12回井の頭かんさつ会下見

今週末に開催予定の第12回井の頭かんさつ会の下見に顔を出した。本番は残念ながら仕事で参加できないが、情報共有と意見交換が大切なので下見などできる限り参加したい。田中さんと小町さんは長靴から数種の網、水質検査キットなどいくつもの道具を持参し、早速川に入って水生動物を採取し始めた。二人の後ろをスーツ姿の人々が駅へ向かって足早に歩いてゆく。通る人々は月曜日の朝からいい大人たちが何をやっているのだろうと思っているのかもしれない。しかし、この二人は先日池で生ゴミ投棄をしていた二人とは全く違う。
細かいことはネタばれになるので割愛するが、本番はかなり楽しめるものになるだろう。


2006年6月4日

曇り、15℃、〜2.5m/s

6月赤谷の日2日目

テンのそれを探すメンバー

朝6:00、恒例になりつつある朝の鳥類調査を実施。前回に引き続き観察の時間になると鳥の声があまりしなくなったような...オオルリやキビタキの声は聴けたが全体に声も姿も少なく、観察はふるわなかった。都市公園の渡りがほとんど終了し、ここいきもの村のような低山の環境は夏鳥で満ち溢れていると想像していたが、実際にはそうではないようだ。まだ試行錯誤の段階なので外れも経験、実施時間の見直し、観察場所の再設定なども必要になるだろう。終わってから参加者から声は聴けたけど姿も観たいという話があった。自分はいずれ正式な調査としてセンサスを行うという意識が強いので声の説明だけしてどんどん進んでしまっていたが、考えてみれば今の楽しみながら覚えてもらうという段階ではセンサスの歩き続けるということに拘泥せずに立ち止まって姿を探し、じっくり観察しながら声も覚えてもらい、楽しんでもらうことが大切だった。そう思って終了後近くで鳴いていたキビタキの姿を捉えようとしたら、なぜかオオルリの姿を捉えることになった。まあこれはこれでいいかとKさんと共に観ているとキツツキspが飛んできたので確認してみるとオオアカゲラ♀だった。
今日はテンモニタリング部隊に参加。NACS-Jの指導員講習でお世話になった講師の足立高行先生が同行ということで楽しみだった。いつもと異なり、調査方法のアドバイスなどをいただきながら皆で複数の林道を歩いてテンのそれを探した。今日は晴れるという予報だったが、それに反して曇りがちな天候で気温も上がらず、林道の奥では15℃程度だった。自分はもちろんテンのそれだけでなく、鳥類観察も楽しみながら歩いた。オオルリの♀が鳴くのを確認できたし、最終的には朝から35種ほどの鳥類を確認できた。来月はどうなるだろう、今から楽しみだ。


2006年6月3日

晴れ、23℃、〜4.5m/s

6月赤谷の日初日

炭出し

6月の赤谷へ行ってきた。GWと夏休みの狭間で梅雨の時期なので渋滞は皆無かと思っていたら、アホが事故を起こしたことで上も下も滅茶苦茶に混んでいた。とても迷惑なことだ。おかげで集合に1時間ほど遅れて到着する破目になってしまった。前回は桜が咲き、新緑が芽吹いていたのが今回は驚くほど茂っていてびっくりした。テンモニタリング部隊が既に出発してしまっていたので自分は炭窯からの炭出しのお手伝いをすることにした。久しぶりに活動型のアクティビティに参加し、少しは汗を流した。皆で共同で作業をするのは楽しいものだ。作業を終えた後は豊凶調査用のトラップ製作を手伝い、残った時間で先月しかけたアナグマの巣穴周りのセンサーカメラを回収した。その後テンモニタリング部隊が戻ってきて、いつものように温泉に入りビールを一杯。夜はNACS-JのはからいでAKAYAプロジェクトのモニタリング会議に関わり各分野の調査指揮を担当する先生方とサポーターとの交流会が催された。以前からご挨拶したかったイヌワシ研究会のYさんにお会いすることができ、他の先生方のお話もいろいろと聴けて有意義な時間となった。


2006年6月2日

曇り、22.5℃、ほぼ無風

不愉快な朝、愉快な夜

バンの幼鳥

昨晩ナイトウォッチングしたメンバーが見事にアオバズクの声を聴くことができたとのことで、今度は皆に姿を見せてあげたいという想いから、久しぶりに早く起きて井の頭公園へ入った。公園中をじっくりとしらみつぶしにセンサスしたが、残念ながら再発見することはできなかった。気付いたこととして蛾がかなり飛んでいるのが目についた。未だ出ていないセミやカブトムシなどを主食とするアオバズクのこの時期の餌は蛾が中心となるので、蛾の発生時期とアオバズクが井の頭エリアに立ち寄る時期が一致していることは論理的に説明できる。
特に収穫もなく池に出るとバンの違う時期の幼鳥がそれぞれ出ていた。またいつもの親子連れが池にパンを蒔いていてカルガモ、バン、オシドリ、カイツブリが群がっていた。カイツブリは『給餌場所』に急ぐために最近よく飛ぶようになった。何だかなぁと思いながらベンチに座ると朝から酒を呑んでいる紺色の背広(スーツというより背広と呼ぶがふさわしい)姿のおっさん二人がつまみとおぼしきスナック菓子をドバトとカラスに与えていた。酔っ払いなのでまともに話が通じないだろうと静観していたら、見境なく撒き散らしたりして鳥の反応を楽しんでいるようだった。この人たちは平日のこの時間に背広姿で何をやっているのだろう...なんと低レベルな...おっさん二人は情けなく、とても哀れな姿に見えた。負け組かどうかはわからないが、極めて知的水準が低いであろうことは容易に想像できた。飲んで食べたゴミを持ち帰るだろうか、と注目していると、あろうことか食べ残したスナック菓子を全て池に捨てた!!愚か者!思わず一喝しようと思ったが、既に安酒を一定量以上飲んでいる非常識人間にロジカルな話が通用するとは思えなかったので、そこを堪えてにらみつけるにとどめた。その後、カラスが食べ残したスナック菓子を足で踏みつけて石畳の隙間を粉で埋めるなど開いた口がふさがらないような愚行はその後も続き、ちょうど公園清掃の人がやってきてすぐ隣で蒔き散らかされたスナック菓子を掃除していても、まだ己の愚かさに気付いていなかった。大人がこれではまともでない子供が増えるのも必然だ。朝から非常に不愉快な気分になった。
夜、仕事を早めに切り上げた帰りの中央線を吉祥寺で飛び降りた。確信はないが、アオバズクの声を聴けるといいなぁと思い井の頭公園へ。ほどなくバードリサーチのTさんから『います』とメールが入った。思わず風邪気味で力が100%入らないのを忘れて歩く速度が速まった。今までの情報で見当をつけていた辺りへ近づくと赤い光が...バードリサーチのエース、Aさんが懐中電灯を赤にしてアカマツの樹上を照らしていた。その先には...いたいた!とまっている姿を観ることができた。ここはスワロの力の見せ所、下面の斑もはっきり見えた。そして誰彼となく集まったバードリサーチのメンバー数人!臨時のナイトウォッチングは大満足のものになった。朝の不愉快を払拭する愉快さで帰路は弾むような足取りだった。


2006年6月1日

快晴、21.0℃、ほぼ無風

後期の波

オニノヤガラ

起きると喉が痛かった。どうも風邪気味のようだが、昨晩アオバズクが飛び回っていたという情報をいただいたので再発見を目指して井の頭公園へ出かけた。公園では7時台にホトトギスの声を聴いたそうで、どうも渡り後期の波が来ているようだ。ホトトギスの発見にも至らなかったが、体操を終えたTkさんと久しぶりに一緒に歩き、今年なぜか豊作のオニノヤガラを教えてもらって『アスパラみたいでランの仲間とは思えませんねぇ』などと話しながら池に出た。その後、カイツブリの繁殖状況、バンの幼鳥の成長した姿など見てベンチに腰掛けていると薄青の空を背景に白いコアジサシが3羽飛んでいるのが目に入った。写真を撮ろうと構えていたが、池では採餌せずに通過してしまったようだ。おそらく善福寺池、石神井公園の方へ飛んでいったと思われる。井の頭公園の池、やはり何かがおかしい。そこに野鳥の会のNさんが現れ、昨晩小金井公園でもアオバズクを確認したという話を聴き、興味深いですねぇと話をした。やはり波ということなのだろうか。


2006年5月31日

快晴、23.5℃、ほぼ無風

子育て

シジュウカラ幼鳥

暑い。既に夏のような陽気だ。井の頭公園へ向かう道中はアスファルトからの照り返しに苦しめられる。ところが公園に入り、木陰を歩くと意外なほど涼しいことに気付く。土と木々と森の大切さをこんな誰にでもわかりやすい感覚からも再認識する。森中からシジュウカラの幼鳥の声が聴こえてくる。観察してみると未だ胸のネクタイがうっすらで黒色部分が褐色で薄い色の幼鳥があちこちにいる。親鳥と思われる成鳥にくっついて回り、時折餌をもらっている。巣立ちはしたものの親離れはこれからというところだろう。子育てといえば池のカイツブリの子育てはどうなっているだろう。例年であれば既に一回目の繁殖を終えたか、遅くとも繁殖中の時期なのだが。繁殖するだけの十分な餌が獲れないという判断なのだろうか...


2006年5月29日

晴れ、23.5℃、ほぼ無風

夏感覚

ゴイサギ成鳥

久しぶりにフィールディングしたが、やはり空っぽだった。あちこちでシジュウカラやムクドリなど留鳥が子育てに余念がなかった。それにしても暑い。夏感覚の暑い日差しに梅雨のようなじめじめがあいまって、スーツでいるのがとてもつらく感じられた。ゴイサギ藪にゴイサギ成鳥一羽。久しぶりにこの藪に戻ってきたようだ。


2006年5月27日

雨、20℃

MTV JAPAN VIDEO MUSIC AWARD JAPAN 2006

MEGUMIとスポンジボブ

今年も大一番の仕事がやってきた。折からの雨でレッドカーペットの進行が心配だったが、屋根がついていて難はなかった。カーペットでは今年も自分は遊軍。アーティストに自分から積極的にお声がけしてオフィシャル独占の写真を撮る役目だった。仕事はそれにとどまらず、当初現場のオペレーションが上手く行っていなく、カーペットを歩いた後の動線の案内役がいないのでアーティストがどうしたらいいかわからなくなって止まってしまう場面がしばしばあったので、自分が誘導していた。そんなで大忙しの撮影になったが、後で体制が整ってきて撮影に専念することができた。今年も多くのアーティスト、セレブがカーペットを歩き、自分はコミュニケーションを楽しみながらやりたい放題に撮影していた。とりわけ倖田來未さんには『今年はブルーですか、去年はグリーンでしたよね』『1年ぶりでございます』などとリップサービスを試みた。いつもセクシーな衣装だが清々しい感じがするのは気のせいだろうか。レッドカーペットのトリは前日に出演が決まったMichael Jacksonだったが彼はなかなか現れず、本編が始まる時間が近づいたのでその場を仲間のカメラマンに任せて離れ、本編撮影に入った。マイケルとは長丁場の本編で500mmレンズ越しにご対面することができた。本日1日で撮影した写真の総量を調べると13GBあった...

トリのレミオロメン

2006年5月26日

晴れ、22℃、〜2.5m/s

外来魚と餌やり

カイツブリの巣

仕事の忙しさと多少の深酒で公園のモニタリングができなかったが、今朝は2日ぶりに出かけた。エリア外ではカッコウやホトトギスが確認されているが、ここ井の頭公園では夏鳥の影も形もなく、寂しい限りだ。早めにお茶の水池に出てみたが、在来種がブラックバスやブルーギルにやられているせいかコアジサシは来ないし、カワセミでさえ飛ばない。カイツブリの作りかけの巣は流されてしまったようだし、バンの雛が4羽いるくらいで他に観るものがなかった。久しぶりにゴイサギの成鳥が来ていた。しばらくバンを観察していると小さい女の子が『バンの親子がいるよー』と言いながらパンを与えだした。よろしくない行動だが、無邪気に小さな生命を愛玩している子供に餌やりがよろしくないことを上手く伝えることは難しいので、嘆きつつその場を離れるより他になかった。ベンチでコアジサシ来ないかな、来ないだろうなとぼうっと座っていると隣のおじさんが話しかけてきて、しばらく外来魚の問題について話をした。東京バードフェスティバルでお世話になった日本野鳥の会のNさんも見えて、井の頭公園でお会いすることができて嬉しかった。


2006年5月23日

曇天、21.5℃、〜2.8m/s

カイツブリ

カイツブリの巣

ダヴィンチコードと野良猫の抗争のおかげで多少睡眠不足だが、休肝日明けは調子がいい。昨日のホトトギスが井の頭公園へ来ているかも♪などといいかげんな期待を抱きつつモニタリング開始。今朝はバードリサーチの面々もお休みのようで誰もいなかったが、昨日に引き続きOkさんは観に来ていた。森は相変わらず静かでスズメ、シジュウカラ、エナガ、メジロ、コゲラ、カラスがひっそりと子育てを続けている。勝手に期待したホトトギスは見つからず、森もあまりにも静かなので早々に池に出ることにした。
最初に出会ったのは酋長。哀愁が漂っていてこちらの気分が下がる。次に出会ったのが未だ残っているオナガガモ♂。好きで残っているわけでなく羽軸が折れて飛べないようだ。ますます悲しい気分になった。その後カイツブリが営巣を開始したことを確認。逆境が多い環境だが、なんとか無事に繁殖を成功させて欲しい。


2006年5月22日

曇り、22.6℃、〜2.0m/s

トホホギス

カルガモ

昨日昼から夜までアルコールを摂取していたのと2万歩歩いたのとで明らかに疲労が残っていたが、しばらくは一発狙いで井の頭公園へ通う日々を続けなければならないので頑張って起きた。ノーデータがデータというやつだ。久しぶりにOKさんにお会いしたので最近の観察について聞いて見ると昨日井の頭エリアでオオヨシキリを確認したそうで、オオヨシキリタイミングが複数個所で一致している面白さを感じた。それにしても森は寂しい限り。カラスに餌をばらまいた愚か者のせいか森のシンボルの樹は烏山になっているし、シジュウカラ、エナガ、スズメ、コゲラばかりで夏鳥がいない。メボソムシクイの声を3音聴いたが確信が持てなかった。少し離れた公園ではホトトギスが登場したそうだが、こちらはカルガモが橋の欄干にとまってグワッグワッと鳴いている有様でトホホギスである。


2006年5月21日

晴れ、28℃、〜5.8m/s

ルーツを辿る旅

林野庁の雑木林

自然観察指導員講習同期のHさんが粋な企画を考えてくれ、同期生が集まっての観察(歩く)会が実現した。Hさんが活動している成城から国分寺崖線に沿って野川を遡り深大寺でビールと蕎麦というもの。成城は自分が小学校高学年までの幼少期を過ごした故郷であり、訪れるのは22年ぶりにもなる。今回のコースを考えたとき、生まれ故郷の成城と現在住んでいる三鷹は国分寺崖線と野川によって一直線上に位置することに気付いた。そうだ!これは自分のルーツを辿る旅なのだ!と企画をいただいた時から一人で盛り上がっていた。
集合時間より早めに成城学園前駅に到着し、駅周辺を散策してみた。ダイナミックに変わった駅をはじめ、いくつかの変化があったが、変わっていない部分も多く、基本的な街並みは保たれていた。変わらず残されている老木の桜並木と道のちょっとしたカーブを懐かしく眺めているとジーンと来て思わず涙が出そうになった。これがノスタルジーなのだろうか。
集合時間になると仲間が次々にやってきた。相変わらずちょっと時間にルーズなHさん、Tさんの到着を待って出発。閑静な住宅街の緑の多さを再確認しながら、通っていた成城カトリック協会、明正小学校などを次々に訪れた。そして林野庁官舎の雑木林と湧き水...幼い頃泥だらけになって遊んでいたフィールドはこんなに緑が深かったのか...これが現在の自分のライフスタイルのバックグラウンドになっていることは間違いないだろう、などと自分一人で感動し、感慨にふけっていた。
そんな夢のようなノスタルジーをぶち壊しにしてくれたのが、故郷のいろいろの変化の中で一つだけ憤慨させられた住友不動産の『シティハウス成城』だった。林野庁官舎の一角を買い取り自然と景観を破壊して工場のような巨大マンションを建てたセンスは最悪である。
その後、Hさんが案内役になり、野川に出ていろいろ観察しながら遅速行軍。カワセミは2回飛んだし、オオヨシキリもちらほら見かけられたしと野鳥もそれなりに楽しめた。途中子供が川遊びで捕らえたナマズを見せてもらってびっくり!優に一尺はある立派なものだった。そんなこんなでのんび道草しながらの2万歩で夕方にやっと深大寺に到着し、目的の蕎麦とビールを楽しみながら皆で談笑し、再会を約して解散した。とてもいい一日だった。

野川での一コマ

2006年5月20日

晴れ、27.6℃、〜4.2m/s

みなとネット自然観察会

みなとネット観察会風景

みなとネットのイベントの一環としてNACOT主催行事で自然観察会を実施。現場はオフィスビルが立ち並び、東京タワーの足下である芝公園。自然観察なんてできるの?という環境だが、意外に面白い素材が沢山揃っている。私は例によって鳥類観察担当となった。全体で150人ほどの参加者の中から野鳥観察に興味を持ってくれた10名ほどを担当し、身近な鳥からスタート。今日のコンセプトは『宝探し』とした。昨日、指導員仲間のMさんが下見をしてくれてキビタキ♂一羽を確認していたからだ。気温が上がり、半袖でもたまらないほどの暑さの中、懸命に宝を探したが残念ながらそれは見つからず、鳥の出はかんばしくなく、中途でグループを解散する選択をせざるを得なかった。コゲラさえも見かけられなかったのだ。野鳥の場合は出てくれてなんぼのギャンブル的な性質が強いのでこれは仕方がないが、鳥がダメな場合に植物に切り替えるスキルを磨かなければこれからはやっていけないと猛省した。鳥類をどんどん高めながら、それ以外の分野を勉強してゆきたいという意を強くした。


2006年5月17日

曇り、20℃、ほぼ無風

かすかな波

朝から検診で早かった。35歳検診というやつで、前日は酒もタバコもお茶さえもダメだという。一応従ってみた。そんな予定があったので観察の時間があまり取れなかったがせめて30分だけでもと思い出陣。サンコウチョウの再発見には至らなかったもののキビタキは3個体確認できた。またまたかすかな波が寄せているようだ。秘かに好みのマミチャジナイも出ていたようだが、限られた時間で観察することはできなかった。井の頭バードリサーチの仲間が数人来ており、昨日の外れにめげずにサンコウチョウの次の波を捉えたいという期待が溢れていた。次の波...おそらく今シーズン最後になるであろう波に期待したい。

キビタキ

2006年5月16日

曇り、18℃、ほぼ無風

干潮

5時に起き、500mmを担いで出陣。もちろん、目標はサンコウチョウ。井の頭公園へ着くと昨日まで確認していたキビタキがいなくなっており、とても静かで嫌な予感がした。既に井の頭バードリサーチのメンバーや少し遠方からご参集の方々が探しているところだったが、どうも厳しいらしい。でも、鳴いていないだけかも知れないし、抜けたと決めつけるのは早いですよ、とセンサスを開始した。その後も井の頭バードリサーチのメンバーが次々に集まってきて、ローラーセンサスを敢行したが残念ながら地鳴きの一声も聴こえなかった。それどころかキビタキの声一つなく、いるのはスズメ、ヒヨドリ、ムクドリ、シジュウカラ、エナガにコゲラ、キジバトなど実に寂しい限り。少し範囲を広げてしらみつぶしに探したが、結局サンコウチョウはもちろん、渡りの夏鳥は見つからなかった。昨日は天国、今日は地獄、皆で共有したこの空白感は『写真なし』でしか表現できない。果たして次の波は来るだろうか。


2006年5月15日

快晴、18.6℃、ほぼ無風

真打ち登場

早めに休んだが6:00に起きると疲れが残っていた。これは睡眠不足というよりも肝臓の疲れのようだ。
外へ出ると、既に高く昇った太陽が眩しい。このお日様、土日のバードフェスティバルにこそ欲しかったなぁと思いつつ井の頭公園へ。
今年は皆が期待して待っていた主役が確認されていない。最近は今季は主役不在のまま終わってしまうかもしれないという空気が井の頭バードリサーチのメンバーに広まっていた。5月も真ん中、そろそろこの地での渡りも収束に向かいつつある。しかしながら私が唱える第三の波は必ず来るはずだ。その兆しはコアジサシやメボソムシクイの確認に現れていた。
公園へ入りキビタキの声を確認し一安心。渡りは未だ続いている。その後、疲れが出てきてぼうっとしているとグェッ、グェッの地鳴きからホイホイホイホイホイと5連発の声が聴こえた。一瞬オナガの声を聴き間違えたのかと思ったが、声質が全く異なる。『!!』一発で眼が覚めた。その声は紛れもなく皆が待ち望んだ主役、サンコウチョウである。ついに真打ちの登場だ!どこからか井の頭バードリサーチのメンバーが集まってきて、皆『聴こえたよね?』『やっと来てくれた!』と口を揃えた。皆がそれぞれ自分で気付いて確認しているのが素晴らしい。サンコウチョウはホイが3回のスタンダードな鳴き方をする尾が長い個体とホイを5回から8回続ける鳴き方をする尾が短い個体の2個体がいることがわかった。尾の短い方を確認していると、中型の鳥がヒヨドリ2羽を追い払ったので何者?と確認してみるとアオバト♂だった。Oさんはマミチャジナイを確認し、Mさんはコルリの声を聴いた。どうやら第三の波が来たようだ。

サンコウチョウ♂
サンコウチョウ♂

2006年5月14日

雨/曇、18℃、ほぼ無風

干潟で尻餅

疲れが残っていたが、早めに休んで5:00起床。今日は『干潟を守る日』の共催イベントとしてNACOTの主催行事である『多摩川河口観察会』で遠征だったが、井の頭の状況も観なければならない。少し肌寒い中を1時間ほどセンサス。Sさんと一緒にいい声で鳴くキビタキをしばし観察。その後、小島新田へ向かった。ローカルな駅前にNACOTのメンバーが勢揃いし、我が井の頭かんさつ会のリーダーも総出で駆けつけた。駅から多摩川まで歩き、早速観察開始。土手の上で国安さんが潮の満ち干きの解説などしていると今日のお客様一向が到着。環境ネットワーク文京から数十人の児童と父兄が集まった。各リーダーが10人ほどの参加者を受け持ち、観察会本格スタート。初めは土手の上からシギチなどを観てもらっていたが、子供たちは干潟に入りたくてたまらない様子。ほどなく干潟になだれこむことに。ぬかるみに足を取られながらカニを捕まえた。少し深入りし過ぎると足が抜けなくなる。そんな参加者を救援しに行き、えいっと彼の足が抜けたのは良かったが、勢い余って後ろに倒れ、尻餅をついてしまった。服はもちろん、機材までドロドロになってしまったが、何だか気持は良かった。後始末は大変だったが、ほのかな潮の香りを心地良く感じつつ、ドロドロの私を『先生、先生』と呼んで次々に子供たちがカニを持ってくる時間は、正に子供に戻ったようで楽しくて仕方なかった。多少は水道で洗ったが泥まみれでバードフェスティバルの会場へ入り、残りの仕事を片付けて帰路へついた。こんな日も生涯の想い出の一つになるだろう。

干潟を守る日観察会

2006年5月13日

雨、16℃、ほぼ無風

東京バードフェスティバル2006

朝、足早に井の頭公園を抜け、駅へ。東京バードフェスティバルの会場へ向かった。今年はNACOTのメンバーとして出展者の立場で参加した。天気はあいにくの雨、しかも予報では一日中降り続くとのことで客足が心配だった。ブースに自分の写真を貼り、開会式を眺めた。心配どおり客足は鈍く、全体に雰囲気が盛り上がらない。まあ暗くなっていても仕方ないので、ブースの番をTさんにお願いし、各ブースを冷やかして周った。鳥業界の各分野に素敵で愉快な仲間たちがいるのだということを実感し、そのありがたさを感じた。一通り挨拶を済ませたが、相変わらず雨は降りやまず、客足は伸びない。もう、こうなれば呑み会だけが楽しみだ!とばかり頑張った。そして待ちに待った夜の交流会。どこまでも盛り上がる呑み会は時間がいくらあっても足りず、また多くの友人たちとの出会いがあった。この夜の想い出は、柳生博さんに『My Friend!』と言われ、熱い握手を交わしたこと。自分は温度が高い方だが、柳生さんには負けてしまう。楽しい一日をお付き合いいただいた全てのMy friendに大感謝!

TBFスワロフスキーブース

2006年5月12日

曇り、16℃、ほぼ無風

小さな波

モニタリングは続けていたがこの2日間、書く時間と書くことが確保できなかった。明らかに渡りの波の谷間でとても静かな森だった。しかし、データがないのもデータなので、今朝もめげずにモニタリングした。
公園に入ってすぐにエゾムシクイのさえずりが聴こえた。久しぶりに聴く声に期待が高まる。次いでキビタキのぐぜりと地鳴きが聴こえた。幸先がいいなぁと思いながら気を引き締めてセンサスにかかる。森にはセンダイムシクイが複数個体入っていて、ここの所の寂しい静けさを払拭してくれた。小さな波が来たようで、いよいよ第三の波への期待が高まってくる。

センダイムシクイ

2006年5月9日

小雨、15.3℃、ほぼ無風

コルリとコゲラ

小雨がぱらついていたが、今日も井の頭公園へ。時間の取れる限りセンサスを行い、第3の波を見つけたい。ここの所、明らかに波の谷間なのでそろそろという期待もある。
期待に反して森はさらに静かになっていた。これは今日も厳しいかなと思ったその時、コルリのさえずりが聴こえた。コルリはかなり盛大にさえずっており、寝ぼけた頭に大きなインパクトがあった。すぐに井の頭バードリサーチの面々にメールを入れ、姿を探した。しかし彼はすぐ目の前だと思うのだが姿が見つからない。YさんやFさん、Oさんが駆けつけて来た頃にはさえずりも止んでしまい、悔しかった。
気を取り直して森をセンサス。昨日は聴こえたキビタキの声も今朝はせず、実に静かだった。コゲラの巣の様子を観ると幼鳥が顔を出すようになっている。巣はできるだけそっとしておいてやろう。間違ってもいい作品を撮ろうなどと巣の前に長時間居座ってはいけない。なるべく遠くから撮影、観察し、すぐに立ち去るようにしよう。もちろんストロボがご法度なのは大常識。
再度コルリの声を聴けたが、やはり姿は見えず。これはこれでいい。朝から美しく賑やかなさえずりが聴けただけでも贅沢だ。見える時は見える、撮れる時は撮れる、それでいい。

コゲラ

2006年5月8日

小雨、20℃、ほぼ無風

静かな森

数日ぶりにマイフィールドをセンサス。私の不在中フィールドをモニタリングしてくれていた井の頭バードリサーチのメンバーからの情報通り、渡りの波は去ってしまったようで森は静かだった。今季ヒーローとなったあのコマドリの声ももう聴こえなかった。かろうじてセンダイ、コサメ、キビタキが確認されたが、先月下旬のお祭り状態を思えば実に寂しい限りだ。サンコウチョウやメボソムシクイ、アオバズク、オオヨシキリなど、第三の波のキャッチが次の目標になると思うし、期待したい。
池では最後まで残っていたハシビロガモも去ってしまったようだが、オナガガモ♂とキンクロハジロ♂がそれぞれ1羽ずつ残っていた。この内オナガガモ♂は羽根を痛めているようにも観えた。キンクロの方は飛べるようだ。
バンの雛が元気に育っているが、いつカラスに獲られるか心配だ。バンやカイツブリが人の賑やかさや往来の激しさをうまく利用して営巣しているのに、人々が直接間接問わずカラスに餌を提供して馴れさせてしまっているのでカラスはむしろ積極的に人間に近づいてくる。必然的にカモやバン、カイツブリなどの雛たちの生命は危険にさらされることになる。対象を問わず、餌を投げる人々は小さな生き物たちの生命を間接的に脅かしていることを知らなければならない。

バン幼鳥

2006年5月6日

晴れ、10〜25℃、〜4.2m/s

山のオーケストラ

渋滞を避けるために早朝に逃げるつもりだったが、調査のお誘いがあったので予定を変更して赤谷に残った。調査中、私の周囲は沢山の野鳥たちの声が賑やかだった。やはりオオルリの個体数は多く、地鳴きしながら別個体と小競り合いし、時折じっとしている私の近くまで寄ってくることもしばしばだった。それにしても個性がある。この地のオオルリやセンダイムシクイは他の地域とは異なるさえずり方をする個体が多く目立つ。それに限らずいろいろな種で同種でも実に様々なさえずりや地鳴き、ぐぜりと個性があることをあらためて確認させられた。この日も28種の鳥類が山のオーケストラを担い、私を飽きさせなかった。ヤマカガシがいたり、地面がもこっと盛り上がるヒミズが動いていると思われる現象、なぜかあたふたと転げ回るようにちょろちょろ走り回り、回転し続けるネズミsp.などを垣間見てこの地の環境の豊かさを再認識させられた。

オオルリ♂

2006年5月5日

晴れ、8〜23℃、〜2.8m/s

お間抜けこそ楽しみ

赤谷の日2日目。早朝、鳥類観察を担当していきもの村のトレイルを一周。予想していたよりも意外に鳥の声が少なかったが、聴こえた観えたものに関しては参加者に知ってもらうことができた。
今日はMさんも一緒にセンサーカメラ設置のアクティビティに参加。冬季に見つかったアナグマの巣付近がポイントだ。穴は5個あり迷ったが、よく観察すると落ち葉がつまり気味のものがあった。そちらはあまり使われていないと判断して2つの穴を選定、カメラ設置した。どんな絵が撮れるか楽しみだ。
設置後は見晴らしのいい場所に立って冬季共にクマタカの調査を行ったSさんと共にクマタカを探した。クマタカを探している間もいろいろな鳥類の声がするので、一つ一つ解説。左方近い場所でヒガラがさえずりだしたので『あれはヒガラの声です』と解説しつつ、そちらへ眼をやると樹上に塊のようなシルエットがあった。(フクロウの巣立ち雛?)と思いながら双眼鏡を覗くと、それと眼が合った!瞬間『ムササビが死んでいる!』皆に知らせるSさんの声。なぜ?こんなところで?どうして??一同困惑しながらもその状況をデジスコで撮影。『背中側は食べられてなくなっているだろう』『未だ生きているようにフレッシュ、死んでからそう時間は経っていないだろう』皆それぞれに観察しての印象を語った。私はなかなか上手く写真が撮れないので難儀しながら液晶にアップで映されたムササビの顔とにらみあっていると、不意にそれが動いて画面から消えた!!これにはかなりびっくりした!そう、彼は死んでなどいなかったのだ。どうやら樹上で昼寝を決め込んでいるようだった。やはり先入観は排除されなければいけない。
その後、見事にクマタカが頭上を飛んでいくのを皆で観察することができた時も彼は樹上にずっと動かずにいたので、他のアクティビティに参加している仲間たちもこの愛らしくのんきないきものをじっくりと観察できた。野生生物はいつも必死にてきぱきと効率的に動いているようだが、時にのん気でお間抜けな姿を披露してくれることがある。そんなお間抜けに出会うととても楽しい。

センサーカメラ設置風景
昼寝するムササビ

2006年5月4日

快晴、10〜25℃、〜1.0m/s

赤谷の日

自然観察指導員講習会を一緒に受講したMさんと共に5月の赤谷の日に参加。分散したとはいえ、決して快適とはいえないGW渋滞をくぐりぬけて赤谷へ入った。あちこちで桜が咲いているのを楽しみながら車を走らせた。
Mさんは初めての参加だったので初心者コースへ参加、自分はテンのモニタリング部隊に参加。テンの糞を探しながら芽吹いたばかりの黄緑色に彩られた林道を歩けば、山は夏鳥の声で満ち溢れている。そこここからオオルリの声が聴こえ、今季の個体数の多さがここでも裏付けられていた。久しぶりに聴いたクロツグミやヤブサメの声など37種の鳥類を確認した。日中は半袖でないと暑いほどだったが、日が陰ったり、夕方になると肌寒くなる寒暖の差の大きい気候だった。夜はいつものように様々な話題について遅くまで語り合いながら杯を重ねた。

赤谷の一風景

2006年5月3日

快晴、16〜23℃、〜1.5m/s

第11回井の頭かんさつ会

観察会当日を迎えた。雨上がりで快晴という絶好の条件になり、毎回天候に恵まれるという井の頭かんさつ会のセオリー通りの展開。直前下見でムシクイ類やキビタキ、そして今季ヒーローとなったコマドリが未だ逗留しているのを確認、ホッとした。
かんさつ会は声で夏鳥を探しながら写真講座を兼ねるという内容にしたが、写真技術には説明することが多いので、結局ウォッチャーを田中利秋さんと小町さんにお任せすることになってしまい、かなり反省。それでも期待していた夏鳥はしっかり観ることができ、多少なりとも夏鳥の声について認識してもらうこともできた。
かんさつ会終了後は常連のリピーターさんたちと一緒に野外親睦会に。井の頭かんさつ会も何とか1周年を迎え、不定期ながら月1回開催し、毎回多数の参加者に集まっていただけるようになった。これからももっともっと多くの人々に身近な自然観察の楽しさを知ってもらい、自然環境といきものたちを大切にしてもらえるよう尽力したい。

キビタキ♂警戒中

2006年5月2日

曇天、20.5℃、〜0.5m/s

カラスのごちそう

明日のかんさつ会の下見を行った。公園へ入ると鳥の声が激減していて、かろうじてセンダイムシクイの声を聴くくらいだった。コマは未だいた。田中さん、小町さんにご参集いただき、下見を開始。やはりセンダイがかろうじて遠くでというくらいで、明日も同じ状況だと想像するとやや冷や汗。昨日天気が良く、暑すぎたことでトリたちが抜けてしまったのだろうか...ところがAさんにお会いするとそうでもないという。どうもトリが局所的に偏っているようだ。そちらの方へ行くとなるほど、エゾ、センダイ、キビで溢れていた。さらに♪鳥くんが来ていた。どうも一昨日のミゾゴイが気になるようだ。折角我がフィールドに来てもらっているので、再発見して観てもらいたいところだが、なかなか見つけられないし逗留しているかどうかは難しそうだ。それでも、コマは観察できたそうで良かった。この難しい条件で数秒間観察できたのだから、さすがに眼力が違う。♪鳥くんとはいつも酒席ばかりでフィールドを共にするのは久しぶりなのでもう少し一緒にバードウォッチングしたかったが、残念なことに仕事があるので暇乞いした。
カラスがなぜかカブトムシの丸々と太った幼虫を局所的な腐葉土からつまみだしては喰らっていた。どういうことだか察しはつくのだが果たして...

カブトムシの幼虫を喰らうカラス

2006年5月1日

快晴、19℃、ほぼ無風

小波来る

今日は夏のように暑くなるらしいので上着の下は半袖で出かけた。外へ出ると気温の高さを感じた。きっと予報通りになるのだろう。6:30頃公園へ入ると中山さんとK君がコマ場所へ先着していた。Aさん、Tさんも一緒だった。ほどなくコマのさえずりが聴こえ、今日も逗留していることがわかった。K君が未だ姿を観ていないということだったので、是が非でも観てもらおうとやっきになって探したが見つけることができなかった。その場をTさんにお願いし、自分はセンサスを開始することにした。チヨチヨヴィーのセンダイムシクイの声がそこここで聴け、波が来ているのが明らかだった。またキビタキのピッコロもかなりの密度で聴けて、一つの小波が来たことを把握できた。森をセンサスしているときにYさんから連絡があり、聴き慣れない声のツグミ大の謎の鳥を見かけたというスクランブルが入ったので直行。現場にはAさんがいて、アカハラのキョロンキョロンではなく、キョンキョンだったという話を聞いた。結局、多分アカハラだろうということでAさんと共に再び森をセンサス。お互い暗黙の二つの期待を胸に抱いている。残念ながら短時間でその期待に応えてくれる状況には巡りあえなかったが、この2日間ほど完全に消えてしまっていたムシクイ類がごっちゃり入っている状況はとても心地良いものだった。キビタキがどさっと入っているのもいい。
再びコマ場所へ行くとK君はかろうじてコマの姿を観ることができたそうで、Tさんに感謝。明後日のかんさつ会での鳥状況はなんとなくいけそうな感じがする。

キビタキ♂

2006年4月30日

快晴、17℃、〜3.5m/s

ミゾゴイ現る

久しぶりに完全なオフの日となったので惰眠を貪ることなく井の頭公園へ。コマドリがいつまで逗留するのかにも興味があるし、観察会を近々に控えていることを考えても休むわけにはいかない。公園を歩くとやはり鳥の密度が薄くなっているのを感じた。静かだった。Mさんにお会いし、昨日の午後からコマの声が聴けないという話を聞いた。あまりにも周辺が静かなので抜けてしまったのだと思ったが、耳を澄ますと遠くの声が聴こえた。近づくとやはりコマのそれであり、まもなく姿も観察することができた。その後、井の頭バードリサーチのメンバーが続々と集まってきて、コマを軽く観察した後は各自思い思いの方向へ散開し、探鳥開始。昨日コマ用に短い玉だったことで撮影できなかったオオルリをロクヨンで撮影しているとOさんから連絡が入った。『シギのような、カモではない大きなトリが飛んでいった』オオルリをほどほどに撮ってからそれを探した。間もなく見慣れない大きな飛翔を目の当たりにしてびっくりした。なんだいありゃ!?一緒に観ていた数人の仲間と共に興奮が一気に高まる。コマ場所あたりに展開していた仲間にも声をかけ、共に謎解きに挑戦する。飛翔型はサギ科のゴイ属に間違いなく、その大きさや赤茶ぽさからミゾゴイではないかと思われた。なにしろ落ち着かず、飛び回っているし、パーチしても良く見えない位置をたくみに選ぶしで、なかなか思うように同定できない。やがて仲間にチャンスが現れ、ミゾゴイだということが確認された。鳥は少なくなったが、こういう事件が起きるので退屈しないのが今の渡りの時期だ。ミゾゴイは遠くへ飛去してしまい、結局誰一人じっくりと観察できなかったが、その後森でサンショウクイやオナガの警戒行動を観た後にすぐ目の前から奥へ飛び去るミゾゴイを観ることができた。独特の飛翔型で上面の赤茶一色はミゾゴイに間違いなかった。昼過ぎからはふるわず、ミゾゴイの再発見もかなわず、引き潮が明らかになったが、この10日間ほどを振り返る時間を得ることができた。このように通常簡単に観察できないような鳥たちをここ井の頭で発見して驚くたびに、この井の頭公園周辺環境の重要性をあらためて認識する。現在30名ほどの井の頭バードリサーチの有志が毎日鳥類相のモニタリングを行っていることは、なんだかわからないが環境を守ろうという抽象的かつ漠とした単なるイデオロギーではなく、具体的にこのような鳥類たちの存続を守るために真に周辺環境を考え、守るという行動の起点となるのだ。観て知ることがサステナビリティを支える力となる。

コマドリ

2006年4月29日

曇り、15℃、〜1.2m/s

引き潮

『季節の詩』で遅くまでやっていたので早起きはつらかったが、波の変化を感じたいので頑張って早起き。7時前に公園へ到着すると既に井の頭バードリサーチの面々は揃っていた。公園全域で鳥の気配は少なく、潮が引いているような印象を受けた。コマは未だ逗留しており、今日も皆のアイドルとなっていた。今日は針の穴ほどのピンポイントの観察口からその愛らしい顔を覗くことができた。キビタキ、オオルリ共に確認はできたものの、個体数の減少は顕著で、ムシクイ類に至っては声も聴けなかった。引き潮が明確に感じられた。次の波が楽しみ。渡りの夏鳥が一通り観察できた現状では、次回の波でサンコウチョウ♂が観察できることを期待している。

コマドリ

2006年4月28日

快晴、14℃、〜0.8m/s

波続く

昨日まとまった雨に見舞われてほとんど観察できず、写真も一枚も撮れなかったので今朝は気合いを入れて早起きし、気合いを入れて500mmを担いで出陣した。公園へ着くとキビタキ、オオルリの声は聴けたが、全体的に数が減っているような印象を受けた。コマドリは未だ逗留していて(もしくは別個体)、この日は2羽同時に目の前に出てきて牽制しあっているのも観察できた。周辺を一周してみると一通りは確認できたが、相対的に鳥影と声は少なく、ここ数日の夏鳥で溢れんばかりの状況は一段落した感があった。しかしながらコルリを初認することができ、大当たりの夏鳥の渡りの波はこの後も続く予感がする。祭りはまだまだ続くのではないだろうか。

オオルリ♂

2006年4月26日

曇り、13℃、ほぼ無風

井の頭バードリサーチ

昨晩焼酎をやりすぎて、早く起きることができなかったが、何とか6時には起きて出陣。7時過ぎに公園へ入ると既に井の頭バードリサーチのメンバーは散開していて、それぞれの持ち場でモニタリングしていた。コマは今日も逗留していて、皆のアイドルを演じていた。餌付け&ヤラセ&ストロボご法度の井の頭ルールにおいて、コマが1週間近く逗留しているこの環境に興味が向く。ジュウイチは抜けてしまったのか、声は聴こえなかった。コマもいいけどオオルリも観ていないから観ようと思って移動するとそこかしこでキビタキの声。数えてみたら10個体ほど入っていることがわかった。とりわけ面白かったのはキビタキツクツクボウシの後のキビタキヒグラシ。カナカナカナとやっていた。朝の会議があったので十分な観察時間が確保できなかったが、指導員仲間のMさんも西から来てくださって、賑やかな朝だった。今年は夏鳥が大当たりのようだ。

キビタキ♂

2006年4月25日

小雨、13℃、ほぼ無風

十一

昨日はなんという一日だったろう。私が去った後もオオルリは5羽入るわ、サンコウチョウは出るわで今までに経験したことのないような大きな波だった。昨晩雨がぱらついていたので、少しは昨日の大きな波に乗ってきたトリたちが逗留しているかなぁとまたまた屁理屈をこねて、5時に起きた。もう体力がもたないので、昨晩は休肝日とした。アルコール投与なしの睡眠は何ヶ月ぶりだろうか。あまりよく眠れなかったかも。窓の外はまたしても雨だったので1時間眠り、6時にあらためて起きて出陣した。森へ入ると昨日のあまりにも大きな波の余韻は未だ残っていて、キビタキのヒッヒッとエゾムシクイのキンキンの地鳴きからドラマは幕を開けた。悪天候にも関わらず井の頭バードリサーチのメンバーは今朝もモニタリングしていた。皆、昨日の余韻が残っているのだろう。今日はどうなのよ?という興味もあるだろう。皆情熱と好奇心に溢れている。一緒に未だ逗留しているコマを観ていると聴きなれない声を聴いたのだけど、というOさんの話が入った。ハトくらいの大きさのそれの背面をMさんが撮影したという。ツツドリとは違う声なんですね?などと話をしながらコマを観察していると、それが聴こえた!けたたましい声、今までに聴いたことのない(とその時は思った)声。例えればヤイロチョウがフシを変えたような感じだった。すわ八色か!?もうコマさえも無視され、皆で声の主を突き止めるミッションに集中する。数分後、姿を見つけたそれは...ツミ?いやジュウイチだった。そういえばフシはちょっと崩れているが、声質そのものはジュウイチのそれだった。その後も15分間隔で何回かそのけたたましい『ジュウイチ』を聴かせてくれて皆大興奮。井の頭では初記録だ。今日も凄い一日になるかもしれないと思いつつ森を離れた(その後、昨日ツツドリと一緒に初認しているメンバーがいたことが判明)。
それにしてもすっかりこの2日で感覚が麻痺している。キビタキは数個体入っていて、このようないろいろな騒ぎの間も美しいさえずりをそこここで聴かせてくれるのだが、それ以外にキャッチーな種が現れるものだから、ほとんど無視されている状態。一年前なら一羽の雄のキビタキを皆で懸命に探しているような状況だったものが、いつの間にかキビタキは井の頭の典型種になってしまったようだ?

ジュウイチ

2006年4月24日

曇天、17℃、ほぼ無風

渡りの夏鳥祭り

5時に起きて出陣。昨日雨の予報にだまされて見逃したコマドリを再発見すべく気合を入れて早起きした。今日の予報には傘マークがなかったはずだが、外にでると路面が濡れていて一瞬がっかりした。早朝の雨で鳥たちが降りているかもしれないなどと理屈をこねながら気を取り直して出かけた。公園へ入ると薄く霧がかかり、幻想的な風景。早い時間で人気が少ないこともあり、いつもの公園が違って見える。既にセンダイムシクイが数ヶ所でさえずっていて、エゾムシクイの最初の一声だけを耳にし、はっとした。その後Yzさんにお会いし、ほどなくコマドリのぐぜりながらのさえずりを聴いた。暗い藪の中でこそこそしているのでなかなか姿が捉えられなかったが、その後観察することができた。それにしても良く鳴くなぁと思っていると近くでキビタキがいい声で鳴き始めた。目の前のコマ吉の方が好きなのでそれを無視しているとYgさん、Oさん、Tさんも駆けつけてきた。田中利秋さんも来てくれて、やがて森はにわかに賑やかになってきた。ツツドリの声がして、エゾムシクイもはっきり鳴き始めて、センダイも競うようにあちこちで鳴いている。コマが少し静かになったので、場所を移動するとエゾが鳴くとセンダイが返し、キビタキが続くといった夏鳥コーラスをたっぷり楽しむことができ、もはやお祭り状態。キビタキ、ムシクイに関しては個体数も多く、渡りの大きな波に当たったようだった。早起きしてよかったと心から思える大収穫の朝だった。

コマドリ♂

2006年4月22日

快晴、17℃、〜2.5m/s

第10回井の頭かんさつ会

今日も少し肌寒い朝だったが、天気は絶好で空気が澄んでいた。今日は井の頭かんさつ会の第10回目。本当にかんさつ会は天気に恵まれている。そのかんさつ会の前に森をモニタリング。
アカハラが地面で採餌しているのを眺めていると、近くの地面も動いているのが見え、複数羽いることがわかった。それがわかると何羽もいることが見えてきた。結局、6羽のアカハラが集まって地面で採餌していることがわかり、これはもう渡りの直前だと推察した。夏鳥の声を求めて歩いていると久しぶりにMさんに会い、まもなくセンダイムシクイの小さな波に出会った。Mさんと鳥おじさんと会話を楽しんでいたが時間がなくなったので、七井橋へ。今日は今季最後のカモセンサスの日、かんさつ会の小町さんと井の頭バードリサーチのSさん、Yzさん、Ygさんと自分の5人でカモを数えた。予想以上にカモの数が減っていてびっくり!した。これで今季のデータは完成。来季は9月から実施することになる。
これまた時間がなくなり急ぎ足で終了。そのままかんさつ会へ。絶好の好天の下、16人の参加者にお集まりいただき公園を散策しながら花を探した。第10回のテーマは花の多様な構造や仕組みがテーマ。皆、田中さんと小町さんからの話題提供に基づいていろいろな花をルーペで拡大して観察した。観察会中、センダイムシクイがさえずると、皆の視線は下から上へ。少し高い位置で下面しか見えなかったが姿も観察することができた。好天の下、和やかで楽しい観察会になった。
観察会後急ぎ足で本社へ。午後から会議だった。観察道具+仕事道具の重さが睡眠不足の身体に堪えた。PPTでのプレゼン会議をこなした。会議後は品川の『グランドセントラルオイスターバー』でグループ会社の盟友たちと一献。このオイスターバー、さすがに世界中の牡蠣の品揃えがすごく、美味しいのだが、店員の能力とモチベーションの低さには呆れた。NYの有名店の看板を掲げているのだから改善が必要だろう。
その後、芝公園へ。鹿児島からI先生が来京されていると聞いていたので飛んでいった。約1年ぶりの再会、スワロSTS80HDとネットオークションがきっかけをつくってくれた縁はとてもありがたく、大切なものとなった。最近はなかなか長期の休暇が取れない状況だが、再びI先生と共に鹿児島で鳥を観る日を楽しみにしている。
朝から晩までフル回転の一日だった。

センダイムシクイ
第10回かんさつ会風景

2006年4月21日

快晴、13℃、〜1.5m/s

ピュルリピュルリ

今朝も会議を控えていたが、井の頭のモニタリングは可能な限り続けたいから早く起きるしかない。何とか1時間の観察時間を確保できた。少し肌寒い朝だった。ウグイスのさえずりが目立ち、思い切り表に出てきてさえずる個体を見つけたのでしばらく観察していたら面白いことに気付いた。彼はホーホケキョと谷渡りの2つを盛んにさえずっていたが、採餌しながらそれを繰り返しているのだ。さえずりながら、ちょこまかと移動し楓の葉をつつきまわしていた。ウグイスはマルチタスクのようだ。
遠くでセンダイムシクイの声が聴こえたような気がしたので、そちらの方へ歩いていると上空でピュルリピュルリのサンショウクイの声がしてドキッ!とした。残念ながら姿は見つけられず、2回目のピュルリピュルリを最後に気配が消えてしまったが、今年は来ないのかなぁと寂しく思っていた矢先の出会いはほっとする嬉しさだった。その後、四方八方でセンダイムシクイの声が聴こえ、今日はさえずる姿もばっちり観察できた。しかしながら、10分もすると声も姿も消えてしまい、渡りの波はまるで通り過ぎる風のようだった。

センダイムシクイ

2006年4月20日

珠玉

自然観察会に関わっているとルーペが欲しくなる。自分の好きな分野は鳥類観察だが、自然観察会は探鳥会とは違って、旬のテーマはあるにしても、植物、昆虫など対象はあらゆる有機物だといえる。また鳥類を追求してゆけば、野鳥が好む木の実や昆虫を知っておくことはとても重要になる。鳥類を大切に思い、保護保全してゆくにはそれに関わる環境を構成する植物や土壌、昆虫が非常に大切だ。
さて、ルーペを買おうと思い立ってすぐに思い浮かんだのが銀座のスワロフスキーショールームで以前に見たルーペ。緑の党三鷹支部長としては見に周りの光学機器を緑一色に統一しておかなければなるまい(?)さすがにスワロはルーペだっていいお値段だが、この逸品は骨董品商も絶賛するというからやはりその光学性能は折り紙つきだ。もちろん、そのデザインや機能性に関してもアクセサリーの一流メーカーらしく所有する喜びを提供してくれるものだといえる。さしあたっては先日提供されたエナガの卵の表面の模様でもよく観察してみるとしよう。

スワロフスキールーペ

2006年4月18日

快晴、15℃、〜1.7m/s

夏鳥の声

今日は22日のかんさつ会の下見を行った、ネタバレになるので内容は割愛するが、ともかく朝一番のスケジュールだったので、自分の観察はその前、5:30に起きて6:00過ぎには公園に入っていた。丁寧にセンサスしていると愛すべき外国人観察者、ザブさんにお会いした。最近の観察などについてあれこれ話していると『チヨチヨグイー』のセンダイムシクイの声が聴こえ、瞬間的に反応した。いよいよか...2回3回とさえずりを聴けば姿を見つけられないのは恥。トイレの上の枝で彼を見つけ、今季やっと夏鳥の姿を観たことになる。とにかく嬉しかった。この勢いでオオルリ、キビタキあたりも井の頭でいただきたいものだ。

カルガモ親子

2006年4月17日

快晴、13℃、〜2.7m/s

空振り

陽射しが眩しい快晴の朝だった。フィルターなしの空気が紫外線を素通ししているようだったが、少し強めの春風と相まって清清しい印象だった。日が延びている。公園へ入り、おにぎりを食べながらカメラを取り出しているとツミの声がした。しばらく声の方向に注目しているとカラスを追ってツミが飛び出してきたのが目に入った。スタートは6時台だったがすっかり太陽が昇りきっていて、すっかり茂ってきた木々の葉は強い日差しを受けてギラギラと輝いていた。
夏鳥を期待して丁寧に森を流すが、声も姿もなし。Oさん、Tさんと手分けして周辺をしらみつぶしにセンサスするが、さえずりはシジュウカラ、メジロ、ウグイス、アカハラ、アオジくらいで空振りだった。その後Ygさんが来て奇数日に期待という冗談を言っていたが、今日は気温も上がりそうなので虫が活発に動けば鳥が追うのではないかと予想できる。仕事で森を離れなければならないのが惜しい。急ぎ足で池へ下りるとカルガモ親子を観ることができた。じっくり観察できなかったのが残念だった。

カルガモ親子

2006年4月16日

曇り|小雨、10℃、〜1.5m/s

さえずり

肌寒い朝だった。久しぶりにアンダーウェアとフリースを着込み、井の頭公園へ。期待は昨日初認のキビタキだが、気温が上がらないと虫が活発に飛ばないので、難しいかなと予想していた。公園へ入りあちこち丁寧に見て周るが、一瞬キビタキかと思ったのはカワラヒワだし、ムシクイと思ったのはウグイスであった。かなり高い角度で一部しか見えなかったので瞬間的な誤認はしかたないが、先入観には注意しなければいけないと思い直した。公園ではアカハラ、シロハラ、ツグミ、アオジが活発でとりわけアカハラは低い所から高い所までよく目についた。さえずりを頼りに夏鳥を探すが、よくさえずっていたのはアオジ。クロツグミぽいぐぜりと遠くのキビタキのかすかな一声をかろうじて耳にした。

アオジ♂

2006年4月14日

曇り|晴れ、18℃、〜2.5m/s

春の渡り

あたたかな朝、森がにわかに活気づいていた。昨日ついにオオルリが初認されたそうで、ここ井の頭でも春の渡り観察本番となったようだ。今朝はオオルリの再発見を目指してじっくりとセンサスしてみたが、残念ながら限られた時間内に見つけることはできなかった。シロハラ、アカハラは相変わらず騒がしく飛び回っているし、アオジもさえずりを交えて姿を見せている。しかし、オオルリもセンダイムシクイも見つからなかった。現場で引き続き探索を続けるお仲間の鳥運を祈りつつ、後ろ髪をひかれつつ、フィールドを離れた。
それにしても朝早くから数人のお仲間がフィールディングする光景は久々だ。青い鳥効果で井の頭の観察コミュニティに活気が戻ってきた。これから連休過ぎ頃まで、どんな鳥たちが私たちを楽しませてくれるのだろうか。

ツグミ

2006年4月13日

曇り、17℃、ほぼ無風

酋長

井の頭公園では一年中オシドリが観られる。園で人工繁殖していることもあるし、心無い人たちが餌をやみくもに蒔くという事も良し悪しは別としてある意味で貢献しているようだ。いずれにしてもオシドリは留鳥になっている。このオシドリファミリーの中でどうやらあぶれてしまっているのが我々が酋長と呼んでいる頭部が白い個体。彼は以前から話題になっていて、いつまで生きられるのだろうということが一つの議論の焦点だったのだが、今も立派に生きている。残念ながら護るべき家庭は持っていないようだが、彼に急にそこまで求めるのは拙速なのかもしれない。残念なのは誇り高く生きるべき彼が人に寄ってきてしまうこと。個性的な容姿を持つ彼には孤高の鳥であって欲しいというのは人間の勝手な思惑だろうか。

酋長


2006年4月12日

雨/曇

サハリンII 緊急学習会

極東の国際的に極めて貴重な自然環境を破壊しているサハリンエナジー社が申し訳程度に設けている公聴会を受けて、この開発計画を大いに杞憂する有志が集まって進捗状況と新たに提出されたEIA補遺版を検証、評価するという緊急学習会が開催された。サハリン油田ガス田開発問題は、私が知る限り極東の最も大きな自然破壊、開発問題である。それにも関わらずメディアの関心が低く、あまり知られていないというのが現状となっている。3月のオホーツク海の海鳥大量死問題がこの開発プロジェクトと密接に関わっていることは想像に難くない。その明確な根拠はつかめていないが、あらゆる状況分析から他にはあり得ないことはわかっている。北海道から、この問題に精力的に取り組んでいる斎藤慶輔医師が東京に来ていると聴いては私も仕事を中断して駆けつけないわけにはゆかない。会が終わった後も遅い時間まで熱く語り合う夜となった。

質疑応答での斎藤慶輔さん、トーマスさん、村上さん

2006年4月11日

曇り、16℃、ほぼ無風

池を舞うツバメ

春本番になった。朝起きて肌寒いこともなくなり、ちょうど過ごしやすく感じる気候だ。森も芽吹きが進み、淡い黄緑色がまばゆいばかりだ。『例年より早く開花宣言が出た場合は花が長持ちする』との気象予報士の話どおりソメイヨシノは長持ちし、未だ花びらをさらさらと降らせている。その淡い桜色と新緑のコントラストが実に美しい春色を彩っている。鳥類相にはほとんど変化がなく、相変わらずシロハラ、アカハラが樹上を飛び回っているのと低いさえずりを繰り返すのが観察の中心になっている。
池に出るとツバメが7羽ほど飛び回っていた。その姿を少し写真に収めようと思ったが、動きが速いのと方向転換が激しいのでなかなか上手くゆかなかったが、残り桜をバックに優雅に舞う姿には心打たれるものがあった。

ツバメ

2006年4月10日

曇天、7℃、ほぼ無風

気配

すっきりしない空の下、少し遅れて家を出た。外は肌寒く、1ヶ月ほど逆戻りしたようだった。森に入るとアオジのさえずり風ぐぜりが多く聴こえ、冬鳥はかなり減っているようだった。それでもシロハラ、アカハラは飛び回っており、一通りのレギュラーは残っていることがわかった。期待の夏鳥は見つけられなかった。宝探しに外れが多いのは当たり前だ。毎日宝が発見できたら、それは宝でも何でもなく、平凡に成り下がってしまう。こうして毎度毎度外れをひくからこそ、大当たりに出会ったときの喜びが大きいのだ。毎朝の落胆が大きければ大きいほど、オオルリの、キビタキの、ムシクイ類の、サンコウチョウの、一声を聴いた時の鳥肌の立ち方が大きいのだろう。そんなエキサイティングな瞬間がもう間もなく訪れる、気配を感じた。

ツグミ

2006年4月9日

快晴、17℃、〜3.5m/s

子連れお散歩観察会

NACOTの村岡さんが主催する『子連れお散歩観察会』のお手伝いに出かけた。この観察会、参加人数はさほど多くないが、非常に難しいものである。その理由は小さい子供が多いということ。自然観察会には危機管理がとても大切なのは言うまでもないが、我々大人を対象にしたそれと子供に対するそれとでは天地の差がある。我々にとってはせいぜい服をひっかけるだけの木の枝も、子供の低い目線になると眼を傷つける凶器になり得る。ちょっとした段差も勢い良く転倒する罠になるし、草むらに隠れる有刺鉄線も大きな脅威である。そして子供らはちょっと目を離すとすぐに暴走する。この日も比較的近くを飛んだオオタカに大人たちが目を奪われている隙に子供が独りで暴走することがあって、ヒヤヒヤさせられた。そんな危機管理の厄介さはあるが、それを補って余りあるのが子供たちとのふれあい。純粋な感性にはしばしば感心させられることが多い。時間が許す限り、またお手伝いさせていただきたいと思った。

観察会風景

2006年4月8日

晴|雨、16℃、〜6.3m/s

春の嵐

久しぶりに一日自分の観察に集中できるオフとなった。森を軽く一周し、お茶の水池へ。途中お会いしたOyさんにカルガモの子連れを観たこと、センダイムシクイの声を聴いた!ことを知らされ、ちょっと悔しかった。だいぶんくまなくセンサスしているのに、両者とも未だだ。井の頭公園は折からの風もあって桜吹雪が美しかった。池では待ち合わせのSさんと共にカモを数えてみた。オナガは数羽しか残っておらず、キンクロが雌雄合わせて100に満たない程度だった。今月下旬にはどうなっているだろう。調査中、『サクライタダキ』を見つけたので作業を中断して写真を撮った。カモセンサスを終え、雑木林環境に戻るとYさん、Sさん、Tさんがいて、観やすい場所に出てきたウグイスを一緒に観察。その後、急に空気が冷たくなってきて一気に気温が落ち、薄く霧がかったような天候に。一瞬の内に高原へでも移動したかのような感覚だった。やがて雷が鳴り出し、まとまった雨が降り、退却を余儀なくされる破目に。ところが帰宅後しばらくして再びからっと晴れたので、出かけようとしたらまた空が暗くなってきたので中止。今日は自宅で作業だと思っていたら、また晴れたので傘を持って出かけることにした。再び気を取り直して上水をくまなくセンサスしたが、芳しい成果はなかった。春の嵐に翻弄された一日だった。

キンクロハジロ♂

2006年4月7日

曇り、9℃、ほぼ無風

池を舞うツバメ

疲れが残っていたが、原動力である宝探しに背中を押され出かける。昨日に比べてさえない空だが、井の頭公園へ入るとアカハラがぐぜりからさえずりといってもいいくらいにキレイな声で鳴いていて、心が和んだ。茂みでぐぜるアオジ、遠くのツグミの声、面子は一緒だ。森へ着くとアオジがぐぜっていたが、これも立派なさえずりに近いものだった。芽吹いたばかりの緑にエナガがぶらさがっている光景に眼を奪われていると、別の個体がいつの間にか目の前に来ていてあまりの距離の近さに思わず微笑んでしまった。森のラインナップは変わらず、夏鳥は今日も発見できなかった。一緒になったOnさん、Tsさんと共に何となく疲れを感じながら雑木林を探求するが空振り。池に下りると懐かしい人に拝顔。本当に久しぶりだった。
お茶の水池にはツバメが舞っていて、季節の便りを運んできた。

エナガ

2006年4月6日

快晴、8℃、北東4m/s

空中戦

風が冷たい。再び冬に逆戻りしたかのような朝だった。いつものように井の頭公園へ着くと、なぜか気持が昂ぶってきた。自然環境や野生生物に興味のない人は良く飽きないな...と思うかもしれないが、四季の移ろいを五感で味わいながら宝探しの探求を続けることの面白さは一言では語り尽くせない。
グランドの周りではアカハラがぐぜっていて、ウグイスも至近で良い声を聴かせてくれる。だいぶん歌が上手くなったじゃないか。森へ入る手前で椿の中に飛び込んだ中型の鳥が目に入った。近づいてみるとこれまた非常に小声のぐぜり。ツグミのぐぜりだった。そういえば何日か前に聴いたなぁと回想した。それにしても今朝は寒いなぁと思っているとツミの一声が聴こえた。途端に意識は声の方向へ傾けられ、寒さのことなどすぐに忘れた。そこにTさんがやってきたので、今のツミの声聴きましたか?と話しているとニセアカシアの梢にオオタカ幼鳥がパーチしたのが目に入った。声は確かにツミだったから、オオタカとツミが両方いることがわかった。ツミは見えないのでオオタカを観察することにしたら、すぐに飛んだ。そして何回かツミの声がしたので上空を見上げるとツミがオオタカにモビングしていた。やっぱり大きさが随分違いますねーとTさんと一緒に観ていたらカラスも参戦してきて、オオタカはツミとカラスに追われて三つ巴の空中戦になった。3者は北東の風に流されつつ遠くへ去ってしまった。

オオタカ幼鳥

2006年4月5日

曇天/小雨、13℃、ほぼ無風

キョロンキョロン

一転してさえない空になった。高確率で雨とのことだったので屋内で作業しようかと思っていたが、実際には曇りベースだったのですぐに出かけた。同じ曇りでも暗い曇り、露出を計ると良くわかる。ウグイスのさえずりに迎えられて探索を開始、すぐにTさん、Oさんに出会った。比較的に見やすい位置に出ていたウグイスを観た後はツグミ類の地鳴きを聴き、見上げたサワラでオレンジ色が右から左へ飛ぶのが見えた。大きさ的にもツグミ大だったが、上面がオレンジに見えたように錯覚し、ちょっといろめきたった。なかなか見つからなかったが、5分後にやっと見つけることができた。アカハラだった。アカハラはその後ぐぜり始め、キョロンキョロンのさえずりの声量が低いバージョンを長々と披露。森はシロハラとアカハラの行動が活発で、何回かぐぜりを聴いた。もうまもなく渡る!という気配を感じる。下ではアオジのぐぜりも聴けて、気分はリゾートと言いたい所だが花見のゴミ投棄のあまりのひどさに、とてもそんな気分にはなれなかった。買い物袋をもらわないように心がける人がいる一方で、ゴミを持ち帰らないで散らかして帰ったり、なんと池に投げ込む人がいる...管理事務所は業者に委託して淡々とその片づけをしているが、下流で処理するだけでは根本的な解決にならない。もっとゴミの持ち帰りを呼びかけたり、注意したり、条例と罰則を設けたり、上流での対策の努力が必要なのではないだろうか。

新緑

2006年4月4日

快晴、16℃、〜2.0m/s

高原の声、謎の声

今日もいい天気であたたかい朝。いや、ちょっと歩くと暑いくらいの陽気だ。懲りずに600mmを担いで出陣。本来は600mmなど全く必要ないし、鳥たちが逃げてしまうだけなのだが、もやもやにじみの件が相変わらず直っていないので再度調整に出すことになっている。夏鳥はなかなか見つからないが鳥たちの動きは顕著だ。昨日のアカハラに続いて今朝はアオジのさえずりを耳にした。高原の声というイメージがある。シロハラたちはやはりズィーというホイッスルのような地鳴きで飛び回り、地上から樹上へ行動範囲が移っているのが顕著だった。丁寧に探してみたが渡りの夏鳥は見つからなかった。池に下りて昨日探し損ねた謎の声を再び耳にしたので樹の梢を中心に探したが見つからない。ん?ちょっとセキレイ系の声質かな??それに気付いたら答えが簡単に見つかった。弁天の屋根の鳥のような点が目に入り、双眼鏡で確認するとキセキレイだった。シダレヤナギに注意したがレンジャクは見つからなかった。

キセキレイ

2006年4月3日

快晴、15℃、〜1.0m/s

春の実感

井の頭ではないが、友人が昨日オオルリを初認したニュースがあったので、渡りの波の第一波かといろめきたち、いつもより早めに出かけた。井の頭公園はソメイヨシノの花びらが舞い落ち、木々は葉を伸ばし、日増しに色が増えてゆくのがわかる。秋季にセンダイムシクイがよく観られたポイントをチェックしようと歩くと、アカハラがキョロンキョロンと朗らかな声でさえずっていた。ここで聴くのは初めてだ。アカショウビンのほんの一声を聴いたような気もした。もしかしたら上空を通過しているかもしれない。アカハラもシロハラももういなくなる頃なのだろう、地上を中心に動いていたものが、渡ってきた直後のように再び樹上に上がって飛び回っているように見受けられる。地鳴きもプクプクよりズィーが増えているようだ。残念ながら夏鳥の発見には至らなかったが、気配は十分に感じた。日が伸びてきたし、ここはさらに早寝早起きシフトにしなければならないだろうか。

シジュウカラ♀

2006年4月2日

雨のち曇り、12℃、〜1.5m/s

AKAYA鳥類センサス2

『赤谷の日』の2日目。当初の予定では6:00からセンサスを切るはずだったが、まとまった雨が降ったので予定変更し、雨が収まった頃に活動を開始した。新たな参加者と共に昨日と同じコースを逆回りに歩いた。昨日とはまた違った傾向が見られ、観察種は24種。とりわけベニマシコやマヒワ、キクイタダキを至近距離でじっくり観られたのが収穫だった。天気は今ひとつだったが、楽しく鳥観ができた。私が楽しんでいることこそ、参加してくれたメンバーに興味を持ってもらえることだと思っている。今後も鳥類観察を通じてプロジェクトの一翼を担いたいと思う。

ベニマシコ♂

2006年4月1日

快晴、14℃、ほぼ無風

AKAYA鳥類センサス

久しぶりに『AKAYAプロジェクト』の赤谷の日に参加した。今回は自分が提案し『いきもの村』の鳥類相調査を展開。ロードセンサスを実施するには時期尚早なので、まずは野鳥観察初心者コースのような、日頃自分が観察会やガイドで活動している経験を生かした内容にした。センサスを切るには姿はもちろん、声で種を識別できなければならないが、そこまでの技術のあるメンバーは非常に限られるのが現状だからだ。まずは鳥類の魅力と鳥観の楽しさを知っていただくことからスタートしたいと考えた。絶好の花見・行楽日和となった日、いきもの村周辺の鳥類を観察した。観察できたのは26種。とりわけアカゲラ♂の美しい個体をじっくり観察できたのは収穫だった。参加していただいたメンバーに楽しんでいただけたようで良かったし、将来的に実施するセンサスのルートも決めることができた。一日フィールドで鳥を観た後は夜のお楽しみ、赤谷の日参加者が集まってうまい酒を呑み、プロジェクトの運営や自然全般について熱く語った。皆、ベクトルは一緒だが細かい部分で議論が白熱する。しかし、皆が魅力的な熱いパッションを持っていて、実際に顔を合わせて話をすることで前へ進めると思う。メールではやり取りが危険な食い違いやわだかまりが生じ、うまくゆかないものだ。

AKAYA鳥類センサス

2006年3月31日

快晴、7℃、北〜8m/s

鳥たちの動き

北向きの風が冷たい、寒い朝を迎えた。井の頭公園へ入るとアオジ♂とツグミが一緒に観やすいところに出ていた。森を軽く流すと時折遠くのかすかな聞き慣れない声が聴こえる気がするが、あまりにも遠く、一瞬なのでなんだかわからない。雑木林ではツグミが5羽で行動しているのを観察、間もなく渡ってゆくのだろう。お会いしたTsさんに一昨日のレンジャクの話をすると興味津々で、一緒に探してみようということになった。まずヤドリギをチェックするが、いなかった。次はヤナギだと池に下りていく途中で遠くのかすかなレンジャクの声を聴いた。声のした方向を丹念に探すが、ついに見つからず終いだった。上空を通過しただけなのだろう。その後、池に出てシダレヤナギに注目して待った。カワセミが2羽追いかけあっているのを見たくらいで、期待したレンジャクの再観察はかなわなかった。
ここのところのレンジャク連発、ツグミたちの集結、上空からかすかに聴こえる聞き慣れない声...鳥たちがダイナミックに動いているようだ。

ツグミ

2006年3月29日

快晴、9℃、北〜6m/s

続・レンジャク騒動

久しぶりに軽い機材で出かけた。気温はそこそこだが北向きの風が強く、身体が冷える。LWクラスのアンダーウェアと薄手の手袋が効果を発揮した。Oさん、Tさんにお会いし、先日のレンジャク騒動やミソサザイの話題で盛り上がった。3人で森のセンサスを開始するが、森は空っぽ。まあ、あと2週間もすれば夏鳥来るでしょうなどと話をしていた。お二人と別れ、念のためにヤドリギを見に行ったり、身頃の染井吉野とからめて野鳥を撮れないか探したりしたが、今ひとつ。餌やりのおっさんがカラスを50羽ほども集めているおぞましい光景に気分が滅入った。変わったカモもいないし、時間を消化するようにベンチに座ってぼうっとしていると対岸のヤナギの樹に数羽の中型の鳥がついているのが目に入った。(ヒヨだろうな...)なんとなく双眼鏡を覗いてみてびっくり!レンジャクだった!すぐに井の頭鳥類調査精鋭部隊に連絡したが、直後に群れはヒヨに追い払われてしまった。(本当にこいつはどもならんな!)近年これほどヒヨが憎いと思ったことはない。しばらく記事には取り上げないことにする!
果たして飛去してしまったレンジャクたちは再び井の頭池に姿を現すだろうか、井の頭鳥類調査精鋭部隊は再発見できるのだろうか...ヒヨ許すまじ!

ヒレンジャク

2006年3月28日

曇り、11℃、ほぼ無風

黄色い面相のヒヨ

柳月のお徳用三方六切れ端などをパクパク食べながら事務処理などしていて、出るのが遅くなってしまった。それでもしっかりロクヨンを背負っての出陣。テスト撮影の仕上げ、単体テストを行った。被写体は何でもいいのだが、やはり無機物ではなく、野鳥を撮って実践的テストとしたい。キライなヒヨが観察窓の正面に来て、珍しくカメラに物怖じせずにいるので撮影しながら行動を観察した。水場の上の枝に新芽が出ており、それをついばんでいることがわかった。ヒヨは嘴基部から目先にかけて黄色くなっていた。どうやら寒緋の蜜をやりすぎて花粉まみれになったようだ。初心者が性能の悪い双眼鏡で見て『顔の黄色いヒヨドリを見ました』なんて話になるかもしれない。
テストの結果、不信が強まることになった。

ヒヨ

2006年3月27日

快晴、12℃、〜0.5m/s

春の賑わい

最近、春らしく暖かな朝になってきた。2日間歩き回り、飲みまくり、疲れの残った身体を春のやさしい風が包んでくれる。森は大賑わい、といってもメジロが大群になっていて大合唱しているという意味。冬鳥が去っていき、夏鳥の到着を待つ空白期間だということに変わりはない。公園では河津桜、大寒桜、寒緋桜、小江戸彼岸などが満開で、メジロがそこに集中して大群を形成し夢中で花蜜を吸っている。そんな平和な花蜜の飲み会を邪魔するのがヒヨ。花と蜜はいくらでもあるのだから仲良く採餌すればいいのに、何度もメジロを追い払っては悦に入っている。ここでもその性格の悪さを露呈していた。寒緋桜は南国の桜らしく色が派手すぎて目が痛くなる。桜であっても和の趣きがあるとはお世辞にもいえない。その点、江戸彼岸や染井吉野は落ち着いた絶妙な色調で、桜色という表現がしっくり来る。
もうすぐ染井吉野が満開となり、今度は最も騒がしい人間たちの大群で公園の春は賑わう。

メジロ

2006年3月26日

曇/晴、12℃、ほぼ無風

第2回野川わくわく観察会

今日も一日フィールディング。2回目の野川観察会のお手伝いに出陣。集合場所の新小金井駅は家から十分に歩けると判断し、歩いてみたが思ったよりも距離があり、開催前からバテてしまった。
今日は記録係と川上班のサブリーダーの役目。植物主体の観察会で鳥類専門の自分ができるのは興味深い発見をして、それを首尾よくスコープの視野に捉え、参加者に観ていただくこと。あまり鳥類を観察したことのない参加者にカワセミを観てもらいたいという想いを胸に、前へ進んだ。11:00過ぎ、予想外の発見を得た。ヤナギの樹にパーチしていた鳥を双眼鏡で確認して眼を疑った。視野に飛び込んできたのはレンジャクだった。すぐに川上さんに声をかけ、参加者に交代で観てもらうことができた。その後で尾羽の先を確認すると赤だった。ただ、再発見が容易だと思い込み、観察会中だからと眼を離したのが失敗だった。各方面へ連絡し、井の頭最強鳥類観察コミュニティにも集まっていただいたが、再発見はかなわなかった。観察会後に皆で再発見を目指したが、残念ながら見つからなかった。折角のエキサイティングな出会いを共有できなかった責任を強く痛感した。次回は柔軟に行動したいと反省した。

観察会風景

2006年3月25日

晴れ、15℃、ほぼ無風

鳥観花見

井の頭の友人たちにお声がけし、午前中に鳥観して午後は花見という会を催した。森は相変わらず寂しい状況だったが、シロハラは残っていたし、ツミの声も聴けた。満開の河津桜、寒桜、大寒桜、寒緋桜、小彼岸に群がるメジロの大群を観たりしながら、よき春の一日を楽しんだ。鳥観の後は花見の予定だったが、主役のソメイヨシノは未だ4分〜5分咲き程度と時期が早かったので、花見ではなく屋内での酒宴ということになり、お気に入りの和食『季節の詩』でミニ懐石をいただいた。秀逸な料理に舌鼓を打ちながらの鳥観談義を楽しんだ後はトラツグミを観察。気の合う仲間たちと共に穏やかな春の一日を楽しんだ。

トラツグミ

2006年3月24日

快晴、7.8℃、〜5.8m/s

桜はまだか

昨晩焼酎をやりすぎたので眠かったが、あまりの天気のよさに身体に鞭打って出かけた。今日はゴーヨン+1.4xIIのテスト。ロクヨンもやもや問題に関してプロサービスから頼りない回答が来ており、とにかく再度調整に出す運びとなっているが、原因が曖昧なままで再調整再調整を繰り返し、重い機材を担いで銀座まで何往復もするのは御免である。もう少し原因を追究しておく必要がある。テスト撮影の画像を見るとやはりシャープネス、コントラスト、収差など画質はロクヨン+テレコンよりもはるかに上でこれが正常と思われる。ボディとテレコンに問題がないことはこれではっきりしたので、次はロクヨン単体のテストを再度行う。また、他メーカーのテレコンでもテストしてみる必要がある。ロクヨン導入は目的あっての高額の投資だったので、無駄になっては困るというものだ。
井の頭公園の桜の開花状況は1〜2分。この週末は花見には未だ早いようだ。来週中に満開になり、来週末には見頃となるだろう。
茶屋の裏ではカラス同士つかみあいの喧嘩をしており、周囲には致命傷を負って動けなくなった個体が落ちていた。最近よく見かけるカラスの死骸はカラス同士の抗争の犠牲者だということがはっきりした。動けなくなったカラスを犬を抱いたご婦人と共に見つめながら、自然淘汰や生命あるものの生き死にについて話をした。もはや動くことができず、ただただつぶらな瞳をまばたきさせるだけのそれは不思議なくらい可愛らしく見えた。

カワラヒワ♂

2006年3月23日

曇天、8.3℃、〜1.5m/s

中国からの友人

調整したばかりのロクヨン+1.4Xテレコンの画質がやはりおかしい。画像がにじむというかもやもやするというか、おかしい。ロクヨン単体では問題がないし、ゴーヨン+1.4Xも問題がない。代替機でも出ていた現象なので、ちょっと追求してみたいと思う。
雨上がりの森で久しぶりにファレルさんと連れのご友人にお会いした。連れの方は西洋人だが中国に18年住んでいるプロのバードウォッチャーだそうで、目覚めていない頭で英会話させられた(笑)はるばる遠方から来ていただいているので、何かスペシャルをお見せしたいところだが、ちょうど冬鳥と夏鳥の渡りの狭間で森は寂しい限り。リクエストはカヤクグリにヤマドリで、滅茶苦茶珍しい種ではないし、高尾山あたりに行けば可能性はあるが、確実性は低い。ファレルさんは私には彼にスペシャルを見せる責任がありますと笑っていた。折角の機会だが、自分もテスト撮影があるので一通り談笑した後お別れした。
池ではホシハジロが気持よさそうにストレッチしていた。

ホシハジロ♂

2006年3月22日

快晴、10℃、〜0.8m/s

スピードバーディング

疲労が蓄積しているのだろう、久しぶりに熟睡感のある目覚めだった。確か眠る前に論文を読もうとしていたと思うのだが、知らない内にオチテいた。
水曜日はいつもより時間がない。定例MTGが早い時間にあるからだ。時間がないとセンサスはできず、ほとんど早歩きでのスピードバーディングとなる。典型種は大きさ、シルエット、行動や羽ばたき方、飛び方、鳴き声で双眼鏡を覗くまでもなく識別できるのであまり問題がないが、やはりイレギュラーな対象は見落としているかもしれない。最近、こんなことばかりやっているので先日の時間制限なしのフィールディングは実に心地良かった。仕事とライフワークの折り合いのつけ方が今後ますます難しくなるかもしれない。

シロハラ♂

2006年3月20日

快晴、8℃、〜8.7m/s

不思議なアオジ

少し寝坊して出かけるとまだ風が残っていた。しかしながら昨日の塵はなくなっていて、遠景がすっきりとクリアに見える快晴の朝だった。空気は冷たく、手袋の出番となった。井の頭公園へ入り、以前にルリビタキが出ていたポイントあたりを軽く流していると『小声で賑やかな』声が聴こえた。頭上をきょろきょろ探したが何者も見つからず、ふと足下に眼をやると5mほどの目の前にアオジの♂がとことこしていた。どうも動きに機敏さがないようだ。とりあえず、膝を落としてなるべく彼の目線に合わせるようにすると、なぜかこちらへ寄ってくる。小声で賑やかな声を良く聴いてみると声も節もさえずりに似ていて、典型的なぐずりだと認識した。写真を撮っていると彼はのろのろとどんどん寄ってくるので、弱っているか傷病かと思い、どうしようか迷った。『拾わない』原則は主に繁殖期の幼鳥の話であって、傷つき弱っている小さな生き物は全て放っておけばいいというのも少し話が違う。自然淘汰に手出しは無用だが、このまま野良猫の餌になってしまうのも哀れである。どうしたものか、と立ち上がると彼は少し後ろに飛び退いた。なーんだ、それくらいの元気があるなら大丈夫だ、と安心した。少しは餌が採れるだろうと、周囲の土を少し掘り起こしてその場を離れた。

アオジ♂

2006年3月19日

曇/晴、14.5℃、〜15m/s

波のような風

昼過ぎまで雨だと予報されていたので安心して朝寝していたが、どうも外が明るいようだと気付いた。カーテンをめくると雨の気配がなかったので慌てて飛び出した。今日は仕事も観察会もなく、久しぶりに完全なオフだったのでホームフィールドを一日中巡回することができた。
河津と寒桜に来るメジロを撮っていると鳥おじさんが目に入ったので、久しぶりに談笑。続いてこれまたご無沙汰のSさんが登場。共に周辺の猛禽類調査へ。この頃から次第に風が強くなってきた。少し広い範囲を調査したが、成果はなく、風のせいか鳥も少なく、とぼとぼ帰ってきた。鳥おじさんとMさんに会い、結果を報告し、解散。池のほとりのうどん屋で空腹を満たして歩いているとFさんにお会いすることができたので、ご一緒することに。強風が吹き荒れ、空気が塵で霞むフィールドを2時間ほど歩き、カラスの死骸や散らばったドバトの羽根、コゲラの後頭部の赤やカワセミ、オオタカ幼鳥など充実した観察を楽しむことができた。風はますます強まり、折れた枝がどさっと落ちてくるほどに。強風によって頭上の木々がざわめき、その後に地上に降りてくるという流れは押し寄せる波のようで、荒れた海にいるような不思議な感覚を覚えた。顔もカメラも砂まみれ、眼には異物感があり、口の中はじゃりじゃりだったが、それもまた楽しい一日だった。

エナガ

2006年3月18日

快晴、10.5℃、ほぼ無風

オオタカとの対峙

嵐は収まった。昨日の強風が夢だったかのように静まりかえった井の頭公園を歩いた。再び静寂の時が流れる森を流していると木々の向こうにオオタカがパーチしているのが見えた。双眼鏡で幼鳥と確認。写真を撮ろうと思ったが、どう頑張って探しても、キレイに抜けるピンポイントはなかった。仕方なく枝越しに記録写真を撮影。やはりここは作品を撮る場所ではないようだ。そうこうしている内に彼はどこか遠くへ飛んでいってしまった。仕事に行くのが惜しい好天だが、時間がなくなったので公園を離れた。

オオタカ

2006年3月17日

曇り、10℃、〜15m/s

谷を渡る風

少し早く眠ったせいか、昨日より早く井の頭公園へ入ることができた。空っぽの森をゆっくりとセンサスしたいところだったが、とても風が強い嵐のような日で昨日とは対照的に木々が騒がしかった。Tさん、Oさんと共にシロハラ、アオジを確認した他はやはりぱっとしない。エナガも見かけられない。まあ、この強風では鳥たちの動きが悪くなるのも無理はない。餌を採ろうとして行動しても無駄なエネルギーを消費するだけだろう。じっとしているのが合理的だ。
何もいないなぁと思っていたらOさんがオオタカの幼鳥を発見。カラスとからんだりしていたが、強風に煽られて飛びにくそうにしていた。池に下りるとさらに風が強く、飛ばされそうになるほどだった。双眼鏡を思い切り揺さぶられながら、赤谷での2月3日の調査を回想した。あの時私は神々しい山々に囲まれながら、谷を渡る風の洗礼を受けていた。なかなかの苦行だったが、いつまでも記憶に残るいい経験だった。また赤谷へ行こう。

シジュウカラ♂

2006年3月16日

快晴、8℃、無風

静寂と喧騒

あたたかな朝、井の頭公園へ入るとすぐに『犬を放し飼いにしないで下さい』のアナウンスが流れた。8時の時報だ。最近、スタートがさらに遅れがちになっている。
シロハラを確認した後、森をゆっくりと流す。全くの無風で、木々たちは静かにたたずみ、静寂の時を感じる。こういう時は決まってどこか遠くのフィールドに身を置いているようなイメージがわいてくる。つかの間の都会のオアシスといえるかもしれない。
最近の傾向だが、ここ2,3日で急にエナガの姿を見かけなくなった。抱卵にかかっているのかもしれない。カモたちの北帰行も進んでいるようで、日毎に数が減っているようだ。入れ替わりにカルガモが入ってきている。
池の裏の雑木林ではハシブトカラスたちが騒がしかった。その喧騒の原因を確かめたら、一羽落ちていて、それを食べている個体がいた。カラスがカラスを食べることもあるのだという事実を目の当たりにした。

シジュウカラ♂

2006年3月15日

快晴、6.5℃、ほぼ無風

筋トレ

600mmと1D mkIIの調整が終わったはずなので、代替で借用していた同機材を持参して出かけた。500mmや600mmはいわゆる長玉と呼ばれる機材だが、前者と後者には100mmの焦点距離以上の大きな違いがある。重量の違いだ。キャノンのISレンズの場合500mmの約3.8kgに対して600mmは約5.3kg!ボディも1.5kg以上あるからこれだけで合計7kgにもなる。いつもの井の頭公園までの道のりが長く感じられるわけだ。さらにこれを一脚に、いや、これに一脚を据え付けて公園を歩き回るのはもはや筋トレと有酸素運動。機動力はガタ落ちし、素早く動き回る被写体に関してはお手上げである。片付けに時間がかかる機材なので随時時計を気にしながら歩いたが、いつもより時間の進み方が早く感じた。Tsさん、Onさんにお会いしたのでゆっくりと植物のレクチャーを受けたかったが、ほとんどお話することもできずに時間切れとなった。

メジロ

2006年3月14日

快晴、4℃、ほぼ無風

スイッチ

昨日に続いて寒い朝。冬の空気はとても冷たく、再びタイツとグローブの出番となった。完全に真冬の陽気だが、ウグイスはあちこちでさえずっている。気温が一時的に冬に戻っても、いきもの達の時計の針は確実に進んでいる。一旦スイッチが入ってしまった以上、さえずりが止むことはない。そういえば、スターだったあのルリビタキ♂が最近見かけられない。18度を超える日が続いたことで、渡りたいスイッチが入り、去ってしまったのだろうか。
井の頭公園は冬鳥がだいぶん減ってきたが、留鳥たちは繁殖の準備で忙しい。傾向としてはシジュウカラ、メジロ、エナガ、コゲラあたりは完全にペアでの行動になっていて、雑木林を中心にムクドリの姿が目立つようになってきた。これから2ヶ月ほどは待望の夏鳥たちの渡りで楽しめるだろう。オオルリ、キビタキ、センダイムシクイ、エゾムシクイ、サンコウチョウ...それぞれの初認はいつになるだろうか。

スズメ

2006年3月13日

快晴、3℃、〜4m/s

リサイクル

外へ出ると空気が、冷たい冬のそれに戻っていた。寒の戻りというやつだ。さらに風が少しあり、体感的には0℃前後に感じられた。同じように風を感じるのも、昨日と今日とでは大違いだ。身体は少し冷えるが、空気が澄んでいるように感じられ真冬の記憶がよみがえる。
森はさっぱり。かろうじてシロハラを見つけたくらいで、後はシジュウカラ、メジロ、コゲラにヒヨドリ、キジバトくらいだ。グランドの河津桜が満開に近く見ごろで、寒桜もそろそろいい頃になる。いつもメジロが群れているから桜メジロの写真を撮るにはいいかもしれない。別の場所へ移動するとエナガがせっせと巣材運びしていた。素材はオオタカにやられたと思われるドバトの羽根。周囲に無数に散らばっていた。エナガはかなり欲張って、視界がきかないのではないかと思えるほどの羽毛をくわえて移動していた。ドバトの栄養分はオオタカに摂りこまれ、残った羽根はエナガハウスに利用されるのだから、有効利用といえる。久しぶりにアオゲラ♂をじっくりと観察した。

エナガの巣材集め

2006年3月12日

曇時々晴、18℃、〜6m/s

第3回カモセンサス&第9回井の頭かんさつ会

カモセンサスと観察会の朝を迎えた。昨日ツミが飛び回っていたポイントをちらっと覗き、井の頭池へ。既にメンバーはスタンバイしていた。今日は3ヶ所の池ごとに担当を分けてカウント。先月よりもカモが減っているという見た目の感覚が具体的に数値化されるのがこのセンサスだ。お茶の水池ではオナガガモが激減し、優先種はキンクロハジロに代わっていた。ボート池では目立たないので気がつかないがカルガモが多数集結していた。弁天池はオナガガモが多数残っているが、数は減っていた。さて、次回はどのような結果になるか、調査によって具体的に数値で考えることができるようになり、意義が大きい。
コーヒーで一息入れ、そのまま井の頭かんさつ会へ。今回は田中利秋さんが担当し、樹木の形に注目していろいろな種類がそれぞれの性質や戦略によって生きていることを説明。少しだけ木々たちの気持がわかったような気がした会だった。インド料理『ムンタージ』で打ち上げをした

井の頭かんさつ会風景

2006年3月11日

快晴、11℃、ほぼ無風

ツミな朝

仕事やら確定申告やらで忙しく、なかなか観察の時間が取れない日々が続く。昨晩も遅かったが今朝も頑張って起きて出かけた。外へ出るとすっきりと気持良く晴れていた。昨日の雨が空気を洗ったようだ。今朝は周辺の猛禽類調査を独りで行った。都市での調査は最近取り組んでいるイヌワシやクマタカの調査と違って雄大な山並みも清らかな流れもないが、意外な発見が面白い。短時間だったが成果はあり、周辺で計3羽のツミを見つけることができた。そろそろ観察会の下見に行かなければと歩き始めると、キーキーキキキキ の尻下がりの声。もちろんツミの、大好きな鳴き声だ。その後も10mの距離目線で♀とニアミスがあり、なかなかツミな朝だった。
午前中は5月20日に開催予定のみなとネットでの観察会の下見。芝公園はさすがに都心のど真ん中で14種ほどしか確認できなかったが、増上寺上空を飛んでいるチョウゲンボウを見つけることができたのは愉快だった。本番では渡りの夏鳥に期待したい。

ツミ♀

2006年3月9日

曇天、9.0℃、ほぼ無風

肌寒くても、春。

昨日と一変して肌寒い朝を迎えた。肌寒いとはいっても空気は春のそれで、真冬の頃の寒さから考えればあたたかいくらいだ。未だ見ぬ何かとの出会いに期待し、睡眠不足を乗り越えて井の頭公園へ。
昨日はルリビタキ♂が数回八の字に飛んだ後に盛んにさえずったそうで、そろそろお別れが近いことを示しているのかもしれない。そのルリビポイントで再びトラツグミの一声を聴いたが姿は見つけられなかった。ウグイスの声を聴きながら森をセンサスするとシジュウカラとエナガは繁殖活動で忙しく飛び回っている。シロハラは姿を見る機会が減ってきた。食べごろのアオキの実を見つけてヒヨが30羽ほど群れていた横でモズ♂が鳴いていた。
池に下り梅園に鳥の姿を探すが今朝は少なかった。ミソサザイがいたというポイントではそれを確認できなかった。池ではオナガガモが水面に垂れ下がる柳の新芽を食べており、これが本来あるべき姿だと嬉しくなってしまった。

エナガ

2006年3月8日

晴れ、10.5℃、〜1.0m/s

ホケ..キョ

あたたかな朝、起きたのは遅くなかったがなんだかんだと出るのが遅くなった。ルリビタキのポイントにはIさんがいてパイプに火をつけていた。少し談笑し、森へ。雨水抜きの工事が終わったらしく、やっと一周できるようになった。大した変化は見られなかったが、一つだけ遠くの金属系の声(それはエゾムシクイのヒツキのヒだけを少し延ばしたような声)が気になったが姿は確認できなかった。時間がなくなったので森を離れ、池へ下りる。きちんと探鳥するには時間が足りなかった。日の出も早くなってきたし、もう少し起きる時間を早くしないといけないだろうか。
公園ではあちこちでウグイスがさえずりを練習中。未熟なそれはいきなりホケから始まり、曖昧なキョで終わったりして笑ってしまう。自信がないのか?声量も未だ抑え目のようだ。

シジュウカラ♂

2006年3月7日

曇天、9.0℃、〜3.0m/s

サクラジロ

仕事はアカデミー賞で忙しかったし、調査報告をまとめるためにクマタカの写真を見返したりしていて寝るのが1時になってしまった。朝型脂肪燃焼タイプの自分にとって22時に夕食を食べたり、0時過ぎまで起きているのは致命的。今朝はゆっくりとデスクワークにしようかと思っていたが、昨日のツミの女尻追いかけ、もといランデブーの光景を思い起こしてパッションを燃やし、30分だけ起きるのを遅らせてフィールドへ飛び出した。
早咲きのサクラにメジロがついていた。未だ1分咲きというところだが、目ざとく開いている花をハシゴしていた。梅にメジロの写真をウメジロと呼ぶが、桜にメジロをサクラジロではおかしいだろう。
雑木林ではカワラヒワ60+の群れが鮮やかな黄色をきらめかせて群れ飛んでいた。ツグミを真下から観て、変な姿だなぁと思いながら仕事へ。

メジロ

2006年3月6日

明るい曇り、7.0℃、ほぼ無風

パッション

身体的にはクタクタだったが、いつもより早く起きた。最近マンネリ化していた井の頭公園での観察だが、鳥たちがダイナミックに動き出す時期なのでそろそろ何か発見があるのではないかという予感がしていた。
井の頭公園に入り、ルリビポイントに行くとOさん、Tさんが先着。キレイなルリビ♂を待ってもいいのだが、もう十分に観察したし、1mのニアミスも体験したし、再び森のモニタリングに力を入れなければと思った。Oさんと共に無心でセンサスを開始。その直後、ふと見上げるとツミがいた。『あ、ツミだ』。Tさんを呼びに行こうと思ったが、まず1シャッター押してからにしようと思った。幸いTさんはすぐに来てくれた。そして、2羽目を見つけた。最初に見つけた個体のすぐ10mほど右方にもう一羽パーチしていたのだった。不覚!Tさんに一本とられてしまった。観察していると2羽で盛んに飛び回りペアリングのようだった。近隣での繁殖を期待したいところ。ただ、残念ながらそれはないようだ。なぜなら、常に♀が若い♂を追い回している状況だから。♂は顔つきが幼く、虹彩の色も未だ黄色味が強くわずかに橙色がかっている未成鳥にみえる。♀の誘いをじゃれあっているような感覚でとらえ、戸惑いながら逃げ回っているようだ。雌雄共にやる気がないと繁殖成功はあり得ない。ともあれ久々にキーキーキキキキの尻下がりの声を聴けて嬉しい朝だった。
ツミは私の身近な野鳥観察のパッションの原動力。森林性の小鳥と猛禽類が特に好きな私にとって、身近な猛禽類であるツミとの出会いは他の様々な発見や観察、継続観察と探求のパッションの源である。

ツミ♂

2006年3月3日

曇りのち晴れ、7.6℃、〜1.5m/s

カメラが壊れていた?

テストの結果、原因がわからないものの、とにかく撮像がモヤっとボヤけたものになる問題ははっきりしたので、とりあえずプロサービスに機材を一式預け、代替機を借りてきた。そして、本日テストしてみると...あれ?何だこのシャッターフィーリングは?!...まずシャッターがとても軽快なのに驚いた。これならミラーショックも少なそうだ、というか同じ機材の自分のボディはどうなんだろう...それに何となくISを作動させた時の像も安定しているような気がする。そして撮像を確認すると、めっちゃコントラストもシャープネスも違うことがわかった。腕が悪いのではなくて良かったと胸を撫で下ろすと共に、『いつからこんな状態に陥っていたのだろう』という疑問が湧いた。最近の超望遠撮影で撮像がおかしいことにはっきりと気付いたが、以前からテレコン装着時の画質の落ちとか微細なブレが顕著なのが気になっていた。しかしながら普段の仕事での300mm程度までの撮影ではほとんど気にならなかったので、謎だ。とにかくCPSにテストデータを提出して徹底的に修理してもらおう。

エナガ

2006年3月2日

曇り、10℃、ほぼ無風

ゲスト講師第2弾

ツアーの風景

再びワイバードのツアーにゲスト講師参加。井頭公園と多々良沼で水鳥、冬鳥を観察した。予報に反して雲に覆われた一日だったが、皆で楽しく47種の鳥類を観察できた。ミコアイサ雄とオオタカ♀成鳥の純白、ミヤマホオジロ頭部とキクイタダキ頭頂部とオオタカ♀成鳥の虹彩の黄色が印象的な鳥観だった。毎回、講師参加者の垣根を越えて好き同士が明るく活発にコミュニケーションをする楽しみがある。


2006年2月28日

曇り、5.3℃、ほぼ無風

1m体験

ルリビタキ♂

今日もテストのためにロクヨンとジッツォの5型を詰め込んだ55/65ザックを背負って井の頭公園へ。今日は風がないのでテストがはかどりそうだ。まずはルリビタキの様子でも観ようとポイントへ近づくと先着のOさん、Tさんの姿が。回り道して行きましょうか、と手振りで尋ねるとOさんが手招きしてくれたので、そっとそのまま前進。気付くと目の前3mにルリビタキがいてフリーズ状態になった。散歩の犬が彼を追い払ってしまったので、やっと前進することができた。OあらためてOさん、Tさんにご挨拶し、さーてテストでもするかと三脚の脚を伸ばしていると『高野さん、後ろ』と声がかかった。そっと振り向くと1mの距離に彼がとまっていてびっくり!再びフリーズ。なんとも大胆な行動である。テストの目的を考えるとルリビタキは被写体として必ずしも適していないが、いろいろ準備をしていると近くに出現するので、撮らせていただいた。森ではウグイスが谷渡りを練習していて、肌寒くても確実に春が近づいていることを感じた。


2006年2月27日

曇り、6.3℃、max 10.2m/s

55/65で井の頭公園へ

オオタカJ

画質向上の研究のためにロクヨンをザックに詰め込み、ジッツォの5型をくくりつけて井の頭公園へ。ザックはミレーのキャプサン55/65。本格的登山のような格好で公園を歩いている自分の姿を見たいつもの散歩やランニングおよび体操の人々は、またあの鳥好きがわけのわからんことやってる、と思ったことだろう。
風の強い日だった。これはこれで条件テストにはいいのだが、今回の目的はちょっと違うのでやりにくかった。グランドの真ん中で上空を飛ぶものを期待するが、風が強いために追いきれないほどスピードが速かったり、変則的な動きになったりして難しかった。しばらく空を見ているとオオタカも飛んでいて、それはそれで面白いのだが、なかなか思うようにテストできない。また風の弱い日に再度テストしよう。
さすがにこの格好で仕事に行くことはできないので、一度自宅へ戻ってから出直した。


2006年2月25日

快晴、-2℃、無風〜3m/s

イヌワシ調査

イヌワシ

AKAYAプロジェクトの猛禽類調査で再び赤谷の森へ。昨日は悪天候で調査ができなかったが、本日は快晴で調査日和となった。赤谷センターのSさん、NACS-JのDさんと共に3人で絞りに絞り込んだ機材を分担して担ぎ、スノーシューを履いて長距離歩いた。重い重ーい機材を担いで2時間ほども歩くからストックは必須だし、雪崩や滑落、落石にも十分注意しながら歩かなければならない。ハードな運動なのですぐに身体は熱くなる。Sさんは氷点下にも関わらずTシャツになって歩いていた。やっとの想いで調査地に到着した。苦労の甲斐があって、目的のイヌワシの動きを観察することができた。生物多様性の指標となるアンブレラ種の中でもイヌワシは特に良好な環境がなければ生きてゆけない種である。自然再生を通じて良好な環境を保護保全し、地域の振興につなげるというAKAYAプロジェクトを評価するのはこの勇壮なワシなのだ。


2006年2月23日

晴れ、10℃、ほぼ無風

冬鳥の動き

ルリビタキ♂

今日も穏やかであたたかな朝だった。井の頭公園での十分な観察時間を取れなかったが、カワラヒワやウグイスのさえずりに春を感じたし、青いスターは今日も登場した。初心者の内はアオゲラ、アカゲラの地鳴きと聴き間違えがちなイカルのそれを聴き、聴き慣れない声も耳にした。冬鳥に顕著な動きがあることがかなりはっきりしてきた。春の渡りが始まっているようだ。ルリビタキはいつが終認になるか?カモの数の動向は?小鳥からカモまでしっかりとモニタリングしてデータを得よう。


2006年2月22日

晴れ、10.6℃、ほぼ無風

春を楽しむ

ルリビタキ♂

あたたかい朝。今朝はついにアンダーウェアなしで出かけた。タイツを履かないのはずいぶん久しぶりのことだ。井の頭公園に入り気温を測ると10.6℃。あたたかいわけだ。
今朝も青いスターをたっぷりと観察。自分も含めて観察者はさほど慎重には行動していないのだが、彼は2mの目の前に下りたり、Tさんの後ろ1mにとまったり、結構大胆な動きをみせてくれて面白かった。もちろん小声でのさえずりを堪能することができた。森では顔ぶれは変わらないものの、シジュウカラもキジバトもさえずり放しで春を謳歌しているようだった。やはりアオジの地鳴きも姿も少なく、ウグイスが表に出ているのが目についた。


2006年2月21日

曇り、9℃、ほぼ無風

初聴き

ルリビタキ♂

公園へ着くとTさん、Oさんがいつもと違うポジションにいた。さらにIさんは椅子つきでカメラを構えてパイプを吹かしていた。そうお目当ては最近のスターであるルリビタキ♂。なかなかファンサービスがいいのが評判だが、観察仲間に言わせるときつい顔つきだという。なるほど、以前に別の場所で観察されていた個体と比較すると白眉斑が極端に太く、角度的にも怒ったような顔つきに見えるかもしれない。このルリビタキ、たびたび小声でさえずりを聴かせてくれて(ぐぜり)、そのたびに小声で歓声をあげる自分が恥ずかしい。ルリビタキの朗らかなさえずりが好きだ。しばらくスターを観察しているとウグイスの下手なさえずりが何回か聴けた。先日、仲間が初鳴きを確認したものをやっと自分でも初聴きできた。いろいろな徴に出会うたび、日一日毎にフィールドに春が広がっていくようで心がうきうきしてくる。


2006年2月20日

曇り、8℃、ほぼ無風

春の気配

ルリビタキ♂

寝坊して井の頭公園へ到着した。今日は思い切ってインサレーションのフリースをなしにしてみたが、最低気温がさほど低くないせいか寒さは全く平気だった。決して暖かくはないのだが、空気が何となく春めいているように感じた。静かな森を独り歩き、シジュウカラのさえずりを聴いていると春の気配を実感できる。晩秋から真冬にかけて、しばしば寂しい想いを感じたのとは対照的に心が弾む。エナガたちは忙しそうに飛び回り、森の奥では花芽にシメがついていた。雑木林でカワラヒワ50ほどの群れを見上げ、笹薮ではウグイスが頻繁に藪の外に出てきては引っ込むのを微笑ましく眺めていた。そろそろ囀りたいという衝動が押さえられないのだろう。梅林の花が開いているのを観ながら、ウグイスのさえずりと春本番を想像した。


2006年2月19日

曇り、9℃、ほぼ無風

第8回井の頭かんさつ会

第8回井の頭かんさつ会

冬の寒さが戻った朝、観察会の前に井の頭カモセンサスを実施。指導員仲間や井の頭野鳥観察コミュニティの有志にお手伝いいただき、井の頭公園内のカモの数をカウントした。手探りでのカモセンサスは効率を考え、徐々に精度を高めてゆきたいと思う。空気の冷たい中で長時間お手伝いいただいたみなさんに深く感謝。
井の頭かんさつ会も早や第8回を迎えた。今回は自分が担当する冬鳥観察会。この冬シーズン、何回カモを中心とした観察会を行っただろう。そのマンネリを打破したいと思い、今回は趣向を凝らしてゲームを組んでみた。カモの同じ話を繰り返すのはワンパターンでよろしくない。特にリピーターの方にとっては10月末から毎回同じ話をされることになり、はっきりいって退屈なことだ。そこで、ゲームに取り組んでいただくということを考えた。観察対象は日頃観ているものであっても、それがゲームになると途端に夢中になるものだ。これは鳥類が必ずしもそこにいないからこそ成り立つものであって、植物の場合は予備知識のない人は面白くても、日頃から観察している方にとっては退屈以外のなにものでもない。盗掘でもされていない限り、必ずそこにあるからだ。3班に分かれて競っていただいたゲーム。それぞれの班にそれぞれのドラマが生まれた。私たちが何とか楽しんでもらおうと無理をしなくとも、参加者たち自身で盛り上がり、楽しんでいただくことができたようで、ゲーム形式のよさを知ることができた。会の終了後はいつものキャンティセッテで皆でランチ。今日も昼酒が美味しかった。今日もいい一日だった。


2006年2月18日

快晴、12℃、ほぼ無風

外来種いいんかい

外来種いいんかい

2月の外来種いいんかいは柳下さんと自分が担当し、冬鳥観察。いつもの水元公園の噴水広場には約20名が集まった。予報では最高気温は低いということだったが、実際には豊かに陽射しが降り注ぎ小春日和に。鳥談義をし、スワロを覗いてもらいながら、会を進めた。26種の鳥類を観察したが、とりわけヨシガモの♂が美しかった。ここの環境は井の頭とは異なり、カモの大多数を占めるのがヒドリガモで、オナガガモやキンクロハジロは極端に少ない。こういう理由を考えてみるのも面白いと思う。やはり探鳥会というものは足が止まってしまうもので、予定していたコースの中ほどで時間切れになってしまったが、それはそれでいい。決められた時間の中で参加者に楽しんでもらえればいいのだと思う。会の終了後は住宅街の中の洋食屋で昼酒しながらランチ。舌鼓を打った後は翌日の観察会の準備などしつつ、NACS-Jの事務所へ。今宵は『赤谷を語る会』という催しがあった。ここでも当然、楽しい酒を味わった。


2006年2月17日

小雨/曇、8.5℃、無風

装備整う

ヒヨ

生産完了で品薄になっていたキャノンのコンデジ、S80が入手できデジスコの装備も整った。このカメラ、デジスコドットコムが強く薦めるもので、その理由として他とは一線を画す圧倒的な画質の良さと速写性がある。前者はズームをテレ側にしても他のコンデジほど画質が劣化しないこととノイズの処理の上手さ、後者はほとんど撮り放しにできるほどのバッファと書き込み速度が寄与しているようだ。今朝は早速それを試すためにSTS65HDにBR-S80を取り付けてテストしてみた。あいにくの悪天候だったが、感度を400にしてテレ側にして引っ張っても画質の劣化はさほど気にならなかった。他社のコンデジだとかなり厳しい条件なのに。デジスコドットコムのターボアダプターやBR-S80の工作精度の高さも大きく寄与しているのだろう。
自分はドアップ系の写真はいたずらでしか撮らず、主な用途は遠くの猛禽類をなるべく鮮明に記録して個体識別に役立てるもの。このシステム、距離が遠くなった場合にどの程度の力を発揮するのか、楽しみである。


2006年2月16日

マチルダ

ツアーの風景

ナタリーポートマンの会見を取材。ハリウッドでもトップクラスの女優は私にとってはマチルダ。映画ファンならすぐに意味がわかると思うが、名作『レオン』でジャンレノと共演した子役が彼女で、その役名がマチルダだった。『レオン』は何回観たかわからないほど好きな映画。彼女の近作は『スターウォーズ』シリーズなどいろいろあるし、ラックスなどのTVCMにも出ているが、未だに『レオン』のマチルダなのだ。今回の映画のVという役では暴力的なシーンが多く、髪を剃られてスキンヘッドにされる場面があるそうで、そのシーンのテイクは失敗が許されない一回限りのものだからいつも以上に集中が必要だったそうだ。彼女は11年ほど前、これからも女優を続けるかどうかはわからないとコメントしていたが、今日の会見でそれに話が及んだ際、やはり今は女優をやるが、やはり将来的にどうするかはわからないと答えた。大学で勉強しながら女優業をこなす彼女はインテリ女優であり、女優業はいくつかのキャリアの選択肢の中の一つで現在のポジションと考えているのが凄い。


2006年2月15日

快晴、初夏の陽気、無風〜3m/s

ツアー講師デビュー

ツアーの風景

とても暖かい初夏の陽気の日、ワイバードの日帰りツアーでゲスト講師としてデビューしてきた。自分ごときが講師とは僭越至極だが、ツアーは野鳥講座ではなくあくまでもバードウォッチング旅行なのだから、鳥類の専門知識を『教える』ことはできなくとも、鳥観の楽しみ方を『お伝えする』ことは今の自分ならできる。もちろん発見と識別に関して参加者に負けては講師の肩書きが泣くので、自分のもてる力を最大限発揮するよう微力を尽くした。渡良瀬遊水池および周辺フィールドの日帰りツアーは58種もの観察ができ、鳥観を通じていいコミュニケーションができる参加者全員と共にとてもいい時間を過ごさせていただいた。個人としては黒く格好いいチュウヒ♂、コチョウゲンボウ、ハイタカの観察にとても満足した日だった。今後も精進して講師という僭越な肩書きはともかくとして、自分が情熱をもって取り組み楽しんでいる鳥観を多くの方々にお伝えしてゆきたいと思う。


2006年2月14日 am

快晴、5.5℃、ほぼ無風

2単位

カワセミ♀

寒さが緩み、あたたかな朝だった。未だにエアコンの直っていない部屋もいくぶんか過ごしやすい。特に防寒について深く考える必要もなく、単純に夜の撮影の雰囲気を考えて黒ぽい服装を選んだ。森へ着いても暖かで、シジュウカラのさえずりが本格的な春の訪れを予告しているかのようだった。Oさん、Tさんと共にツグミなど観ているとエナガが2羽通り過ぎて行った。『2羽だからつがいでしょう』というTさんの見方は科学的、具体的な根拠に乏しいものだが、実際に最近巣材運びが頻繁に見かけられているし、繁殖時期の早いエナガがこの時期にペアになっているのは自然だろう。ちなみにエナガのジュクジュクジュクという地鳴きは繁殖期によく聴く。『つがい』の話を聴いた後だからだろうか、その後見かけるメジロ、エナガ、シジュウカラなど全て2羽単位に見え仕方なかった。実際にはきちんとモニタリングしてみないと断定できないが、それらはつがいなのかも知れない。この時期、そんな視点でいろいろを観察してみると面白いかもしれない。今日はチョコの日。二本足の動物の『つがい』が街で目立つことだろう。

2006年2月14日 pm

Ryuとファン

into the 韓Ryu

シダックスの仕事で『Ryuバレンタインスペシャルライブ』を撮影。Ryuは『冬のソナタ』の主題歌が大ヒットした韓流セレブの最前線の一人。韓流ブームも一段落した感があるが、以前ほどメディアで騒がないだけでマダム層に根強い人気があり、今回のディナーライブはたった100席ほどをめぐって数千人の熾烈な獲得競争があったそうだ。ライブはしっとりとした雰囲気で連写をしないなど撮影にも気を使った。面白かったのはライブ終了後で、お客さん全員にRyu自らサイン入りのシダックスのワインを手渡すという趣向が用意されたのだが、これが凄かった。バレンタインデーなので皆、チョコを用意してくるだろうとは思っていたが、それだけにとどまるものではなく、手巻き寿司を作ってくるマダム、手作りの人形を渡すマダムなどオリジナリティ?豊かな方が沢山。後ろに行列ができてもずっと話し込む人や握手した手を離さない人など『やりたい放題』だった。韓流ブームを目の当たりにして苦笑。


2006年2月13日

快晴、2.0℃、ほぼ無風

静と動

アオゲラ

再び冷え込んだ朝だった。予報では日中は気温が高くなるらしく、調節が難しいケースだがちょっと疲れ気味で思考能力も低下しているのであまり考えずに出かけた。上はモンベルジオラインのエクスペディション、下はパタゴニアのR1だから、どちらかというとオーバーヒート装備だ。井の頭公園の森に着くとTさん、Oさんが先着していてプリントを見ながら楽しくやっていた。写真のこの猛禽、オオタカかハイタカか、なんてやっているとすぐ真上でアオゲラが大声で鳴いた。やはり声量があるなぁと思った。歩きながら今朝はシロハラが見えないし、アオジの声がしないなぁと思っているとツミがパーチしているのを見つけた。あまりにも高いアングルなので顔や虹彩が見えなかったが下面のオレンジ味から♂だとは判った。なるほど、ここに刺客がいるのでは小鳥たちもたまったものではないな、と納得。ツミがじっとたたずんでいる背景では青空の中を薄雲がダイナミックな動きで流れていた。そんな静と動の妙を味わっているとツミがフライし、急降下してロストした。ここでも静と動の妙を感じた。


2006年2月12日

指導員全国大会終了

パッション溢れる自然大好き人間たち

朝の観察会6:20集合。皆、勢揃いしていた。昨晩、というよりさっきまで懇親会をやっていたにも関わらず、皆なんとタフなことか。いや、原動力はタフネスというよりパッションなのかも知れない。まもなく皆で朝の観察会へ。鳥は少なかったが久しぶりにコジュケイの声を聴き、イカルも観ることができた。約1時間ほどフィールドを周り、朝食の後は昨日の分科会の報告があり、その後『人と組織と地球のための国際研究所』の川北秀人さんが組織論とマネジメントを1時間半ほどもかけて丁寧にレクチャー。頷きながら話を聴いている内に観察会よりも仕事の方に当てはまることが多いと感じた。閉会式を経て全日程が終了。いつもお世話になっている方々、今回顔を合わせた方々に暇乞いし、NACOTの仲間と共に多摩森林科学園に寄り道して少しフィールディングしてから帰路へ。とても勉強になった2日間だった。


2006年2月11日

快晴、7.0℃、ほぼ無風

NACS-J自然観察指導員全国大会

ピッキオの南さん

指導員の全国大会で高尾へ。全国から集まった約100人の指導員との顔合わせ。知っている人、初めてお会いする人、いずれも熱いパッションと豊富な経験を持つ先輩たちで、多くを学ばせていただくという謙虚な姿勢で臨んだ。
初日は軽井沢星野リゾートのピッキオの代表取締役にして理学博士、金華山のシカの研究で有名な南正人さんの講演。今回、最も楽しみにしていたイベントだったが、その期待は裏切られることなく、楽しいだけでなく、とても勉強になる話に大満足した。その後、分科会では現在関わっているAKAYAプロジェクトの概要をあらためて説明していただき、夜の関心分野別分科会では調査をテーマにいろいろとディスカッションした。その後は楽しみだった懇親会。やはり『好きな者』同士が集まると話は尽きず、延々深夜まで歓談は続いた。


2006年2月10日

快晴、0.8℃、ほぼ無風

励ます者

朝は今季一番の冷え込みだが、日中は春一番が吹く可能性があるという予報だったので(先日の最高気温16度の予報大はずれのように違うものが『吹く』ことにならないといいが)、微妙に調節できるような着衣を選んで出かけた。気温の低さは手袋越しに伝わってくる冷気で感じたが、風がほとんどないのでさほど厳しくもなかった。もちろん、ネックゲーターが保温に貢献しているのも大きい。
井の頭公園の森ではTさん、Oさんとお会いするいつもの朝。鳥は少なく、明日や来週の観察会が地味になりそうな嫌な予感がした。最近は観察がふるわないので正直、士気が下がっている。森では未だにヤマガラが観られないし、先日のマヒワも一過性のものだったようだ。トラツグミも結局その後見かけられていない。双眼鏡なしで全て識別できる典型種を消去しながら考え事をしていると、すーっとキジバト大の大きさの鳥が飛んできてムクノキにパーチした。双眼鏡を覗くまでもなくツミだと判った。美しいオレンジ色の虹彩の♂だ。『あきらめるな』なんだかツミに励まされたような気がして、再び士気が鼓舞された朝だった。いつ得られるとも知れぬ素晴らしい出会いを探求し続けよう。

ツミ♂

2006年2月9日

デジ一眼スコ

以前から気になっていたデジ一眼スコを試してみた。スワロSTS65HDにターボアダプターSW1+TA4、キヤノン28mm/1.8に20Dという組み合わせで撮ってみた。自分は明大OBではないが、明治大学のビルがちょうど手ごろな被写体となったのでオフィスの非常階段から撮影してみた。ISO400でf1.8、1/500。快晴の条件だから通常ならISO100で1/500、f5.6というところなので、f11相当ということになろうか。肝心の画質はやはりコンデジとは一線を画しており、十分に実用レベルにはなりそうだ。何よりもピント合わせが素早いというメリットもある。次回は50mm/1.4で試してみようと思う。


2006年2月8日

快晴、3.2℃、ほぼ無風

外来種

井の頭公園へ入るとグランドが白く光っていた。雪が残っているのかなと思ったが、霜だった。昨日は最高気温の予報が大はずれで大して気温は上がらず非難轟々だったが、それでも雪融けは早く、今朝は凍結箇所もわずかだった。そう、積雪は恐れではなく、凍結こそ怖いのだ。
森は相変わらずぱっとしない状況が続いていて、最近は仲間の士気が下がりがちのようだ。こんなことではYさんに覇気がない!と言われてしまう(笑)先日のヤマシギのようなカンフル剤が欲しいところだ。
今朝はホンセイインコが木にパーチしてさえずっていた。しばらくするともう一羽が近くに来てパーチし、鳴き交わしていた。インコたちも恋の季節なのだろうか。時には井の頭池の上空を数十羽で飛び回る彼らは外来種として嫌われている。確かに外来種ではあるが、実際に在来種に悪影響を及ぼしているか、食害などの被害実態はどうかといった点を調査した上でこの種を評価すべきと思う。外来種だからといってなんでも敵視するのは早計だろう。

ワカケホンセイインコ

2006年2月7日

曇天、2.3℃、ほぼ無風

氷の雨

起きてすぐに窓から外を覗くと真っ白。それなりに積もったのが嬉しく、はりきって井の頭公園へ出かけた。なんといっても雪の日は楽しい。葉が落ちて地味なモノトーンの木々たちもこの時ばかりはキレイに化粧して森は明るくなり、鳥たちも天然レフ効果で下からもライティングされるから普段よりもより鮮やかな色彩に見える。東京にいると雪と野鳥を撮るチャンスも少ないので、歓迎すべき白の世界といえる。
森ではメジロやシロハラ、コゲラが難儀しながらも夢中で餌を採り、シジュウカラは雪の載った枝がとまりにくいのか、冷たい?のか、キツツキ類のように樹の幹に垂直にとまって餌を探していた。しばらくその場で観察しているとどんどん雪が落ちてきた。これはたまらんとパタゴニアのストームジャケットのフードをかぶってセンサスを開始したが、鳥の声やがさがさ音が聴こえなくなるし、視野も狭くなってしまう。これではいかんとフードなしで歩いたが、上の方からどんどん雪が落ちてくる。いてっ!雪というよりも氷のようだ。頭を直撃するとやや腹が立つ程度に痛いが、探鳥優先モードでしばらく我慢した。氷の雨に打たれながらの探鳥は目立った成果がなかったが、やはり雪の日は楽しい。

カワラヒワ

2006年2月6日

曇天、0.7℃、ほぼ無風

身体の適応

東京は今季最高の冷え込みだったそうだが、昨日未明のみなかみ町の−10℃に比べれば暖かいくらいだった。真冬の北海道撮影行と同じで、3日間も滞在すればすっかり身体がその環境に慣れてしまう。環境への適応を実感する。
留守中の井の頭公園ではマヒワやイカルが観察できたそうで、各地の声と併せて考えると遅れていた連中がやっと都市部に現れ始めた感じだ。今朝の観察は特筆すべきものがなかったが、山での観察とは違う都市公園ならではの観察を再確認。シロハラやアカハラとの駆け引きを楽しんだ。
東京に再び雪が舞うようだが、大げさに騒ぎすぎ。雪国の人たちが聞いて笑うような『積雪の恐れ』という言葉が電波で飛び交っているのが滑稽だ。たかだか5センチ未満の積雪など日当たりの悪い部分の雪かきさえしっかりやっておけば何の問題もない。『大雪の恐れ』なら理解できるが『積雪の恐れ』ってなんじゃ?

シロハラ

2006年2月5日

雪時々晴れ、-8.0℃、max9.6m/s

いきものたちに囲まれて

腹が立った。昨晩、氷点下10℃まで下がった暗闇の中を厠にたちながらきらめく星たちを眺め、美しさに心ときめかせながらも放射冷却を覚悟し、その見返りに翌日の晴天を期待していたのだが、朝起きると雪が降っていた。寒さか雪か、どちらかにして欲しいと自然に向かって勝手な期待をし、裏切られて立腹した。
意外にも降雪量は大したことがなかったので今朝は雪かきが必要なかった。奥山を見ると真っ白で観察不可能だったので、なんとか観察できそうなポイントを選んでクマタカの登場を待った。絶え間なく雪が降り、時折10m近い風に吹かれながら彼を待つ。ウソの声がし、空を見上げれば17羽ほどが行ったり来たり。ゲーゲーという声と共にカケスが谷を渡り、アトリ科?と思える観た事のない謎の鳥を一瞬目撃し、写真が撮れないのを悔やんだりしながら待つこと3時間。今日は出ないかなとあきらめムードで3個目のおにぎりを食べている途中に突如目の前の稜線からクマタカが現れた!すぐにおにぎりをポケットに突っ込み、撮影にかかった。優雅に舞いながら時折はばたき、何?写真なんか撮ってるわけ?とでも言いたいかのように自分の頭上を優雅に舞っていた。しばらく近くを悠々と舞っていたその個体は遠くの尾根の稜線でロストした。その後もいくつかの個体を確認したり、オオタカを観察したりして、充実した観察ができた。下山して厠へ入ろうとするとアカネズミが慌てて雪の隙間に逃げ込んだ。いろいろないきものたちに囲まれているのだと実感。
3日間、家を空けたのでSさんに暇乞いして少し早めに帰路へ。今回もSさんにいろいろとお世話になってしまい、ただただ感謝するのみ。男二人で山小屋に2泊し、雪に泣かされながらもクマタカを観察し、夜は温泉と酒を愉しみ、赤谷のフィールドを堪能。さて、それぞれの伴侶はこの男の世界を理解してくれるだろうか(笑)

クマタカ

2006年2月4日

赤谷 雪、-4.0℃、max8.3m/s
渡良瀬 晴、4.0℃、max13.2m/s

群馬の端から端へ

外へ出るとビリっと寒く、20センチほど積もっていた。雪は降り続き、観察地を眺めると真っ白で視界が効かないので観察は困難である。予報もむしろこれから寒波が大暴れするような話で、今日のクマタカ調査は難しいようだ。
それならそれでやることはある。まずは『いきもの村』の雪かき!観察や撮影を楽しむだけのためにここに来ているのではダメだ。やらなければいけないことは沢山ある。少しだけの運動は『苦行』に比べればはるかに楽で、朝飯の腹ごなし程度。ただ、これをさぼると後に影響することになるので、訪れる人たちのためにしっかりと仕事しなければならない。
今日は一日中雪が調査を邪魔するのがわかりきっていたのでSさんに『お休み』を進言し、渡良瀬へ。ここにはクマタカこそいないが、山では観られない草原性の猛禽が数多く棲息している。ミサゴ、チュウヒ、ハイイロチュウヒなどをSさんに観てもらうことができた。群馬の端から端まで行きは2時間ほどだったが、帰りは3時間近くかかってしまった。地方は地方で渋滞が激しく、いろいろ理由を分析している内になんだかなぁと思った。毎晩の楽しみである温泉に滑り込み、あがった後は地元の料理屋『歩』でもつ煮定食を食べて身体を温めた。いきもの村に戻ると既に気温は氷点下8℃。これまた毎晩の愉しみである酒を呑むのはいいが、厠に立つのがツライ、外の寒さだった。

ハイイロチュウヒ♀

2006年2月3日

晴れのち雪、3.0℃、max15m/s

赤谷の森から

クマタカの調査のために再び赤谷の森へ。天候が心配されたが、現地へ到着すると何とか晴れていて観察日和となった。重い、重ーい600mmやSTS65HDほか総重量22kgの機材を背負ってスノーシューを履き、再び急斜面を登った。気温は低くて寒いはずなのに、激しい運動のせいか身体は熱くなる。かなりの苦行である。登ってからは立ち放しなので今度は寒さとの知恵比べ。到着したら汗で濡れたアンダーをまず着替えるのが保温のコツだ。
今朝は到着するなりパーチしている個体が2羽おり、一服する間もなく観察記録にとりかからなければならない嬉しい悲鳴だった。2羽の行動を断続的に2時間ほど追えたが、その後北風が強まり『日本海側から飛ばされてくる雪雲』と『下から降る雪』による視界不良とジッツォG1548とマンフロット516に600mmが載っていても揺れるほどの強風で観察が困難になったので、午後の観察をあきらめ下山した。行きは雪が固まっていて『苦行』も体力勝負だったのだが、帰りは想像外に雪面がゆるんでいて埋もれるわ、崩れるわで『バランス勝負』の苦行。背中のバランス悪い22kgの機材は急斜面の下りでは『誰かに背中から押される』ような悪夢に。埋もれまくり転びまくり、動けなくなったりしながらやっとの想いで下山した。猛烈な寒波が来ており、土日の天候も厳しい予報だが一縷の望みに賭けたい。まあ、ダメならダメで『いきもの村』の雪かきをしよう。

クマタカたぶん♂

2006年2月2日

快晴、7.5℃、max2.8m/s

ぽかぽか

あたたかい!外へ出てすぐにそう思った。風はそれなりにあるが、その風も温かさを感じるものだった。井の頭公園は特筆することはなかったが、シジュウカラのさえずりがあたたかさを倍増させ、少し先の春を想像させられるのだった。街中の気温は8.5℃、森の気温は7.5℃...ん?そんなに気温は高くない???そうだ!ぽかぽか感じるのはモンベルのアンダーウェア、ジオラインのエクスペディションを履いているからだ!仕事場に着いたら脱がなければオーバーヒート間違いない...
ニセアカシアのてっぺんに2羽のカワラヒワがとまっているのを眺めつつ森を離れ、池へ。今朝は当たり前すぎてきちんと撮っていないカモの写真でも、と思ったが、狙っていると皆一斉に遠くに飛び去っていく。ハシビロも不器用なテイクオフを見せてくれた。結局ほとんどのカモが餌をやる人間の方に飛んでいってしまったのだった。餌やりって私物化だよなーと思いながら公園を後にした。

ハシビロガモ♂

2006年1月30日

快晴、3.0℃、ほぼ無風

油断

東京は日中15℃まで上がり、3月並みにあたたかくなるでしょう、という予報で油断してフリースなし、タイツなしの薄手の装備で出かけたら、森はいつもどおりの気温ですっかり凍えてしまった。季節は冬。日中気温が上がるにしても、朝晩は冷え込むに決まっているのをすっかり忘れていた。森はいつもどおりの観察種で、特筆すべきものはないが、高い枯れ木の梢で変な鳴き方をするツグミが印象的だった。オオタカは朝からカラスと大立ち回りを演じ、青い鳥は足元までトコトコと寄ってきてくれて、出勤前の贅沢な鳥観は楽しむことができた。
待ち合わせのTさんと共にスタバでコーヒーを飲みながら冷えた身体を温めた。Tさんはカモが水面採餌の行動を水面ではなく水上(空中)で行う、通称『空振りガモ』行動を追跡中で、今日は各方面への問い合わせ用にビデオを編集して持参してきてくれた。写真や文章ではどういうものかが伝わりにくい『空振り』行動、動画で有識者に観てもらうことで答えに一歩近づくことを狙う。

ルリビタキ♂

2006年1月29日

快晴、4.3℃、ほぼ無風

羽吹雪

のんびりとスタートし、再び井の頭公園周辺のホームフィールドを歩く。本物を観ることで、ローカルの環境でみえてくるものがある。森をゆっくりとセンサスしてみたが鳥影に乏しいようだったので、少し足を延ばすことにした。今日は公園を外れて新たな発見を試みることにした。神田川沿いを歩いてみたがその環境はひどいもので、典型的な三面護岸の劣悪な環境。わずかにいるコガモとハクセキレイが可哀相に見えた。なんだかなぁと思いながら玉川上水へ移動。こちらの方が環境としてははるかに良好だ。ジョウビタキを探していたら鳥おじさんに会い、一緒に歩くと羽根が舞い落ちてきた。その内に3枚、4枚と落ちてきたので???と思ったら、鳥おじさんがツミ♀を見つけた。なるほど、たまに羽が降ってくるのを見ることがあるが、複数枚が落ちてくる場合は注意して探してみると猛禽類が見つかることがあるのだと認識。森に戻ると観察仲間が集っていて楽しい時間を過ごすことができた。オオタカとカラスの追いかけあいを観たりしながら夕暮れまでヤマシギを探したが残念ながら見つからなかった。

ツミ♀

2006年1月28日

快晴、3.0℃、9.2m/s

久々のレンジャク

調査の二日目。朝起きると20センチ以上雪が積もっていて、Sさんと共に朝食の後はいきもの村の雪かきを行った。集合時間になりYさんが到着しても雪は一向に止まず、昨日の観察地は観察が絶望的だったので、当地いきもの村で観察することにした。奥山で調査をしたいのはやまやまだが雪で真っ白では観察も困難なのでどうしようもない。強く弱く雪が舞い落ち、風が吹き、視界がきかず、たまに晴れるような雪ベースの気まぐれな天候の中、ひたすら目標を待ち探す。なかなか現れなかったが(雪で視界が悪く、見落としていることもあるだろう)2回ほど確認することができた。また、待っている間にはイカル20の群れが現れたり、なんといっても嬉しかったのはヒレンジャク6の群れ。前シーズンは北海道でわずかに3羽のキレンジャクを観たのみだったので嬉しい出会いだった。2日間赤谷センターの方々に大変にお世話になった休日だった。特にSさんには恥ずかしくてここには書けないようなことまで、あまりにもお世話になりすぎて頭が下がりっぱなしだった。調査は継続しないと意味を持たないし、今後も定期的にお手伝いしながら当地で自然再生・復元に尽力する赤谷センターや地元の方々との交流を深めてゆきたい。

ヒレンジャク

2006年1月27日

快晴、2.0℃、max 8.7m/s

雪の赤谷へ

クマタカの調査のために赤谷の森へ。雪が多いとは聞いていたが、12月の赤谷の日とは風景が一変していて瞠目した。考えてみれば新潟に近いこの地が大雪に見舞われているのは必然的である。いきもの村で赤谷森林環境保全ふれあいセンターのみなさんと待ち合わせし、早速調査地へ。これがなかなかしんどく、両手を空けるために機材を全て大型ザックにパッキングして背負い、スノーシューを履いて急斜面を登るものだった。特に自分はスコープと一眼レフ両方を扱うために機材が多い上、そのための三脚まで2本背負わなければならず、もの凄い重量になってしまった。途中でスノーシューを外してスノーシューズに軽アイゼンを取り付け、滑落の危険に注意して歩いて観察地へ到着。すっかりバテバテだったがウソの声に励まされた。観察地は労苦を忘れるような素晴らしい眺望の場所で、ただ目の前の尾根と谷を眺めているだけでも幸せな気分になれるような場所だった。昼過ぎまでまずまずの観察ができたが、午後から雪が本格的に降り始めて視界がきかなくなったので調査を早めに切り上げた。夜はセンターのSさんと共に温泉に入り、いきもの村で酒を呑みながら遅くまでいろいろな話におつきあいしていただいた。外へ出ると星がきれいで、3箇所からフクロウの声が聴こえ、カモシカの声も聴こえた。そう、ここには豊かな環境が残されているのだ。調査の目的もその生物多様性に深く関係することだ。

ウソ♂

2006年1月26日

快晴、2.8℃、ほぼ無風

冬鳥を育むもの

疲労も蓄積してきたので少しゆっくり目にスタート。寒い日が続いた東京も若干寒さが緩んできた印象がある。雪溶けの進んだ井の頭公園の森ではいつものシロハラが落ち葉をひっくり返していた。よく観察してみると、エノキの実のようなものを食べていた。冬枯れの森は一見餌になるようなものがなく見えるが、まだまだ自然の備蓄は豊富のようだ。今朝は最近森では見かけなくなったアカハラも観察することができて、嬉しかった。それにしてもトラツグミやヤマシギはまだいるのだろうか。いないとすればどこへ行ったのだろうか。

シロハラ

2006年1月25日

日韓中融合

新作映画『PROMISE』の記者会見を取材してきた。映画はチェン・カイコー監督の作品で中国の歴史物でCGを使わず実写での壮大なスケールが見応えあるという。会見には主演の真田広之とチャン・ドンゴンが出席し、撮影エピソードなどをジョークを交えながら楽しく披露していた。作品は中国の女優さんを交えて日韓中の融合となっている。チャン・ドンゴンはいわゆる韓流4天王の一人でその中でも一番無骨な魅力がある俳優。取材するのは初めてだったが、そんなに騒ぐほどの魅力があるとは思えないし、カリスマも感じなかった。ただ、ヒューマニズムを感じさせるようないいことは言っていた。自分にとっては真田広之の方がはるかに魅力的だった。『ラストサムライ』や『亡国のイージス』での熱演に好感をもっていることもあるが、演技や作品に対する真摯な姿勢や雄弁な語り口は俳優として、映画人としての熟成を感じさせる。国際的な活躍をするようになって一皮も二皮もむけたのだろう。

チャン・ドンゴン

2006年1月24日

快晴、1.1℃、ほぼ無風

謎のシギを追え

Yさんが謎のシギを観察した!という刺激的な知らせに心を躍らせながら井の頭公園へ。目撃者の一人であるTさんを任意で事情聴取し、犯人の特徴などの目撃証言を聴きながら探したが、残念ながら謎のそれを再発見することはできなかった。犯人を特定できなかったことで今日の午前中はおそらく仕事が手につかず、複数の容疑者から怪しい対象を絞るなど『別の仕事』で忙しくなりそうだ。
残雪の公園を散策すると、冷蔵庫の中を歩いているようなひんやりとした感じがした。今朝も青い鳥は見つからなかったが鳥の影が多いように感じた。目の前のエナガ、コゲラ、アオジ、双眼鏡要らずで可愛らしい姿を楽しめた。池は薄く結氷していて、開水面に密集するカモたちが狭い範囲をぐるぐるしているのがユーモラスだった。
夕刻、複数の仲間から謎のシギの写真が届いた。今日も午後良く観察できたそうだ。そしてそれはヤマシギだった!どうりで朝見つからないわけだ。ヤマシギはここでは初記録。Yさん大手柄!

エナガ

2006年1月23日

晴れ、3.7℃、ほぼ無風

足元の失敗

少しゆっくり目に井の頭公園へ。魅力的なコチョウゲンボウもハイイロチュウヒも観られないが、身近なフィールドのモニタリングも大切だ。森は残雪が氷と化していて、歩く感触と音が一昨日と違ってザクザクになっている。今日は最高気温が低い予想だったのでネックゲイターはしてきたが、足元を失敗した。足に馴染んできたのが嬉しくて、ここ数日ずっと同じダナーライトを履いていたので、今日は変えようと考えたがメレルのモックシューズを選んだのは浅慮だった。滑りやすいし、残雪から冷えが伝わってくるしで散々だった。こういう時こそダナーライトのような靴が好適なのだ。もう少し考えて行動しなければ。
土の出ているポイントを中心に探すが、目ぼしい収穫はなかった。もうあのトラツグミはいないのだろうか。また、今朝は青い鳥を観ることができなかった。しかし、この日の午後、観察仲間のYさんが凄い発見をした!

エナガ

2006年1月22日

第二次渡良瀬遠征

今季二回目の渡良瀬遠征。総勢7名が参加してくれ、車2台の布陣で臨んだ。幹線道路は路面が出ていたが、一本入るとところどころ凍結していた。自分の車はまるで平気だが、YGさんの車はノーマルタイヤなので幹線道路まで出るのが危険で一苦労。遠乗りということもあってFさんに運転手をお願いすることにして出かけた。8時台の出発だから混んでいても仕方がないが、やはり路面コンディションのせいか一般道、高速ともにガラガラ。さらに北部は都内よりも降雪が少なかったから快調快適に走ることができた。
2時間ほどで現地に到着し早速午前中の探鳥。ノスリはもちろん、チュウヒ、ハイチュウなど観察することができたが、前回に比べると小鳥も猛禽類も全体に少ない感じがした。それでもハイタカ、ハヤブサ、コチョウゲンなども出てくれた。参加してくれたメンバーは遠出しての鳥観経験がそんなにないので、ホオジロ、カシラダカから猛禽類まで全てが新鮮だったようだ。身近なフィールドで観ることの難しいいろいろを楽しんでもらえたようで嬉しかった。

ハイイロチュウヒ♂

2006年1月21日

雪、3.0℃、ほぼ無風

雪の東京

そんなに降らないしょーという予測とは裏腹に東京は大雪となった。ほとんど足跡のついていないフレッシュな雪面をキュッキュッと踏みながら井の頭公園へ。そこは白一色の世界。雪化粧、踏み音、踏み応えが相まってバーチャルに冬の北海道にいるような感覚があり、わくわくさせられた。毎日歩いている公園が天候一つでこんなにも新鮮に感じられるのが面白い。
森には鳥の影も人影もほとんどなく、雪降る音が聴けるような気がした。その白い静寂の中でコツコツという音を耳にした。降りしきる雪の中で木をつつくアオゲラを観ていると、普段とは全く違って小さな生命が健気に生きているような印象を受ける。まあ彼女は人間のそんな勝手な心情とは全く関係なく普段どおり淡々と生きているだけなのだろう。
池に出るとカモたちもバンもオオバンも皆、雪をかぶって泳いでいたし、青い鳥も雪面に降りてくれて美しかった。ラグビーやサッカーは雨でも雪でも試合を行う。天候やグランドの状態が悪くとも闘うチーム同士お互いに同じ条件=イコールコンディションだという考え方。雪の鳥観も全く同じで鳥も人もイコールコンディション。午後仕事がなかったら、日没まで一日中フィールドにいただろう。

雪のアオゲラ

2006年1月20日

曇りのち晴れ、1.9℃、max 2.3m/s

青い鳥に夢中

最高気温4度とのことで、もちろんアンダーはエクスペディション。ネックゲーターも手放せない。ただ、コンビニに入る時は顔は出そう。こういうご時勢なのでコンビニの店員を脅かしてはいけないし、通報されてはかなわない。
井の頭公園のグランドには霜が降りていなかったが、水場はがっちりしばれていた。相変わらず森には鳥が少ないが、シジュウカラのさえずりが頻繁になり、カワラヒワもさえずっていた。恋の季節が始まっているようだ。
ルリビタキ目当てに公園の陰を歩くと二ヶ所にカラスの死体が転がっていた。先日の死体に続いて『キレイな死体』三体目。ちょっと謎めいている。オオタカ説、グループ抗争説、リンチ説など噂はさまざま。ただカラスの死体を検死する意欲は湧かない。
青い鳥は今朝も出てくれた。しかも、かなり明るい所にも出てくれサービス(彼はサービスしているつもりはないが)満点だったが、往来の激しい場所では犬の散歩の人、ランニングの人にすぐに飛ばされてしまうのでシャッターチャンスは極めて少ない。わざわざ対象をかばうようにカメラを構えていてもお構いなしに割り込んで鳥を飛ばしてしまう方々には舌打ちせざるを得ない。もちろん個人の自由であることは十二分に理解できるが、十分に行き来できる広い歩道でわざわざ邪魔ルートを選ぶのは気遣いが足りないと思う。まあ、関心と観察力がなくて何も考えず状況認識していない人がほとんどだが。かと思えば通るのをやめてしまうほど過剰に気を使う人もいて、そういう人に出会うと鳥が飛んでもいいので、どうぞと譲ってしまう。鳥との駆け引き以上に、人とのおつきあいに気を使うのが都市公園での鳥見かもしれない。

ルリビタキ♂

2006年1月19日

晴れ、4.0℃、max 7.5m/s

自然の備蓄

今日も一層風が強い。気温はさほど低くないのだが、しっかり風をブロックしないと体温が奪われて冷え切ってしまうので、手袋はもちろんのこと、首周り、顔を固めたい。
森は最近また低調な傾向にあり、トラちゃんも見かけられないようだ。今日はちょっと風が強いのでさらに難しいと思ったが、果たしてトラちゃんはおろかアオジも観られないほどだった。そんな中、地上採餌しているツグミを見つけた。観察していると地上に落ちたエノキの実を食べていることがわかった。樹上の実はほとんど残っていないが、こうして地上に落ちているものなど、いわば自然の備蓄が冬の時期の生き物を支えているのだと実感させられた。ただ鳥類を観るだけでなく、それに連関していること、それを支えているものなど環境全体で捉えて考えることが大切だ。

ツグミ

2006年1月17日

曇りのち晴、8.9℃、max4.5m/s

風の日

家を出る前から気温が高いかなとは思ったが、やはり外へ出ると気温の高さを体感した。ただ、風が強く体感温度としては低く感じられるし、体温を奪われやすいので注意。
森に鳥の影は少なく、井の頭公園はアオジがちょろちょろするくらいでトラちゃんはおろか、シロハラもみえない。昨日悪口を書いたのがまずかったかも。Oさんが遠くにアオゲラを見つけた。
今日も幸せの青い鳥観よう!と移動していると、やっとシロハラが数羽地鳴きしながら追いかけっこしているのが観られた。ツグミの声は聴けなかった。
現場へ到着するとKさんが先着していた。ほどなく青い鳥は目の前をうろうろし始めた。なかなか明るいところに出てきてくれなかったが、そういう写真の撮れない時間はスワロで鮮やかな色彩を楽しむ。幸せの青い鳥、明日も観られるだろうか。

ルリビタキ♂

2006年1月16日

曇り時々晴、9.2℃、ほぼ無風

青い鳥

疲れ気味だったので少しゆっくりめのスタート。外へ出るとあたたかな朝だった。今日の井の頭公園ではウグイスが表に出てシジュウカラのように堂々とふるまうのが良く観られるなど鳥たちの動きが活発で森では一通り観察できたが、皆のアイドルであるトラちゃんは見つけられなかった。今やシロハラなどトラちゃんを追い払う邪魔者扱いであり、ヒヨ並みに格下げされているようだ(笑)
短い朝の観察の後半は青い鳥探し。ルリビタキ名人のYさんからいろいろとレクチャーを受けているにも関わらず、今季は未だ綺麗な雄を観ていない。他の仲間の観察記録はもらっているのだが、自分はタイミングが悪いようだ。今日も半ばダメ元で待ってみたら、出てきた!教えてもらった通りの行動パターンだった。青は出ているが風切や雨覆の色味が黒ぽいので2-3Wの未成鳥だろうか。とにかく久しぶりに青い鳥を観られて嬉しい朝だった。

ルリビタキ2-3W♂

2006年1月15日

晴れのち曇り、13℃、max3.3m/s

遊び疲れ

昨日あまりにもアクティブに動いたのとちゃんぽんで呑みすぎたので今朝は早くに出かけたものの疲れをひきずっていた。空は昨日とうってかわり、綺麗に晴れて気温も高い中を重い機材を担いで歩いた。お目当てはもちろんトラちゃん。長時間探し、待ったもののなかなか相手は現れず。その間隙に今や観察上級者のAさんがルリビタキ♀タイプを確認したり、自分は大好きなエナガや一通りの冬鳥を確認したりする時間だった。あたたかい!と強調されていたのに乗せられて薄着で出かけたのが間違いで、風が少しあったために身体は結構冷えてしまったが、15:00前にトラちゃんが出てきてくれた。残念ながら藪越しに遠く写真は撮れなかったが逗留が確認できただけでも今日の成果といえる。

見上げるエナガ

2006年1月14日

曇り後雨、6℃、ほぼ無風

第7回井の頭かんさつ会&NACOT新年総会

井の頭公園で開催している井の頭かんさつ会も7回を数え、会発足のきっかけになった三鷹環境市民連依頼の探鳥会からもうすぐ一年が経とうとしている。今回は田中利秋さんをリーダーに『カモの行動観察』がテーマ。野鳥観察で最も容易に観察できる対象の代表がカモだと思うが、果たして私たちはカモをしっかりと観察しているだろうか。ほとんどの人が見ている=眺めているだけで、『観て』いないのではないだろうか。田中さんが提供した数々の問いかけ、不思議は毎日鳥類観察している自分でも容易に答えられないものばかり。じっくりと時間をかけて観察していないと気がつかなかった数々の不思議と疑問と視点を提供されて参加者は一様に感心していた。降雨が心配されたが、井の頭かんさつ会は不思議と天候に味方されるようで、会終了後に雨が降り始めた。
午後は豪雨の中、珍鳥を観察し、その後市ヶ谷でNACOTの新年総会に参加。充実した一日だった。

第7回観察会

2006年1月13日

曇天、3.2℃、ほぼ無風

淡々と

エアコンが漏電故障中の我が家は強制省エネモード。朝起きると居間で凍えることになる。早く修理してもらわなければ。
再び寒い朝を公園へ。Oさん、Tさんにご挨拶すると遠くでルリビタキの声。おにぎりを胃に放り込み、今日もトラ探しにかかる。じっくりと2周してみたが、昨日と同じで見つからずだった。2日間の逗留のみで抜けてしまったかどうかは数日間皆で森をモニタリングし続ければわかってくるだろう。
もう一つのお目当て、ルリビタキを探しにかかったらオオタカ幼鳥がカラスに追いかけられているのを目撃。再びルリビタキを探していると久しぶりにアカハラを見つけた。なぜか今季はムクノキの実の大半が売れた12月初旬頃から森では姿が見かけられなくなった。近隣の複数の場所では観察されているから不思議だ。今季の森はヤマガラが全くいないのも例年との違いを象徴している。原因は未だわからないが毎日淡々とモニタリングしていれば何かが見えてくるかもしれない。

オオタカとカラス

2006年1月12日

あたたか

あれから一年

朝から東京電力に来てもらい立会い検査。トラツグミのその後を追いたい朝は丸つぶれになった。ええい、こうなれば平日にしかできない用事を片付けてやるとばかり、払い忘れていた駐車場代を精算したり、プロサービスの修理上がりの受け取りのために代替で借りていたレンズを荷物に放り込んだりした。そして駅に向かうはずの足はなぜか井の頭公園へ。とーっても遠回りだが公園を通って吉祥寺の駅から電車に乗ろうと思った。ちらっとだけトラちゃん探しをしようと思っていたが、ぽかぽかした陽気と陽気な仲間たちに誘われてきっちりと探鳥モードに入ってしまった。11時頃には電車に乗ろうと思っていたのが、まあ仕事は午後からでいいか...となり、気がつけば正午の鐘が聴こえた。結局、トラちゃんもルリビタキの成鳥も見つからなかったのでいつものごとく『しかたない、仕事でも行くか』とやっと駅へ向かった。
ヴィラデストから待望のワインが届いた。今年分もメルロー1本、シャルドネ3本の割り当て。メルローはたった613本の55本目、シャルドネも1574本中の164〜166本目の貴重な4本。今回のヴィンテージは10年に一度の素晴らしい出来で、シャルドネは国産ワインコンクールで銀賞を受賞した逸品だ。メルローも生産本数が少ないゆえに審査対象にならなかっただけで、秀逸な出来であることは間違いない。玉村さん乾坤一擲のこれらの素晴らしい逸品は大切な友人と大切な時に開けたいものだ。こうして約束されたワインが届くと1年という時を経た実感が湧いてくる。なんと充実した1年だっただろう。今年もますます充実した一年にしたいと思う。

乾坤一擲の葡萄酒

2006年1月11日

快晴、気温1.6℃、ほぼ無風

朝からトラツグミ

昨日、トラツグミの目撃情報があったので、今朝はちょっと探してみようと意気込んでいた。今日はスーツを着て珍しく真面目に仕事に出る日だが、時間が取れる限りは観察を続ける。ところが、朝から自宅のブレーカーが故障して、連絡先を探すなどどんどん時間が取られ、あまり持ち時間がない状況で井の頭公園へ。グランドは昨日と同じく白かったが、今朝は雪化粧ではなく霜化粧だった。
先着のOさんにご挨拶し、おにぎりをほおばると8時の『犬を放し飼いにしないで下さい』アナウンスが聴こえ、スタートの遅さを実感。Oさんもすぐに仕事に行ってしまった。頭上に来たカワラヒワなど眺めながら『ちょっとやるか』とあまり期待せずに探索開始。トラツグミは地面に降りていることがほとんどなので、いつもよりも視線を低くし、林床を中心に探す。センサスする歩みもいつもよりゆっくりと。と、こそこそと地面を動くそれがあっさり見つかった。いたいた!朝からトラツグミは美味しいぞ!
スーツにスワロフスキーをハーネスでぶら下げて、キャノン20Dで地面の方を撮りまくる怪しい人物はその後しばらく辺りをうろついてから仕事へ向かったようだ。

トラツグミ


2006年1月10日

曇天、気温5.0℃、max 1.5m/s

雪化粧

外へ出ると、うっすらと雪がまるで粉砂糖のように歩道を覆っていてびっくりした。夜の内に降っていたのだ。今朝はパタゴニアのネックゲーターをして出たのだが、放射冷却しなかったためか気温が高いようで少し暑いくらいの装備になってしまった。いつもよりも空気が湿っているのは雪の名残りだろう。森へ到着するとOさんが先着していて、今朝は井の頭池も凍っていなかったときいた。森を周り、シロハラ、ツグミ、アオジ、ウグイスなどいつものレギュラーを確認。遠くでアオゲラがさえずっていた。今日はツグミ科ヒタキ類の確認はできなかった。
それにしてもネックゲーターは暖かい。最近は本当に寒かったので、下半身のアンダーウェアを欠かさないようにし、以前はおにぎりを食べる時などに外していた手袋を外さないようにして保温に努めていたのだが、首周りや顔から冷えるのが悩みだった。これをネックゲーターが解決してくれた。シンプルな製品だが『一度使ったら手放せなくなる』という売り文句は正しい。

シメ

2006年1月9日

快晴、気温3.0℃、max 3.9m/s

青との再会

オフィス移転の関係で3連休は丸つぶれになった。今日は仕事を待たせての観察。森を歩くとヒッ、ヒッ、ヒッと小型ツグミ科ヒタキの声がする。声の方へ近づく途中で鳴き声は止んでしまったが、良く目をこらすと遠くで動いている小鳥が見えた。飛び方、とまり方でそれだとわかり、あとは橙色か青色かだったが、双眼鏡の視野に飛び込んできたのは尾羽の鮮烈な青だった。やっと今季初めてルリビタキに再会することができた。森を何周かすると、ジョウビタキの声も聴こえ、やっと冬鳥観察らしくなってきた。ムクの実がなくなり、あのひどくまずいイイギリでさえヒヨどもが食べ尽くしてしまった後にすっかり実のなくなったそれに2羽のシロハラがじっととまっていて、呆然としているように見え可哀想だった。
まもなくKさんが来てご一緒することになった。ルリビタキの声は聴こえたが姿は見えず、池に移動。井の頭池は今日も結氷していて、そこにカモが着陸しようとしてすてんと転ぶ様が滑稽だった。とりわけホシハジロ♂のこけ方がMVPだった。
KMさんは武蔵野市の探鳥会、Tさんは来週の観察会の下見、Aさんは三脚を携えてやってきた。鳥おじさんも来てジョークを飛ばしまくっていた。仲間たちとの時間があまりにも愉快なので、仕事に行く時間を大幅に遅らせてしまった。氷の上ではオナガガモが採餌モーションを取っていたが、餌が採れているはずもなく謎の行動だった。そのまま一日中井の頭を離れられなくなりそうだったので、『ちょっと仕事でも行ってきます』とお暇した。

氷上のオナガガモ

2006年1月7日

快晴、気温0.8℃、max 2.5m/s

びっくり!

ひときわ寒いとは思ったが、案の定井の頭公園の森へ到着すると水場が凍っていて、Oさんが一生懸命に氷を砕いてくれた。再びシロハラが氷の上でずっこけては可哀想というもの。冬鳥は相変わらず低調だった。
今日は東京支部のカモ調査のお手伝いで、井の頭池へ。ところが行ってみてびっくり!あの大きな池が結氷していたのだった。全面結氷ではないにしても、かなり大きな面積が凍っていた。都心部で池が凍るのを見たのは義務教育時代の記憶にまで遡り、特に近年は地球温暖化と暖冬でこんな光景は観たことがなかった。やはり今年の寒さは格別のようだ。
餌やりの人に邪魔されながらも必死にカモを数えた。ホームページに急遽お手伝いのお願いを書いておいたところ、指導員仲間のMさんが応援にかけつけてくれ作業がはかどった。感謝!
機が熟し、井の頭公園での調査活動もいよいよ本格化できそうな気配。なるべく多くのメンバーを募り、皆で楽しみながらより正確なデータを蓄積してゆきたい。
オフィス移転があり、3連休だというのに仕事に行く破目に。

氷上のユリカモメ

2006年1月6日

曇天、気温1.6℃、max 1.0m/s

錯覚

氷点下の朝だった。室温が低く、布団から出たときには冬の帯広で朝起きた時のような感覚だった。今日はモンベルのジオラインのエクスペディションを着込んで出かけた。厳寒の撮影でしか着ないようなアンダーだ。日中のオーバーヒートは間違いない。
今日も昨日のようにどんよりと曇っていて寒かったが、風がないぶん少しマシだった。まずいつものシロハラがご挨拶に訪れ、すぐにシメがピチピチと地鳴きし、ツグミのキレイなタイプが近くに来た。シメは数羽いてヒヨに追い払われたり、内輪モメしたりしていた。やはりシデにつくことが多いようだ。前シーズンはイカルが主役でシメなど雑魚扱いだったのが、今シーズンは冬鳥が少ないからと準主役クラスに格上げだから我々もゲンキンなものだ。Oさん、Tさんと共に遠くからエナガの群れを観ていたら、上空がカラスとドバトで騒がしくなり、同時にエナガも警戒の声を上げて退散した。何か猛禽類が出たのだと確信したが、姿は見つけられなかった。
池の方へ向かい、白い息をはきながらハクチョウの声を聴いた時、冬の十勝にいるような錯覚があった。

エナガ

2006年1月5日

曇天、気温3.3℃、max 4.7m/s

寒い冬

寒い日が続く。統計によれば12月の寒さは戦後一番だったそうだ。今朝もどんよりと曇って寒く、一番気分的に滅入る天気だった。冬らしく寒いのは構わないが、こんなどんよりとした寒さで葉の落ちた木々を眺めると寂しい気持ちで一杯になる。北海道に移住するなら札幌ではなく十勝、と決めているのはいわゆる『十勝晴れ』が好きだからだ。寒さは札幌よりもはるかに厳しいが、晴天が多いので寒さが厳しい中にも明るい雰囲気がある。
井の頭公園の森には相変わらず鳥が少なく、シロハラやウグイスを見かけやすいくらいで特筆すべきことがない。ムクの大木の実ももう売り切れだし、まずいイイギリでさえヒヨらが食べつくし、これから何を食べて生きていくのだろうと心配になってくる。シデの実にはスズメやシジュウカラ、カワラヒワがついているが、こちらもそう長くは持たないだろう。採餌に関する今後の動向を観察していかなければならない。

シロハラ

2006年1月3日

快晴、気温4.7℃、無風〜7m/s

新年鳥観初め

新年の鳥観初めはアオゲラとの出会いだった。井の頭公園の森に到着し、装備を整えていると、森を象徴するニセアカシアの大きな枯れ木にそれがとまった。早速、バランスプレートを取り付けて好調なスワロSTS65HDでのぞくと上面の美しい緑色が朝日に輝いていて、思わず息を呑んだ。幸先の良い鳥観初めとなった。
相変わらず冬鳥の状況は芳しくないが、それでも森のレギュラーたちを一通り観る事ができた。朝は穏やかに晴れていたのだが、昼から曇り、風が出てきて寒くなってきた。
今日は多くの観察者たちにお会いすることができ、新年の挨拶を交わすことができた。最近、遠征が多くて井の頭での観察時間が短かったので、今日は一日中井の頭フィールドを歩き回った。

アオゲラ♂

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