by Canon EOS-1D & D60

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2004年06月10日 ゴーヨン担いで仕事へ
コアジサシ
梅雨入りした東京はどんよりと曇り、ジメジメとムシ暑いイヤ
な季節だ。それでも雨が降らない限りは朝の観察を欠かせ
ない。ツミがダメになり、渡りの波も過ぎてゆき、すっかり観る
べきものが乏しくなったこの頃だが、フィールディングは継続観
察が重要。そしてフィールドに精通した先に何が見えるか。
今日もコアジサシに会おう、そして先日よりもマシな写真を
撮ろうと思い、ついに今まで仕事前の観察では使っていなか
った500/4を担いで出陣。必然的に一脚も装備に加わり、
いつもよりもかなり重い荷物となった。通勤通学の人々の呆
れたような視線を尻目に、撮影に入る。コアジサシは何回
か来てくれたが、一脚での飛翔撮影はなかなか至難の技だ
。何回か頂いたチャンスを生かし切れていない。それでは、
さらに三脚を持って来るかというと、それは厳しい。観察と撮
影を終えて電車に乗り、今日一日活動してみて、既に重さ
と量の限界だろうと思われた。これに三脚まで加わると、仕
事ができなくなるほど疲れそうだ。もっとも、ダイエットしたい
人にはお薦めできるかも知れない。朝の観察を始めてから
身体が引き締まったのだ。

2004年06月8日 スカイハイ
コアジサシ
早朝観察。土曜日にツミの巣を2つ見つけた自信から、繁
殖放棄したペアも近隣で再び繁殖活動に入っているはずと
の希望的観測をもって、いつもより行動範囲を広げて歩き
回った。それなりに林が残っている場所もあるのだが、環境
的にツミの繁殖には向いていない。やはり、少し遠くまでい
かなければ見つからないようだ。代わりに見つけたのはハシ
ブトガラスの巣立ち雛だった。虹彩が青っぽくキレイで、人間
を怖れず邪心のない印象を受けた。至近でカメラを向けたり
、少しからかっていたら、親鳥が真上に来て怒っていたので
、やめた。梅雨入りしてジメジメした中をイヤな汗をかきなが
ら歩いた。カワセミもカイツブリもいつも通りいるが、何か満た
されない想いが残る。と、その時にコアジサシの優雅な舞を
見つけた。ひらりひらりと舞い、クルっと向きを変えて池にダイ
ブし、魚を採ろうとしている。これで青空だったら最高なのに
、そう思いながら、通勤通学の通行人の波の中でシャッター
を切った。

2004年06月5日 飛べ!ツミ!
ツミ
郊外の森にツミを見つけた。以前に観察したペアとはいろい
ろな部分で異なっており、やはりある個体を継続観察したこ
とでその種の全てを把握したと思うのは早計なのだと思い知
らされた。ここはツミが抱卵しているすぐ何本か隣の木でカラ
スが抱卵しているという冷戦状態。ただ、カラスも都心部の
それよりも純粋で、ツミの攻撃にはタジタジになっていた。奇
妙な共存関係が継続し、どちらの新しい生命も無事に巣
立ってくれると良いと思った。姿、周辺環境、営巣木、鳴き
方、餌の調理方法、餌の受け渡し、多くの行動が以前の
ペアと異なり、非常に興味深いものがあった。自宅から歩い
て行ける距離ではないので、継続観察は難しいが、ぜひと
も雛が無事に巣立つ姿を観てみたい。人為的な関与が悪
影響し、悲劇を招くあの悪夢の光景は二度と観たくはない
。

2004年06月4日 エンニオ・モリコーネのコンサート
開演前の光景
イタリアの偉大な音楽家、エンニオ・モリコーネのコンサートに
出かけた。師に敬意を払い、正装で行くつもりだったが(日
本人は不粋なので、ちょっと格好つけたい)日中の最高気
温が29℃と知って、ジャケットのみに変更。76歳のモリコーネ
だから、ひょっとすると日本公演は最後になるかも知れない
。ここで聴かずにどこで聴く!と肩に力を入れて東京国際フ
ォーラムへ、MTVの初年の仕事をした想い出のある会場だ
。素敵な老人が現れ、公演がスタート。思い入れのある武
蔵の曲からスタートし、海の上のピアニストの聞き覚えのある
曲、アンタッチャブルの曲、ああ、この人は数多くの名画を創
ってきた一人なのだなぁと実感。マカロニウエスタンが流れ、
休憩を挟んだ後に、曲順の予想に反していきなりニューシ
ネマパラダイス。フルオーケストラの公演は大迫力で、5列目
という好席で音に痺れる素敵な夜だった。ただし、職業病
でどうしても写真の撮り方などを考えてしまい、今一つ音に
集中できなかったのが残念。モリコーネは本当に撮りたい、
魅力的な職人だった。

2004年06月2日 恒例朝の観察
カイツブリ弁天ペア
早起きして出勤前の公園へ。今日はいつも歩かない方を
センサス。アオゲラの巣、コゲラの巣を探すが、短い時間で
見つかるはずもなく、樹上で♀を追い掛けるオシドリの♂を
見つける。公園の池に出ると、巣立ちしたばかりのシジュウ
カラの幼鳥が懸命に枝にぶら下がって餌をついばんでいて、
カイツブリの別のペアが営巣しているのを見つけた。こちらの
ペアは繁殖失敗を繰り返しているらしいが、今回も巣の場
所が露出し過ぎていて、慎重さに欠けるように思われた。
それでも、伊達に歳を重ねていないはず。何とか繁殖を成
功させて欲しい。先着のペアはすっかり大きくなった子供た
ちを連れて潜水の実習にいそしんでいた。

2004年05月31日 風の強い日
カワセミ
久しぶりに早起きして出勤前の公園へ。風が強い朝、午後の
記者会見用の重い機材を担いで、いつもよりもゆっくりと公園
へ歩む。いつものように、中間地点にあるセブンイレブンでフラバ
ン茶とこだわりおにぎり2ヶ入りを購入。いつもであれば、公園に
入った所のグランド脇のベンチに腰かけ、ランニングやラジオ体
操の老若男女を眺めながらこの朝食にありつくのだが、今朝は
砂埃が凄いので場所を変えた。一通り、フィールドをセンサスし
てみるが、やはり風が強いためか鳥の気配は希薄に思えた。特
筆すべきものはなかったが、シジュウカラとムクドリの巣立ち雛が
あちこちで賑やかで、親から餌をもらう光景が目についた。カイ
ツブリの巣は流されたのか、風に飛ばされたのか、原形をとどめ
ていなかったし、幼鳥の姿も見えなかったので、時間をもてあま
してしまったが、そうだ!カワセミ探そうと思い立って数分歩いた
ら、首尾良く♂を見つけた。まあ、こんな朝も悪くないと思いな
がら駅へ向かった。カイツブリの幼鳥はいつの間にか巣の跡に
戻っていて無事を知らせてくれた。午後は映画デイ・アフター・
トゥモローの記者会見。俳優はまだまだ日本ではマイナーだが、
花束贈呈でDAY AFTER TOMORROWのヴォーカル、misono
が出席したのが、なかなかシャレが効いていて良かった。

2004年05月23日 年に一度の大仕事
ジャネット・ジャクソン
今年も私の仕事で最も大変な大一番、MTVジャパンの
VIDEO MUSIC AWARD JAPAN 2004の撮影に臨んだ。会場
の東京ベイNKホールに正午に集合し、打ち合わせや下見の
後、恒例のレッドカーペットの撮影が始まり、少しの休憩の後、
イベント本番の撮影。それは23:00近くにまでなり、撮った写真
1,900枚!新兵器のEOS-1D markIIはここでも大いに実力を
発揮してくれたが、撮影後の処理と納品が大変なので、あえて
Lではなく、M1で撮影した。この仕事が楽しいのは独りではこな
せず、気の合うカメラマン仲間と共に攻略すること、そしてチー
ムの一員として気持ち良く仕事させてくれるMTVジャパンのスタ
ッフとの一体感を味わいながら『最高の祭り』を楽しみながら仕
事できることに尽きる。祭りを撮る愉しみ、それは何か?音とパ
フォーマンス、観客のノリに合わせてシャッターを切る快感であり
、長丁場が終わった後の達成感である。多くの一流アーティス
トやセレブと対峙できるのが楽しみだが、サプライズでジャネット
ジャクソンまで出てきてビックリ!これからも続けたい良い仕事。

2004年05月19日 今日もカイツブリ
カイツブリの雛
飽きずにカイツブリを観察しに出かける。現場には最近常
連のYさんが張り付いていて、今朝の状況を教えてくれた
。冴えない空模様の中、今日も雛たちは元気に暴れ回っ
ていて、通行人を微笑ませている。今日は先に産まれた
兄貴分2羽が親鳥に潜水を習っているのを確認。下の2
羽もすぐに真似をし始めることだろう。その内に、横行して
いる餌付けの主犯格の人物がパンを取り出しカイツブリに
与えようとするので、やめるようお願いした。第一、パンな
んて食べないのだ。すると、この御仁、カモにパンを与え始
めた。この地の悪しき習慣はあっという間に20羽ほどのカラ
スを招き、通勤や通学の人々を威嚇する有り様。こういう
ことをするから池が富栄養化で汚れるし、カラスが人を怖
れなくなって、食べ物を持っている子供を日光の餌付けさ
れた日本猿のようになめてかかり、威嚇して食べ物を奪お
うとするし、ツミの繁殖妨害の原因にもなっている。この無
知な御仁に、カラスに餌なんて与えないで下さいと注意し
たが、とぼけられてしまった。問題解決の道は遠い。

2004年05月18日 カイツブリの雛たちは順調
カイツブリの雛
自然観察に主観や先入観は大敵である。理論、理屈
や思い込みなどを超えた事が起こり得るのが自然の世
界。先日、繁殖放棄したツミに関しても、万が一がある
かも知れないと思い、念のために現場へ行ってみた。原
因となったであろうカラスの巣を確認し、その後ツミの巣を
覗くとキジバトが抱卵中で、確信はさらに強くなった。
99%繁殖放棄は間違いないが、それでも違った角度か
らの視点を捨てないことが多くを見逃さない意味で重要
だと思う(でも、本当は哀しい...)。まあ、観察者の私
はやるせないが、こんな営みが日々淡々と行われている
のがワイルドライフなのだ。気分を取り直して池で子育て
を続けているカイツブリを観に行く。4羽の雛たちは順調に
育っていて、兄弟だけで池を泳ぐ事も多くなってきた。両
方の親が巣を離れると、餌を求めに出かけるようになる。
巣から離れた水面に集まり、親鳥をさかんに呼ぶ。親が
餌を採ってくると、そこへ泳いでいき、餌を受け取るという
光景が多くなってきた。産まれた順に身体の大きさが違う
のが顕著に判る。

2004年05月17日 ブラッド・ピット『トロイ』記者会見
ブラピ
久々のプレス。先日観てきた『トロイ』の記者会見で、主演の
ブラッド・ピット、共演のエリック・バナ、ダイアン・クルーガー、ロー
ズ・バーンらが来日。朝11:00からのプレスは受付が10:00からと
早めだったが、ここの所、早起き早朝観察が習慣になっている
自身としては望む所だった。現に6:00に起きて機材を担いで出
かけ、8:00台には六本木の現場へ到着。しかし、上には上が
いるもので、私の並び順は20番目であった。うーむ、やはり記者
会見で最前列を確保するには受付の3時間以上前に現場入
りしなければならないのか...生ブラッド・ピットを見るのは98年
の東京国際映画祭以来5年半ぶりで、当時は未だプロ活動を
始めていなくて観客席からだったので、今こうしてプレスとして再
会できるのが楽しみだった。ところが、この日はハプニングがあっ
た。11:00スタートが11:30に変更とアナウンスされたのはいいが、
待てど暮らせど始まる気配はない。その内に知らせが入って、
ブラピが腹痛で様子を見ているとの事、場合によっては会見を
中止することもあるという。結局、12:30から他のキャストだけで
会見がスタートし、ブラピとの再会はかなわないのか...と落
胆しながら取材した。1時間後会見が終了する頃、彼はひょっ
こり姿を見せ、頑張って取材に応じてくれてホッとさせられた。
噂としては食あたり→風邪による胃炎とのことだったが、どうも
昨晩シャンパンを飲み過ぎたようで、週刊新潮にグラスを数本
並べて呑みまくる姿がスクープされていた。要は二日酔いだった
のか(笑)うーん親近感を覚える(笑)この日撮影した写真は
アメリカの大衆紙、New York Daily Newsに掲載された。

2004年05月15日 やるせない結果
ツミの巣に入ったキジバト
晴れ。7:35〜9:30。森の空気が違った。小鳥やヒヨドリ、
ムクドリが今まで観られなかったようなリラックスをみせてい
て、何か猛禽類の支配する張り詰めた空気感が感じら
れない。ツミの気配はなく、周囲のカラスも好き勝手に遊
んでいるように感じられた。巣に雌の姿は認められず、狩
りに出ていると思われる雄も一向に戻って来る気配がな
かった。まさか...嫌な想像は現実のものになった。ほど
なくキジバトがツミの巣に入り、さえずり始めたのだ。ツミが
繁殖を続けていれば、こんなことを許すはずもなく、繁殖
放棄を確信させられた。雨で観察を見送った昨日、何
かが起こったに相違ない。色々な意味で期待していた繁
殖は実にやるせない結果となってしまった。後で知り合い
に聞いて判ったのは、昨日7:00頃にツミの巣の周辺でカ
ラスが大集会をやって騒いでいたこと。きっと、カラスの総
攻撃を受け、ツミたちはこの地での繁殖を断念したのだ
ろう。公園に横行する餌付けと、地域のゴミ問題がこの
ような形で健気に繁殖しようとしていたツミの想いを無残
にも断ち切ったことを この上なく遺憾に思う。

2004年05月13日 やかましいゲスト
オオヨシキリ
曇り→高曇り。7:15〜8:50。今朝は風が強く、全般に
鳥が少なく感じられた。カイツブリを観に行ったら、昨日
は気配がなく抜けてしまったと思い込んでいたオオヨシキ
リのやかましいさえずりがしたので、カイツブリそっちのけで
姿を探した。幸いにもこの種はさえずり出すとヨシの茎を
登ってきて、姿を見せてくれる。期待に違わず、この個
体も遠い距離ながら、姿をかろうじて見せてくれ、喉の
奥の赤まではっきりと見えた。珍客がいつまでいてくれる
かは判らないが、頑張って毎朝、早起きして自然観察
していると興味深い出会いがあるもので、やはり早起き
は三文の得だと再認識させられる。

2004年05月12日 ツミ健在!
ツミ♀
晴れ/高曇り。7:13〜8:35。再びつがいのツミのその後
を継続観察するべく、森へ。他日のハシブトガラスによる
卵略取にもメゲず、彼等は一生懸命に繁殖活動を続
けていた。この日も餌の受け渡しと交尾が観察された。
観察を続けていて最近判ってきたのは、♂が狩りから戻
り、獲物を♀に渡す時間帯が最も危険ということ。♀の
出巣で卵が無防備になるという直接的な危険もさるこ
とながら、受け渡しの際は必ずカラスが来るのだ。それま
では危険圏内に寄り付かなかったカラスが侵入してくる
のはなぜか。獲物の生肉の血の臭いがカラスを呼んでし
まうのに相違ない。この時間帯は注意して観察したい。
同時にこの地で食事をすることはとんでもないし、ゴミが
落ちていれば拾って持ち去らなければならない。カラスを
招く要因を徹底的に排除することが、ツミたちの繁殖成
功に貢献するのだ。この日は♀が巣を空けて目線ほど
の低い木にじっとしていて、やきもきさせられた。

2004年05月11日 カイツブリの子育て
カイツブリ親子
ちょっと気分を変えて、カイツブリの子育てを観に行った。
幼鳥は4羽で、ほとんどは親鳥の背中に隠れているが、た
まに外へ出て来る。まだまだ頼り無いのだが、産まれてほ
どなく水に浮かべる遺伝子は優秀で、何日かすると親鳥
がいなくとも、気ままに泳いでいる。それでも、親鳥が近く
に来ると、背中に乗りたがるプログラムが遺伝子に刻まれ
ているらしく、懸命に親の尻を追いかける。観察者として
は、運が良ければ4羽全てが親鳥の背中に乗って、池を
遊覧している光景に出会える。私は未だ観た事がないが
、微笑ましい光景に違いない。カイツブリの巣の周囲はヨ
シが少しだけ茂っているが、なぜか、こんな狭い環境にオ
オヨシキリが入っていて、朝からやかましくさえずっていた。カ
イツブリがキョトンとしていて、面白かった。夜はブラッド・ピ
ット『トロイ』のマスコミ試写を観てきた。ホメロスの壮大な
叙情詩『イリアス』を現代の技術でスケール豊かにビジュア
ル化した大作。3000年も前に既に人間の争いの虚しさを
描いた名作は現代に通じる普遍的なテーマだ。

2004年05月9日 厳しい現実
ツミの卵を奪ったハシブト
曇りのち雨。7:55〜10:15。ツミは順調に思えた。実際に
雌は巣にいる時間が長く、卵の向きを変えるような仕草
が認められ、時期を考えても抱卵中ということが確実視
できた。雄もしっかりと獲物を採ってくる。昨日までの知見
の蓄積から、彼等の次の行動が予測できるようになって
きた。観察圧に注意して、写真の撮影よりも観察に重
点を置くように切り替えた。獲物を持って戻ってきた雄の
調理、いつの間にか出巣し、それを受け取る雌。朝食は
シジュウカラのようだ。悲劇はその後、起こった!いつもの
ように巣材の枝折りのために低い場所に降りていた雄が
突然、すごい勢いでカラスにアタックした。いつの間にか巣
の近くの木の低い位置にカラスが一羽、無言で潜んでいたのだ。雌も加勢し、波状攻撃をかける。ツミに激しく威
嚇攻撃を受けたカラスはたじろぎながらも飛去せず、ツミ
たちの徹底した連続攻撃にひるむことなく、徐々に巣に
近付き、ついに巣に侵入!貴重な卵を盗んでいってしま
った!これは野生の営みであって人為的な関与は許さ
れないと思って傍観に徹したが、何もツミの卵以外にいく
らでも餌はあるだろ?と思った。ツミの繁殖を保護するた
めにカラスを人間が撃退するのは間違いだと思うが、都
市のカラスを異常増殖させ、クレバーでふてぶてしい怪物
に育ててしまったのは人間である。その原因を考慮すれ
ば、保護も検討して良いのかも知れない。
繁殖放棄せずに引き続き抱卵しているのを確認し、憂
鬱な気分で今日の観察を打ち切った。

2004年05月8日 交尾多過ぎ!
ツミ交尾
高曇りのち晴れ。7:30〜17:35のほぼ10時間、一日中
がっちりと観察。おかげで、一日の行動パターン、意外
な生態などいろいろの事実が把握できた。獲物の調理
、雌への合図、餌の渡しかたなどなど。面白かったのは
、この日つがいの交尾はなんと7回にも達したのだった。
雄が若いのか、お盛んである。一番短い間隔では交尾
後数分で再び交尾するという励みぶりだった。面白いほ
ど人(犬)怖じしないツミであるが、餌の受け渡し時や交
尾時はナイーブになり、観察圧が高まるように感じられ
たので、状況に応じて距離を取るように心掛ける。幸い
にもこの地では観られれば何でも構わないというウォッチ
ャー、写真が撮れれば何をしても良いというマナー違反
で無責任なカメラマン、いずれの類もいない。自らの観
察圧に注意しながらじっくりと生態観察し、できれば無
事に雛を育て上げてもらい、近隣に迫る環境破壊の愚
行に釘を刺すための主役になってもらおうと考えている。

2004年05月7日 今日も出勤前に観察
ツミつがい
高曇り。7:00〜8:30。雑木林に到着するまでにキビタキ
のさえずりを聴き、エゾムシクイも未ださえずっており、カ
ワセミの交尾を朝から見せつけられた。朝からコバルトブ
ルーの鮮烈な瞬きを愉しむ。ツミたちはまたまた交尾し
ていた。未だ産卵していないのだろうか?それとも、抱
卵中も交尾を繰り返すのか?周辺では最近になってオ
ナガの声が目立ち、造巣の期待が膨らむ。カラスが多い
ので、オナガとの連合軍が欲しいところなのだ。昨日は
眠かったが、前日の反省で昨晩は早く寝て、起床も昨
日よりもゆっくりだったので、楽だった。一定の睡眠時間
さえ確保すれば、早起きと現場までのウォーキングはむ
しろ身体の活力になるようで、ちょっと忙しかった仕事を
バシバシこなした一日だった。

2004年05月6日 生態観察に取り組む
ツミ♂
曇り。6:30〜8:20。連日のようにツミを観察してきたが、
連休も終わり、平日の仕事がやって来た。仕事は休め
ない。それでも、観察は続けたい...早起きしかない、
という結論に達し、この脆弱で不利な環境でつがいのツ
ミたちが今後どうなるかを最後まで見届けようと決心し
た!そんなで急遽決まった継続観察初日の今日は、
決意の興奮もあり、目覚ましをかけた時間よりも早く眼
が覚めてしまい、4:30に起きた。出勤前の観察。近隣
ではエゾムシクイがさえずっていて、渡りの面白さを再確
認。ツミは枝折りし、生木で巣を補強することが判った。
その際、甘えたような一声を出しながら懸命に枝にぶら
下がり、枝折りする。たまに楓の枝を折ることがあり、も
みじを持って飛翔する姿は、何だか風流な印象だ。雄
が盛んに巣材を運んでいた。未抱卵?交尾は2回確
認。

2004年05月4日 カイツブリも順調
カイツブリ
予報に反して、意外に悪くない天候だったので、ツミの
様子を観に行った。またまた新たな知見を得る。カイツ
ブリの子育ても順調で、次々に雛が誕生しており、時
折、親鳥の身体から顔を覗かせている。この地のカイツ
ブリは愛好家のみならず、散歩の人など普段野鳥に興
味を持たない人達をも魅了し、知らない人同志のコミュ
ニケーションを媒介しており、とても意義があることだ。ア
オダイショウの脅威を親鳥が排し、見事に孵った雛たち
。無事に巣立つ事を願う。

2004年05月3日 交尾を観察
ツミ交尾
早朝、天気が悪かったが、連休後半の明日、明後日と
予報が悪かったので、午後、薄日が差すのを見るともは
や我慢ができず、雑木林へ繰り出した。その甲斐あって
か、ツミの交尾を観察する事ができ、収穫だった。しかし
ながら、この観察は序章に過ぎなかった...

2004年05月2日 きらめくような一日
カイツブリ親子
連休2日目。昨日の暑さが遠い昔のように、少し凍える
ような肌寒さの中、森へ出かけた。まもなく、薄手のフリ
ースでも着てくれば良かったと後悔するが、エゾムシクイ
のさえずりが聴こえると、そんな弱気はあっという間に吹っ
飛んだ。どんよりと曇って暗い朝だったので、シャッターは
押せずに新しい相棒は不満そうだったが、姿を確認でき
たので持ち主としては大満足。オオルリ、キビタキはやは
り見当たらず、声も聴けず、既に行ってしまったようだし
、もしかしたら、さえずらないだけで、すぐ目の前に未だ
いるのかも知れない。自然観察には先入観を排除して
臨みたい。ツミは順調に巣を構築しており、デリケートな
時期なので、注意して離れた場所から、無事に雛を巣
立たせて欲しいと応援した。池で抱卵中だったカイツブ
リの雛が孵化し、時折、親鳥の身体から顔を覗かせる
産まれたての雛と愛情を注ぐ親が実に微笑ましかった。
気の合う仲間と共にそんな充実した観察を堪能した後
、ペパカフェで昼からギネス生を呑み、この地の環境保
全について話をしたりして、連休という空っぽになれる時
間を楽しんだ。普段の土日はどうしても時間というもの
を頭のどこかで意識せざるを得ないが、連休となると心
から空っぽになれる。今日もきらめくような一日だった。

2004年05月1日 連休初日
オナガの求愛
連休が始まった。さあ、新兵器の活躍だ!とばかり、郊
外のいろいろなフィールドを回った。しかし、なかなかシ
ャッターが押せない。あれほど、ご近所で充実した観察
ができたことのしっぺ返しなのか、お目当てはことごとく惨
敗。フィールドはアロハシャツで歩いても暑く、さすがに
夏鳥も離れるだろう(^_^;という状況だったので、そういう
意味では納得できるかも。オナガが目立ち、初めて求
愛給餌のような場面を観た。口移しに餌を与えた後で
、つがいで絡みながら落下してゆく光景は神秘的な儀
式のような印象だった。キビタキやオオルリなど姿も声も
聴けなかったが、繁殖中の猛禽類をそっと観察できたし
、木陰の風は気持ち良かったし、あまり贅沢を言っては
バチが当たるというもの。明日も、明後日も、力の限り
、自然観察を楽しみたい。